催涙スプレー購入後はテスト噴射をお勧めします
催涙スプレーを購入された方は、出来れば1度は噴射テストをすることをお勧めします。
催涙スプレーは、ごく僅かではあるものの不良品の可能性がゼロではありません。催涙スプレーが正常に機能することの確認と、噴射のイメージを現実のものとして把握しておくために、催涙スプレーは出来るだけ噴射テストを実施してください。
催涙スプレーは出荷テストができない
当店で販売している護身用品は、可能な限り出荷前の動作テストを行っています。
最終的にお客様の手元へ確実な商品をお届けするためには当然のことです。
ところが、催涙スプレーだけは出荷前のテストができません。
その理由は、テストすると中身が減ってしまうからです。
中身が減ってしまうと仕様通りの内容量でお届けできないし、中古品になってしまいます。
このことから、当店では催涙スプレーに関しては外観と、可能な限りの可動部のチェックを行いますが、実際のテスト噴射は行わずに出荷しています。
不良率は数万本に1本
催涙スプレーは非常に不良の少ない製品です。当店でのお客様の手元に届いた上での不良率は数万本に1本程度の割合です。
不良の主な内容は噴射圧不足、いわゆるガス漏れです。こればかりは出荷テストで確認できないため防ぎようがないところです。
催涙スプレーとはいえ工業製品なので、不良率ゼロは不可能です。数万本に1本という不良の割合を多いと思うか、少ないと思うかは個人差があるものと思いますが、私の感覚からすると非常に優秀な値だと思っています。
いずれにしても、催涙スプレーの不良率はゼロではないということだけははっきりと認識しておく必要があります。
催涙スプレーの噴射テスト
テストの目的
噴射テストの目的は不良品でないことの確認と、噴射のイメージを把握しておくためです。
この2つの目的は、有事の際に催涙スプレーを確実に役立てるための事前の確認として重要です。
以下の方法で噴射テストを実施すれば、催涙スプレーの正常動作の確認と噴射のイメージの把握が同時に出来ます。
テストの方法
- 風が弱い日を選び、周囲の半径100mには人・民家・交通量のある道路がない場所を選びます。山中、河川敷、海岸などが適しています。
- 目標になるような物を探します。目標は催涙スプレーを命中させる標的です。木の幹や壁、土手の斜面、何もなければ地面に置いた石などでも構いません。
- 目標から2mほど離れ、催涙スプレーを構えます。腕を真っ直ぐに伸ばし、目と目標との直線上に催涙スプレーがあるように構え、目標を狙います。
- 0.5秒から1秒ほど噴射します。ボタンは固めですのでしっかりと押しましょう。噴射時間は実際には0.5秒も噴射すれば十分です。0.5秒や1秒が感覚的に自信がない人は、事前にストップウォッチで感覚を掴んでおきましょう。ストップウォッチはスマートフォンなどには標準で搭載されています。
- 正常に噴射されれば催涙スプレーは正常です。そのときの催涙剤の噴射の距離や拡散度合いなどもしっかりとイメージとして覚えておきましょう。
- 最後にノズル付近に付着した催涙剤を拭き取ります。
以上で噴射テストは終了です。お疲れ様でした。
(注意)テスト噴射によって噴射した時間だけ、催涙スプレーの残量は減っています。テスト後の運用時にはその点に留意してください。
最後に
今回は催涙スプレーのテスト噴射について解説しました。
催涙スプレーはどうしても販売時にテスト噴射をすることが出来ないため、購入後は可能な限りテスト噴射をしておくことをお勧めします。
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