スタンガンの故障?一番多いスパークトラブルの原因とは

2017年9月16日

スタンガンのトラブルのほとんどは電池が問題

スタンガンの故障にはいろいろありますが、その症状として一番多いのは「スパークしない」というものです。

スタンガンも電気製品ですから、寿命もあれば故障もあります。そのために製品保証もあります。

しかし、そうは言ってもスタンガンはそう簡単に故障するものではありません。

当店は販売したスタンガンの点検や保証対応もしているため、日頃から沢山の「お客様が故障したと判断したスタンガン」に接しています(故障したらメーカーに言ってくれという売りっぱなしはしません。販売店としてきちんと責任を持って対応しています)。

今回は、当店が点検や保証対応を行った中から、スパークしなくなったスタンガンの最大の原因を紹介します。

当店の対応例の中で最も多い症状は「スタンガンがスパークしない」

当店が日頃から点検保証対応しているスタンガンの中で、最も多い症状は「スタンガンがスパークしなくなった」というものです。

まずは保証対応や修理を希望されるお客様からお問い合わせがあるのですが、その時点では「スタンガンがスパークしなくなった」という状況だけがはっきりとしています。

スタンガンはスパークしないと意味がないため、対応に急を要する事態と判断します。

真っ先に確認するのは電池

スタンガンがスパークしないという状況を聞き、当店としてはスタンガンがスパークしない要因をまずは推測します。

スタンガンは、内部回路や電極、電池プラグや電池コードなどが電気的に正常であれば、あとは電池が入っていればスパークするはずです。

となると、原因はまず大きく分けて2つに絞ることができます。

スタンガンがスパークしない2つの主要因

  1. 本体の電気的な故障やトラブル
  2. 電池の容量が足りない

このように、スタンガンの故障の原因を大きく分けたとき、本体の故障やトラブルは当店でしか対処できませんが、電池の容量不足はお客様で対応できます。

このような理由から、まずは真っ先に電池の確認をすることになります。

電池を原因としたときの3つの要因

スタンガンがスパークしない原因が電池であった場合、その要因はさらに3つ考えられます。

電池に起因するスパーク不良の原因

  1. 電池切れ
  2. 電池の不良品
  3. 不適切な電池の使用

1.電池切れ

電池が空だと、スタンガンは当然ながらスパークしません。そのため、スタンガンがスパークしなくなったときには、まず電池を新品と交換して確認する必要があります。

また、スタンガンがスパークするためには電池に十分な残量がある必要があります。容量が少なくなった電池では、ラジオは動いてもスタンガンは動きません。

スタンガンは電池に大きなパワーが必要なので、常に十分な容量が残っている電池を使用しなければなりません。

2.電池の不良品

低い確率ではありますが、電池にも不良品はあります。実際に当店でも何度か電池の不良を経験しています。

新品と交換したけど動かないという場合には、もう一度だけ別の新品電池で試してみる価値はあります。それでスタンガンが動いたならば、動かなかった電池は不良品として販売店に対応を依頼しましょう。

3.不適切な電池の使用

実はこれが「スタンガンがスパークしなくなった」という症状の最も多い原因です。特に9V角形電池(6P型)を使用するスタンガンに多い原因になっています。

スタンガンには9V角形電池を使用するものと、単4型電池を使用するものがありますが、電池にはそれぞれメーカーによる使用して良い電池の指定があります。

スタンガンに使用できる電池

9V角形電池
電池メーカーはデュラセル又はパナソニックであること。アルカリ電池であること。(一部最新型スタンガンには充電式のニッケル水素電池が使用可能です。詳しくはエコで経済的で安心 スタンガンにはとにかく充電式電池がオススメをご覧ください。)

単4電池
電池メーカーは不問。アルカリ乾電池であること。

この中で、実際にスパークしないトラブルで一番多いのが9V角形電池のメーカー間違いです。安いから、買い置きがあったからといった理由で他メーカー電池を使用すると、スタンガンがスパークしないことがあります。また、スタンガンの故障の原因となりますので注意してください。

ごく希にですが、スタンガンにマンガン電池を使用しているケースもあります。マンガン電池は壁掛け時計など長期間小さな電力量で使用するものには向いていますが、スタンガンには適していません。こちらもスタンガンの故障の原因になりますので注意してください。

電池の意識は大切

スタンガンは単にスパークすれば良いものではありません。

不適切な電池で辛うじてスパークしていたとしても、実際に護身時に使ったときにうまく動かないかもしれません。

電池容量が減ったまま使用していた時も同様で、万一スタンガンを実戦で使用するときに電池が切れるかもしれません。

残量が減った電池や、容量が十分でない指定外電池を使用していると、スタンガンの内部回路にも負担がかかりますので、スタンガンが故障するかもしれません。

電池はスタンガンにとってとても大切な動力源です。この意識をしっかりと持ち、適切な電池の使用と、適切な電池交換を心がけてください。

スタンガンの電池の維持について詳しく以下をご覧ください。

最後に

今回はスタンガンのスパークトラブルと、その原因の大多数を占める電池の問題について説明しました。

電池の側面から解説はしましたが、結局のところ適切でない電池による運用は、スパークの不安定化やスパーク不良、本体の故障を招き、結果的にスタンガンの最大の役割である「自分の身を守る」ことが出来なくなる可能性があります。

スタンガンにとって電池はすごく大事。このことをよく理解し、スタンガンを末永く愛用ください。