34年前の催涙スプレーがなんともノスタルジック

2018年8月6日

34年前の催涙スプレー
▲最初はなんなのかさっぱりわからなかった。。

当店は催涙スプレーの無料廃棄代行サービスを実施しています。

無料での廃棄にはなにかと負担もありますが、これも社会貢献のボランティアと思い、継続しているサービスです。

毎月様々な廃棄催涙スプレーが送られてきますが、中にはめったにお目にかかれない催涙スプレーもあります。

こういったレアな催涙スプレーを見るのは、廃棄作業の中での密かな楽しみでもあったりして。

 そんな中でもひときわ目を引いたのが、今回の催涙スプレーです。

なんと34年間製品で、まさに骨董品レベル。

なんだかノスタルジックな雰囲気に、時代の流れを感じるような感じないような。

あまりにもレア感がすごかったので紹介してみます(笑)

34年前の催涙スプレー

まずは・・・噴射方向がわからない。というか、催涙スプレーなのかどうかすら、外観からはわからない。普通通りに持つと正面を向くこの部分。ここが噴射口?いいえ、違いました。実はこれは警報ブザーのようです。

34年前の催涙スプレー

噴射口は本体の先で上に向いていました。なるほど、内部のスプレーボンベから、直に噴射するイメージのようです。

34年前の催涙スプレー

左の大きな太鼓のような部分が、噴射口じゃなくてブザー。上の穴が噴射口。そして手前の曲がったレバーがどうやら噴射レバーのよう。レバーの下には小さなスイッチ。これが恐らくブザーのスイッチですね。

34年前の催涙スプレー

ということは、このアングルがこの催涙スプレーの正面ということに。ああ、ブザーが鍋に見えてしょうがない。

34年前の催涙スプレー

となると、構え方はこんな感じのはず。人差し指で噴射レバーを操作ですね。それにしても、ブザーが鍋に見えてしょうがない。

34年前の催涙スプレー

底の部分はこの通り錆びが。多分中の電池が液漏れしたと思われます。なんといっても過ぎ去った年月が34年ですからね。液漏れしたって責める人はいませんよね。ただ、この本体に縦にボンベ缶と電池が重なって入ってるとしたら、ボンベ容量の小ささは覚悟しないといけません。

34年前の催涙スプレー

重さも量ってみました。ずっしりの145g。この何倍も容量のあるF-605が82gなのを考えると、昔の催涙スプレーは随分重かったんだなと。本体も分厚い金属ボディだし。普通なら射出成形のほうが安くて軽かったのでは?とか思ったり。

34年前の催涙スプレー

箱の中に製造年月日のハンコがあり、1984年となっています。みなさんは1984年には何をしていましたか? 

34年前の催涙スプレー

なんだかんだでつっこみどころ満載の34年前の催涙スプレーでしたが、箱といい、本体といい、ノスタルジック感はたっぷり。当時としてはすごく頑張ってるようで嫌いにはなれないです。

この催涙スプレーを買った人も、やはり身の危険を感じてたのだろうなと想像しながら。

それから34年経った現在、護身用品も進化していますが、ユーザーの安全を守るという目的は34年前と変わっていません。長い歴史があって今があり、これから先も、護身用品は常に防犯の最前線で活躍していくことでしょう。