護身・防犯コラム,熊・イノシシ・害獣

通学路の熊対策、安全対策

学校や幼稚園・保育園での子供たちの安全対策には万全を期するのは当然ですが、近年急激に増加している熊やイノシシ、野犬への対策は万全でしょうか?

今回は、大人ですら避けられずに被害に遭う危険動物被害について、「子供たちを守る」という視点から解説します。

教育関係、PTA、保護者の方々へ

学校、保育園、幼稚園の熊、イノシシ、野犬対策

近年、山間部を中心に、夏から冬にかけて熊を始めとする危険動物の被害が相次いでおり、大人ですら死傷する事故が急激に増えています。

山間部や動物被害が発生する地域の学校関係者は、子供たちを守ることを目的とした危険動物への備えは万全でしょうか?

危険動物の撃退は大人であっても容易なことではありません。しっかりとした備えがなければ子供たちをも危険に晒すことになります。

子供たちを確実に守るため、教育関係者やPTAの方々、保護者の方々は、学校への危険動物の侵入や通学路での危険動物出没を想定し、現実的で有効な備えが大切です。

子供たちの危険リスクは不審者だけではない

教育関連施設の防犯といえば、一般に考えられているのが不審者の侵入です。

このため、刺股(さすまた)を備えている学校は多いのではないでしょうか?

しかし、侵入してくるのは人間とは限りません。近年相次ぐ熊による死傷事故は、危険動物対策の必要性を示しています。

山間部の学校には広い校庭があり、近くには山があり、地理的にも危険動物と隣り合わせの状態です。こういった場所では、子供たちを守るためには不審者対策と同様に危険動物対策は欠かせません。

「自分を守る」と「子供たちを守る」の違い

熊やイノシシは、どう猛で危険です。大人ですら被害を防げず、大怪我をしたり、最悪の場合には死亡する場合もあります。

攻撃性を持った危険度物の強さは人間の比ではありません。走る速度は人間よりも速く、体力や腕力も人間より遙かに強く、爪や牙などの強力な武器を持っています。

大人ですら逃げおおせず、闘っても勝ち目がなく、自分の身など到底守れないほど危険なのに、万が一学校や保育園に侵入してきた場合には、周囲の大人は子供たちを守らなければなりません。

ごく希に、運よく棒や声などで追い払いに成功した例もありますが、それでも守ることができたのはせいぜい自分一人です。学校や保育園などの施設では大勢の子供たちを、少人数の大人が確実に守らなくてはなりません。

少数の大人が大勢の子供を確実に守るためには、確実な手段をもって備えることが必要です。

忘れてはいけない通学路の見守り

通学路の熊対策、安全対策

子供たちを守るというと、学校の敷地内ばかり想定しがちです。しかし、実際には山間部は特に、通学路にも危険動物が出没する恐れがあります。

不審者対策として、通学路の見守りや声かけをしている方々も、不審者には対応できても熊やイノシシへの備えは完全でしょうか?

子供たちが通学している最中に危険動物が出没し、子供たちに危険が及ぶとき、子供たちを救えるのは見守りをしている大人だけです。

通学路の安全維持や見守りには、不審者対策だけでなく、危険動物対策も必要です。

危険動物に確実に対処できるのは熊よけスプレーだけ

熊よけ中型催涙スプレー ケース付きセット B-609-CS

熊やイノシシ、野犬などの危険動物に確実に対処する手段は熊よけスプレーしかありません。

熊よけスプレーは世界的にも危険動物対策の主要装備として広く認知されており、高い実績があります。

危険動物に対処できる適切な熊よけスプレーがあれば、一人の職員であっても確実に危険動物を撃退し、子供たちを守ることができます。

熊よけスプレーは、確実に危険動物を撃退できる唯一の対抗手段です。

危険動物対策に最適な機種

熊よけスプレーであればどれを使用しても危険動物に対処できるわけではありません。

危険動物対策用の熊よけスプレーは、動物撃退に適した噴射方式となっています。

対人用の催涙スプレーが主に液状に噴射するのと違い、危険動物用の熊よけスプレーは、消火器のように霧状に噴射します。動きが俊敏な動物にも命中しやすいばかりでなく、危険動物と子供達の間に煙幕を張るような使用方法も可能です。

中型で携帯性を重視するならB-609を、据え置き型で大容量を選択するならB-610が最適です。

熊よけスプレー中型モデルB-609

熊よけスプレー大型モデルB-610

これらは熊対応の危険動物用撃退スプレーです。

なお、催涙剤自体は対人用と同じ成分なため、人体に安全であり、誤って人体に付着した場合であっても失明や皮膚の爛れなどの恐れがありません。

子供たちにとって安全という特徴も兼ね備えた安心の熊よけスプレーです。

※当店の熊よけスプレーは全国の国公立機関、教育機関、各種団体などに広く採用されています。

※北海道以北のヒグマには使用できません。ヒグマには海外製の熊専用スプレーを使用してください。また、熊専用スプレーは成分が非常に高濃度で人体に危険なため、使用にはくれぐれもご注意ください。

危険動物対策用品を導入する場合には、熊よけスプレーを導入しましょう。

最後に

今回は、熊やイノシシなどの危険動物リスクを、子供たちを守るという視点から解説しました。

夏も終盤を迎え、これから冬にかけて熊を始めとした危険動物被害が増加する季節です。子供たちが被害に遭うという最悪の事態を防ぐために、危険動物にはしっかりと備えましょう。

催涙スプレー,熊・イノシシ・害獣

大変お待たせしました。

人気の熊よけスプレーB-609が本日入荷しました(^-^)

