常識が通用しない業界の闇 催涙スプレー廃棄代行サービスが有料になった真相
まさかの有料化。。
本当にまさかです。まさか有料化することになるとは。残念でなりません。
少し前になりますが、長らく続けてきた催涙スプレー無料廃棄代行サービスを有料化しました。
このサービスです。
ブログを遡ってみると2014年にはもう始めてたみたいです。
かれこれ10年近くやってたんですね。
本当に沢山の方々から愛され、親しまれ、お役に立ててたと自負している価値のあるボランティア活動だったと思います。
事業者様や機関・団体様からの大量廃棄に悶絶したり、ボランティアなのに着払いで送ってきて泣きながら送料を払ったり、こういった活動でもしない限り出会うことのなかったであろう効き目のない催涙スプレーや、なんだか感慨深い34年前の催涙スプレーに出会ったり、到着した廃棄催涙スプレーが紙梱包で液漏れしてて冷や汗かいたり、こんなに苦労するやっかいな催涙スプレーが山ほど届いて絶望したり、そういった中でも嬉しいお手紙や、お客様の声に励まされ、たまに同梱されていた商品券やお菓子などのお礼には皆様の温かい心を感じ(商品券はスタッフのお小遣いに、お菓子は皆で美味しくいただきました。本当にありがとうございました。)、当店は世の中の役に立ってるんだと信じて来る日も来る日もせっせと廃棄作業をしていました。
思い返してみれば、いろいろありました。懐かしさで一杯です。
その無料廃棄サービスが、ある日の出来事で一瞬にして終わりました。
それは、とある情報を入手したからです。
情報筋によると、
◯◯さん(他店名。ここではあえて名前は伏せます。)から催涙スプレーを買うときに、捨てるときはどうしたらいいのか聞いたら、
「捨てる時はKSPに送ればタダなのでそっちに送ってください。」
と聞いた。
というものです。
愕然としました。
世のため人のため、護身用品を販売している以上は当然の社会貢献だ、と信じてこれまでボランティア活動を行ってきました。
そんなKSPが他の護身用品業者からゴミ箱代わりに使われていたのです。
これは私にとって絶対に受け入れられないものでした。
聞いたときはショックのあまり頭が真っ白になったのを覚えています。
だって、普通考えたら催涙スプレーの廃棄作業の辛さを一番わかってるのは護身用品業者のはずです。
しかも自分の営業活動のために他店のボランティアの利用です。
確かに当店の催涙スプレー廃棄ボランティアは、他店購入のものでも受け付けていました。
でもそれは、一般の皆様が困ってるから。助けになりたいから。それが業界としての責任だから。そういう思いでした。
廃棄も出来ないショップから買って、捨てることが出来ず途方に暮れている一般の方と、売りたいがために他店のボランティアを悪用する業者では意味が全く違います。皆さんもそう思いますよね?
この情報を得てから随分悩みましたが、ついに催涙スプレー廃棄代行サービスの有料化を決心しました。
有料化になってお困りの方もおられるかもしれません。
でも、悶々と悩んだ日々で考えたのは、悪用されるとわかっていて無料で続けるか、サービス自体をやめるかでした。
もしもこのサービスをやめたとしたら、それこそ日本全国の護身用品ユーザー様への被害が甚大だし、やはりそれは看過できないと思いました。
もちろん他店から悪用利用されるとわかっていて無料で続けるわけにもいきません。
そして苦渋の決断で有料化した上で継続することにしました。
催涙スプレー廃棄代行サービスのページでも手短かに説明はしていましたが、皆様にはもっとしっかりと説明しておきたくて、今回このような話をしてみました。
他店のボランティア活動を平然と利用する業者が当たり前のように存在する。それが護身用品業界です。
人としての常識や誇りはどこにいったのでしょう。
護身用品業界の性質はわかっていたはずなのに、悔しくて、悲しくて、残念でなりません。
KSP店長 白石
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