間違いだらけ!スタンガンの威力の正しい判断方法
▲ プロも使用する本物の護身用スタンガン(TMM社製・最強130万V)を試す店長の白石(筆者)
- スタンガンは電圧が高ければ威力が強いの?
- 威力の強いものを選ぶ時はどうしたらいいの?
- 威力が強いと危険なの?
スタンガンの威力や選び方について、護身用品の業界では間違った情報が数多くみられます。
護身用スタンガンをはじめとした護身用品は、娯楽用品とは違い、自分の命を守るとても重要は道具です。万が一の時、より確実に護身を成功させるためには、確かな性能をもった護身用スタンガンが必要であり、確かな性能を持っているものを選択し購入するためには、正しい知識が欠かせません。
もちろん、情報源の信頼性についても同様に重要で、単なる販売目的の宣伝文句を鵜呑みにして判断してしまうのは大変危険です。
今回は護身用品の専門家として、護身用スタンガンの威力や選び方について、初歩的な基本を説明しますので是非ご覧ください。
護身用スタンガンに必要なのは圧倒的な威力
スタンガンの効果には、相手に見せて威嚇する「スパーク」と、直に相手に当てて感電させる「電気ショック」があります。(詳しくは知らないと損をする 護身用スタンガンの真実をご覧ください
護身用スタンガンにおいては、スパークと電気ショックの両方とも甲乙付けがたいほど重要です。
護身とは失敗の許されない一度きりの反撃です
万が一の時、自分の身を守るために行う最後の反撃は、圧倒的な威力でもって確実に行うべきです。
護身用スタンガンはじめとした護身用品は、「初心者用だから弱めのものを」という理屈は全く通用しません。初心者や弱い人ほど、反撃は一度で確実に成功させるべきであり、圧倒的に威力の高い護身用品が必要です。
威力が強過ぎると使用者も危険なのでは?という質問は、本当に多く寄せられますが、それは間違いです。
たった一撃で相手を圧倒し、護身を成功させるためには、護身用品は可能な限り威力の強いものが良いという事実を忘れてはなりません。
ユーザーを振り回す無知な販売店の極端なPR姿勢
2004年のKSP運営開始当時、スタンガンの性能を表す数値は電圧だけでした。多くのスタンガンには電圧しか表示がなく、ユーザーは電圧の情報しか得られませんでした。(現在でもこのようなスタンガンは市場に溢れています)
当時、一般的にスタンガンの威力を知る基準は、電圧が全てと思われていました。人体にとって肝心な電流値が無視されていた事は、護身用スタンガンの威力を判断する上で大きな問題です。
KSPは、スタンガンの電圧至上主義に警鐘を鳴らし、電流値の重要性を訴えた最初の護身用品販売店です。
今でこそ「スタンガンは電圧が全てではない」という考え方が主流になっていますが、それは当店が地道に根気強く護身用スタンガンにおける電流値の重要性を訴えてきた成果です。
私(店長:白石)は電気関係の専門職で様々な電気回路の設計に携わっていましたので、電圧と電流の密接な関係を知っていました。しかし、従来の販売店レベルではそこまで理解できてなかったのは、ある意味仕方なかったのかもしれません。
現在では当店にならい、様々な護身用品販売店が「スタンガンは電流値も重要」と説明しています。
電流値の重要性を訴えてきて、それが業界での常識となり、この成果は私としても嬉しく感じています。
スタンガンの威力の正しい判断方法
判断には基準となる仕様データが必要
スタンガンは電気回路の塊であり、威力と性能を判断するための様々な仕様データが存在します。
スタンガンの仕様データ例
- 出力電圧(V)
- 出力電流(mA)
- 出力周波数(Hz)
- 消費電力(w)
- 使用時の電池消耗(電池寿命)
- 待機時の電池消耗(自然放電での消耗)
上記以外にも沢山の電気的データは存在しますが、ユーザーとしてスタンガンの威力を判断し、性能を推し量るためには、最低でも上記のデータが公開されていなければなりません。
自動車でも家電製品でも、私たちは製品の性能を判断するときに仕様データを参考にします。当然ですよね。護身用品においても全く同じで、正しい仕様データがなければ判断のしようがありません。
業務用やプロが使うようなハイレベルなスタンガンであれば、逆に上記のような仕様がなければ採用の検討対象にならないばかりでなく、全く論外の(意味のわからない)スタンガンと判断されます。まあ当然ですよね。
仕様データを元に判断する
仕様データの中で、スタンガンの威力を判断するために特に重要なのは「電流」と「電圧」です。
