特殊警棒のシャフトの小キズは構造上避けられません

2013年10月11日

3段特殊警棒

特殊警棒は収縮式の警棒で、通常は直径の異なる3本の管(パイプ)を組み合わせて構成されています。

3段式の場合、手で持つグリップ部分が一番太いパーツで、手元から先端に向かって2段目、3段目(先端)と細くなっていきます。

こういった構造ですから、特殊警棒は伸ばしたり縮めたりすると必ずシャフト同士が擦れます。その結果、こまかなキズが付いていったり、塗装が少しずつ削り取られていったりします。

この擦れによる現象は、伸び縮みする金属シャフトが触れあっているわけですからやむを得ません。特殊警棒は使い込むと擦りキズや塗装が薄くなっていくように色が薄くなっていきますが、それは伸縮式警棒として当然の事と理解して下さい。なお、性能面では全く問題ありませんので安心して下さい。

特殊警棒にも伸縮やロックの構造によって「振出式」と「ストップピン式」がありますが、特に振出式はロック自体が摩擦力に依存していますのでシャフト同士の接触が大きく、キズが付きやすい構造となっています。逆にストップピン式はロック構造が機械式のメカニズムとなっていますのでシャフト同士の摩擦に頼っておらずキズが入りにくい構造です。キズを嫌う場合はより摩擦面が少ないストップピン式を選んだ方が無難です。ただしストップピン式とはいえキズはゼロではありませんのでご理解下さい。

・ストップピン式特殊警棒(アルミ合金)※推奨品
 H-201B H-202B
 H-501B H-501S

・振出式特殊警棒(アルミ合金)
 H-301 H-302

・振出式特殊警棒(4135カーボンスチール)
 H-801B H-801N
 H-802B H-802N
 H-803B H-803N

なお、素材的には上記全てが基本的に「錆びない」金属ですので、錆びる心配はありません。キズや擦れで部分的に塗装の薄くなった特殊警棒は、それはそれで使い込んだ感があり気に入っているという方も多くおられます。新品状態から使い込んでゆくと味が出る、それが特殊警棒です。

まれにキズ防止やさび止めのため、特殊警棒にグリースやオイルなどの潤滑剤を使用する方がいますが、特殊警棒のロック性能に大きく影響しますので絶対にやめて下さい。また、安価で流通している特殊警棒は単なる「鉄製」なので塗装が剥げると必ず錆びて使えなくなりますが、当店の特殊警棒は4235カーボンスチールもアルミ合金も錆びない素材なので塗装が剥げても心配はいりません。

新品の特殊警棒の状態については、製造工場の点検時や出荷時に数回の伸縮テストを行っていますので、その時点でも若干のキズが入ります。新品でも鏡のようにキズ一つ無い特殊警棒はあり得ません(逆にキズ一つない新品の警棒は、だれもテストをしてないとも言えます)のでご了承下さい。

使い手を選ぶ特殊警棒ですが、それを使いこなせると強力な防御力を発揮します。
伸ばして手に持つだけでその威嚇力は計り知れず、攻撃から防御、拘束までをこなす奥の深い護身用品です。

納得の一本を手にしたら、その特徴を十分に理解して末永くご愛用ください。