小型催涙スプレーB-603のハードケースの外し方
2019/02/07追記 B-603のケースの蓋が従来よりも固く閉まっているようになったため、基本的に取り外しは出来ません。B-603は中のスプレー缶をケースから出そうとせず、ケースに入れたままご使用ください。
小型催涙スプレーB-603はプラスチックのケースに入っているハードケース付催涙スプレーです。
この催涙スプレーはケースに入れたままの運用・使用が前提となっています。ほとんどの方がケースから本体を出す必要性を感じないと思います。
しかし、実際にケースから本体を取り出すことも可能で、本体のみの運用もできます。普段はケースに入れたまま運用しているけど、極限まで小さい状態で持ち歩きたい時に本体をケースから出すといった場合も考えられます。
こういった場合に、B-603をケースから出す時には注意点があります。
それを守らないとB-603の破損に繋がります。
今回は、実際に破損させたお客様の実例を紹介しながら、B-603を安全にケースから取り出す方法を説明します。
お客様による破損の実例
まずは、実際に破損させた客様の実例です。
画像を送っていただいたので紹介します。提供ありがとうございました。
B-603はケースを外す時に注意しなければならないポイントがあります。これを守らないと画像のように催涙スプレーを破損させてしまう恐れがあります。
それでは早速、ケースの外し方を説明しましょう。
B-603の間違ったケースの外し方
B-603を破損させずにケースを外すためには、外す前の準備が必要です。
以下の画像の通り、B-603は未使用時は誤噴射防止のためボタン後方のリップ部分を横に回転させています。
この状態がボタンが固定された安全位置、つまり噴射できない状態です。
ケースはケース本体とケース底部の蓋で構成されています。ケースに入っているB-603本体を取り出すためには、本体から底蓋を引き抜かなければなりません。
上の画像のように、噴射ボタン後方のリップを安全位置にしたまま、ケース本体からケース底蓋を引き抜くとどうなるでしょう。
かなり力は必要ですが、強く引っ張れば底蓋は抜くことができます。
そのとき、B-603本体は底蓋に強くホールドされた状態で底蓋と一緒に本体から抜けます。そして同時に、ボタンのリップ部分が折れて外れてしまいます。
これは、リップ部分を安全位置にしたまま引き抜くと、ケース本体の首の部分にリップ部分が引っかかるためです。
これがB-603を本体から出すときに失敗例です。
なお、リップ部分がなくても催涙スプレーは使用できますが、誤噴射防止の安全機能が失われます。
B-603の正しいケースの外し方
それでは正しいB-603のケースの外し方を説明します。
まず、B-603は通常では誤噴射防止のためリップ部分は以下の画像の位置に回転させた状態になっています。
このままの状態でケース蓋を外すとリップが折れますので、リップが折れないようにリップの位置を真っ直ぐにします。
こうすることで、飛び出しているリップが本体のリップ用凹部分を通ることになります。
それから、本体を強く握り、底部のリングを強く引っ張ります。(女性や力の弱い方には無理かもしれません。それくらい蓋の引き抜きには力がいります。)
そうすると、リップが折れることなくB-603が本体から引き抜けます。
あとは、底蓋からB-603を抜き取ればB-603の本体だけを外すことができます。
これがB-603をケースから取り出す正しい方法です。
リップを正面に向けたらなぜ折れないのか
なぜB-603のリップを真っ直ぐにしたら折れないのか、それは本体ケースにリップが通るガイドのヘコミがあるからです。
実際の作業では、底蓋を強い力で引っ張るため引き抜き自体は一瞬ですが、あえて段階的に説明します。
まず引き抜く前にリップを真っ直ぐの位置にします。
底蓋を強く引き、ケース本体から抜けると、底蓋に固定されたB-603も底蓋と一緒に抜けていきます。
その時に、真っ直ぐにしたリップが本体のガイドを通っていきます。
そして、破損することなく本体がケースから外れます。
このように、リップを折らないための正しい方法をとれば、B-603は簡単にケースから外すことができます。
B-603はハードケースに入ったままの使用が基本となります。
普通の方であれば、B-603本体をケースから取り出す必要性はまず無いでしょう。
しかし、実際に取り出す際には紹介したお客様のようにB-603を破損させる恐れがありますので、今回の説明の通り正しい方法で外すように注意してください。
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