スタンガンの威力を判断できるのは、電圧だけでも電流だけでもありません。単純に考えると次ようになりますので、しっかり覚えておいてください。
このように、スタンガンを選ぶ時は電圧だけでも電流だけでもなく、総合的に見ることが大切です。
以前は「電圧が高ければ強力なんでしょ?」といった問合せが多かったのですが、最近では逆に「電流さえ多ければ強いんでしょ?」といった問い合わせが多くなっています。これはどちらとも間違いで、一方だけしか見ていない偏った考え方です。
これには、最近の無知な護身用品販売店による「電流至上主義」の宣伝方法にも原因があると言えます。
電圧と電流
- 電圧
電圧は電気を流そうとする電気の強さです。高い、低いといった表現を用い、電圧が高いほど電気を流そうとする力が強く働きます。単位はボルト(V)です。 - 電流
電流は実際に流れている電気の量です。多い、少ないといった表現を用い、電流が多いほど沢山の電気が流れています。電路の両端に電圧がなければ電流は流れません。単位はアンペア(A)です。
スタンガンの性能にとって、電圧と電流のどちらも大切な要素です。どちらのデータも、そのスタンガンがおもちゃではなく護身用として販売している以上、必ず表示され公開されているはずです。(もちろん、公開データの信憑性についても注意が必要です)
スタンガンを比較したい場合は、次の考え方で比較が可能です。
- それぞれの電圧と電流を乗算し、答えが大きなほうが威力が強い。
- 同じ電圧であれば、電流値が高いほうが威力が強い。
- 同じ電流値であれば電圧が高いほうが威力が強い。
この基本原則を覚えておけば、スタンガンの比較に困ることはありません。
スタンガンの電流値と安全性
スタンガンの電流値は、はたしてどれくらいまでが安全なのでしょうか。
綿密に設計されたスタンガンは、電流値も緻密にコントロールされています。それは、電流値こそが人体に与えるダメージを決定づけるからです。
一般的に人体に深刻な影響を与えない限界電流値は5mAです。そのため、当店のスタンガンは全て5mA以下に抑えた仕様となっています。もし5mA超えると、万が一の時に最悪の結果を招く恐れがあります。
スタンガンを購入する時は、電流値が少なすぎないかの確認は当然ですが、異常に高い数値でないかも確認が必要です。いくら正当防衛とはいえ、相手に後遺症を与えたり死亡させるわけにはいきません。
性能を異常に高くPRしているスタンガンを見かけたら、それは相手を殺しかねないとんでもないスタンガンか、根拠のない誇大表示かのどちらかの可能性が高く、注意が必要です。
仕様データの信憑性と確認方法
これまで、スタンガンの性能判断には仕様データを比較することが大切と説明してきました。
しかしここで、もう一点注意が必要なポイントがあります。それは「そのデータが信用できるものなのか」という点です。表示されているスタンガンの仕様データは、販売店が勝手に表示した偽データである可能性も否定できません。
ここで、スタンガンの仕様データが本物かどうかを簡単に見分ける方法を紹介しておきます。
仕様データの信憑性の判断方法
スタンガンメーカーのWEBサイトにアクセスし、該当スタンガンの仕様を確認する。
ここでいうWEBサイトとは、販売店のWEBサイトではありません。スタンガンのメーカーサイトです。
スタンガンのメーカーのWEBサイトであれば、メーカーが責任を持って表示しているデータだし、虚偽の表示は大問題となりますので正しいデータを表示している可能性が高いといえます。
スタンガンのメーカーは、日本国内ではTMM社の1社のみです。TMM社以外のスタンガンは海外メーカー製ですので、海外のWEBサイトでしっかりと確認する必要があります。とはいえ、国内の販売店の多くはメーカーすら知らないままスタンガンを販売していますので、この確認は事実上不可能に近いといえます。
信頼のおけるデータを元に、正しいスタンガンを購入したいと考えたとき、スタンガンはTMMスタンガン以外に選択の余地はありません。
信頼できるショップに判断を任せることも
電圧だ、電流だ、データの信憑性だといわれても、すぐにはわからないという方も当然いると思います。しかしそれでも身に危険が迫っている以上、護身用品の購入は急を要します。
こういった場合には、信頼のできる販売店に判断を任せ、販売店が推奨するスタンガンを購入するという方法もあります。
もちろん当店は、他のどの販売店よりもスタンガンを知り尽くし、お客様の安全を守るという使命感と責任をもって護身に全力で取り組み、長年に渡って高品質スタンガンを販売していますので、どうぞ安心してご利用ください。
