防犯ブザーってどうなの?

2017年6月9日

防犯ブザー

防犯ブザーが役に立たないと言ったら意外ですか?

防犯ブザーの実態と注意

近年、私たちの生活する社会は様々な騒音や電子音に溢れています。そのせいか、実際に当店ユーザーが、住宅密集地や集合住宅内で防犯ブザーを鳴らした(誤って鳴らしてしまった場合を含む)時に、周囲の反応が全くなかったという報告を受けています。

特に印象的だったのは、当店から防犯ブザーを購入された女性のお客様のお話です。当店が販売した防犯ブザーは、形こそ垢抜けないものの、非常に音量が大きく手元で鳴らしたときは耳が痛いほどの大音量でした。市販の防犯ブザーの中でずば抜けて大音量だったため、護身用品として確実性の乏しい防犯ブザーですが販売を決意した、そんないきさつがある防犯ブザーでした。そしてそのお客様は、その効果を確かめるために付近の団地に赴き、テストを行いました。夕方で、団地の建物に囲まれた小さな空き地。周囲の建物のほとんどの窓には明かりが灯り、夕飯の準備や家族団らんなどの時間帯です。そこでその女性は、空き地の真ん中で防犯ブザーを鳴らして周囲を観察しました。大音量で鳴り響き建物間でこだまするブザー音。周囲を見回す女性。ところが驚いたことに、カーテンを開けたり窓をあけたり、音を確認するような人は誰もいなかったそうです。これが音慣れ社会の実情でしょうか。女性は音に無関心な現在社会の実態を現実として感じ、防犯ブザーに効果を過信することの危なさを身をもって体験したと言っていました。

これらの事から当店では、子供が使用する場合を除き、基本的には防犯ブザーよりも積極的に相手を行動不能に出来、逃げる時間を十分に確保出来る護身用催涙スプレーを強くお勧めしています。

これは長年に渡ってイロイロなお客様から頂いた実体験や感想を総合したKSPの見解です。

実は、防犯ブザーについて私が書いた専門店としてのこの見解について、結構な反響があっています。(私はこの考えを、KSPサイトの防犯ブザーのページで公開していました)

防犯ブザーが役に立たないと言ったら意外だと思います。

だって名前にも「防犯」って付いてるし、防犯のためのブザーでしょ?って言われそうですね(苦笑)

実際このようにハッキリと意見しているのはネット界でも私だけみたいですし・・・

この見解をホームページで公開してから、沢山のお客様からコメントを頂きました。ほんとうに皆様、KSPのサイトを隅々まで読んで頂いています。感激です。

ブザーの見解を読んだというお客様の感想で、それは違うのではという方はゼロです。逆に多いのが、以下のような感想です。

  • 読んではっとしました。防犯ブザーを過信してた気がします。ありがとうございました。
  • こんなに現実的な事を書いているのはKSPさんくらいですね。ためになりました。
  • 実際そうなんだろうけど、販売店として正直過ぎないですか?大丈夫ですか?

このような意見を沢山いただきました。今後もいただくでしょう。

こんな事書いたら防犯ブザーが売れないのでは?と心配いただく方も多いです。

売れる売れないについてはKSPの基本的な運営方針の問題ですが、私はどんな事でも正直に徹します。

特に護身用品は人の生命を守る大切なツールです。ですから誇大広告やオーバーな表現で販売して、実際に期待外れの効果だったら大問題です。どんな護身用品にも利点と欠点があり、それぞれ隠さず、脚色せずありのままに表現するように努力しています。そんな中で防犯ブザーのリスクを素直に説明すると上記のようになったわけです。

防犯ブザーには過度に期待しない(ほとんど防犯効果は期待できない)

しかし子供の場合はやむを得ない(他に手段がない)

この事をよく覚えておいたほうがいいと思います。

ご心配いただいた皆様ありがとうございました^^

防犯専門店KSP 店長 白石