最後に
これは私が業務用スタンガン90万Vを脇腹に当てた時の動画です。(フジテレビで全国放送され、ダウンタウンの松本さんからいじられて笑われましたが、真剣な実験でした)
この時はスタンガンを自分で持っていたので、電気ショックの直後にスタンガンを離してしまいました。接触時間は0.5秒か、それ以下でしょう。それでもこれほどの威力を発揮するのが本物の護身用スタンガンです。
スタンガンの威力の判断は、身を守るためにとても大切な要素です。
護身用品の業界は、悲しいことにすぐ偏った見方が主流になったり、詐欺まがいの偽りのPRが溢れてしまいます。本当に身を守りたい方は、しっかりと冷静に判断し、間違いのない本物の護身用スタンガンを選んで下さい。
当店では本当に使用できる性能を持った護身用スタンガンとして、各種詳細データまで公開している業務用スペックの護身用スタンガンを責任を持って販売しています。
護身用スタンガンが必要な方は是非ご覧ください。
ディスカッション
コメント一覧
埼玉山間部在住です。問い合わせフォームで送信出来ず此方を試します。獣害に困っております。現在夜間は赤外線センサーで光線照射、昼間3歳と5歳女児孫が庭遊びの際竹刀木刀を用い警戒しております。防護、撃退の指南をお願いいたします。出没は実害で猪、ハクビシン、野生化したアライグマ等、裏山で月の輪熊の目撃があり、我が家から150メートル当たりにも足跡がありました。先月は直ぐ南西の畑で市派遣の猟友会により猪2頭の捕獲がありました。初老の二人暮らしが中心で生活しております。
お問合せありがとうございます。
獣害では大変ご不安なことと心中お察しします。
お近くで様々な危険動物の出没があるとのこと、特に熊、イノシシ、ハクビシンなどは攻撃的な性質もありますので警戒が必要です。
小さなお子様の安全のために竹刀や木刀を活用しているとのことで、さぞご苦労されているものと思います。
まずは危険動物の対策として考える場合、対処方法は大別して「侵入防止」と「撃退」に分けることができます。
侵入防止につきましては赤外線付きのセンサーライトを活用されているとの事ですが、確実性という点では不十分かもしれません。
確実な侵入防止策では電気柵が挙げられますが、敷地に出入りするゲート部分も電気柵にする必要があり、現実的とは言えません。
感電させる柵なので、お子様にとっても危険と言えますし、雑草の下刈りなどメンテナンスを怠れば漏電火災の危険もあります。
敷地の周囲を塀で囲ったところで塀を乗り越える動物もいますし、イノシシなどは穴を掘ってくぐるとも聞きます。
自宅を含め敷地全体を檻で囲むなどは到底不可能です。
こういったことから、敷地内への侵入防止は現実的には困難と考えられます。
そうなると、あとは撃退となります。
撃退方法につきましては、竹刀や木刀はある程度有効ではあろうと思います。
しかし熊やイノシシの突進などに対しては、いくら丈夫な棒を持っていようとも、そもそも体重のある動物の突進なので、速度と質量による運動エネルギーが大きなため、人間では防ぎきれないと考えるほうが無難です。
th様のおかれた状況の場合、当店として最も最適な対策方法は熊よけスプレーの携行です。
熊よけスプレーであれば動物には全て効果があり、ツキノワグマまで確実に対処できます。
相手に命中させて撃退したり、相手との間に煙幕を張るといった用法で相手が近づけない間に屋内へ避難するといった行動が可能です。
熊よけスプレーであれば、竹刀や木刀よりも確実に危険動物に対処できます。
山間部の場合、危険動物の敷地内への侵入対策などは困難ですが、熊よけスプレーがあれば確実に撃退可能なので、最低でも熊よけスプレーの常備又は携帯は必須とお考えください。
費用面としましては熊よけスプレーを数本購入されても数万円で済みます。
ご検討いただければ幸いです。
熊よけスプレー
https://www.ksp-web.com/kumayoke_top.html
以上、どうぞ宜しくお願いいたします。
お問合せありがとうございました。
ピンバック & トラックバック一覧
[…] 本物のスタンガンについては、間違いだらけ!スタンガンの威力の正しい判断方法もご覧ください。 […]
[…] 間違いだらけ!スタンガンの威力の正しい判断方法 […]
[…] 間違いだらけ!スタンガンの威力の正しい判断方法 […]
[…] 間違いだらけ!スタンガンの威力の正しい判断方法 […]