ホームページでは在庫有りにモードを変更しましたので、カートからご注文いただけます。

熊よけスプレー中型モデルB-609

また、同時に欠品していたB-609専用のホルスターケースも入荷しました。

携帯を考えている方には非常に便利なケースです。

熊よけスプレーB-609専用ホルスターケース

お得なセット商品もあります。

熊よけスプレー中型モデルB-609ホルスターセット

このB-609は、専用のホルスターケースを利用して少し工夫すると、リュックのショルダーにも装着できます。興味のある方は以下をご覧ください。

クマよけスプレーB-609をリュックサックの肩ショルダーに装着する方法

熊・イノシシ・害獣,熊よけスプレー

クマ対策の新常識「クマよけ鈴は効果なし」 音効果の期待と現実

近年急速に疑問視されだしたクマよけ鈴の効果について、皆さんはどう思いますか?

今回はクマよけ鈴を始めとした、音による熊対策の危険性についてじっくり考えてみたいと思います。

疑問視される熊よけ鈴の効果

「音を出して人間の存在を熊に知らせれば熊は逃げていく」という通説について、一つの参考動画があります。

まずはこちらをご覧ください。(音量注意)

成人男性が声を振り絞って大声で威嚇しても襲ってくる。そういうケースもあるという実例です。

熊は人間を怖がって逃げているように見えますか?

相手は大自然、物事が全て人間の想定通りにはいかないというとても参考になる実例です。

「登山や山歩きのときは、リュックやベルトにクマよけ鈴を付けましょう」という案内は、昔から言われてきた方法です。

歩く度に鈴がちりんりちんと鳴れば、臆病なクマはその音に気がつき、クマ自ら退散してくれるという期待からのものです。

クマよけ鈴
▲一般的なクマよけ鈴

私の記憶によれば、ほんの数年前までは各地でクマ被害のニュースが流れるたびに「クマよけ鈴を携行しましょう」とマスコミや警察が注意喚起していました。各アウトドアショップなどでも「クマよけにはこれ!」という形でクマよけ鈴が販売されていた時代です。

ところが、2〜3年前からこの考え方が一気に覆りました。その最大の原因はなんといってもクマよけ鈴を携行しているにも関わらずクマから襲われる事故が頻発したからです。

今や、クマよけ鈴はクマ対策には効果がないという見方が一般的になりました。

最近のクマによる被害においても、クマよけ鈴を携行していたという被害者がみられます。これはクマよけ鈴にはすでに効果がないという事実を知らされていないことが大きな要因です。もしこの記事を見ている読者の周りにクマよけ鈴を利用している人がいたら、注意を促してください。

証明が難しいクマよけ鈴の効果

クマよけ鈴による熊撃退の効果は、実際のところわかりません。過去も含め、クマよけ鈴は本当に効果があったのか。少なくとも現在においては効果がないケースが存在することだけが事実として把握されています。

もしかしたらクマよけ鈴には多少の撃退効果はあるのかもしれません。ちりんちりんと音を鳴らしながら歩いて、歩行者はそれを気がつかないだけで、クマははるか遠方でその音をききつけ逃げ出しているかもしれませんから。その証明はなかなか困難ですが、可能性はゼロではないでしょう。

鈴を使用している人のクマによる被害はゼロで、鈴を使用していない人のクマによる被害が100%ならば、それは全てクマよけ鈴の効果だと断定しても良いのかもしれません。しかし現実はそうではありません。クマに襲われたという被害者の相当数がクマよけ鈴を使用していたという事実が、クマよけ鈴に効果を期待できないということを裏付けています。

そもそも鈴の効果とは音に対する期待

危険動物に対して自ら音を発するという行為は、実はハイリスクです。その音によって相手を100%退散させることができるのであれば、それは有効は手段でしょう。しかし相手が退散しない可能性が残る場合、こちらが発する音は相手にこちらの存在を知る機会を与えることになります。

こちらが風下であれば、クマは匂いではこちらの存在に気がつきません。また、クマとこちらとの間に草木や丘など障害物があれば、クマはこちらを目視できません。嗅覚や視覚によってこちらの存在に気がつかないクマとは、そのままこちらが通り過ぎれば事なきを得る可能性があり、実際にこのようなことは気がつかないうちに起こっているでしょう。

ところがクマよけ鈴を携行している場合、せっかくこちらに気がついていないクマに対し、音によってこちらの存在を自ら教えてしまうことになります。この行為はどれほど危険か、冷静に考えればわかります。

これまでは、クマは少しでも鈴の音が聞こえれば、それは人なのだと理解し、危険だから逃げるものと考えられてきました。逃げてくれるとクマに期待していたわけです。その確実性が高いと思われていたクマの判断と行動に期待して、クマよけ鈴なるものが世に出てきて、多くの人に使用されてきたということです。しかし、自然界で生きる猛獣に対し、こう行動するだろうという期待だけで安心するのは大変危険です。あまりにも確実性が低すぎます。

あなたは遠くの(こちらに気がついていない)クマを見つけたら、手に持った鈴を自ら鳴らし、クマを退散させようと思いますか?実際にそういう行動をとりますか?自分の命を掛けてでも鈴を信頼できますか?

私ならクマに気がつかれないようにそっと(そして可能な限り急いで)クマから離れるでしょう。

このように自らの存在をクマに知らせる行為を、クマよけ鈴を携行することによって無意識に実行していたことになるのです。

効果がないのは鈴だけじゃない

クマよけ対策として昔から定番とされていた様々な方法については、KSPでは以前から危険動物対策(熊・野犬・猪・猿を撃退)怪しい対策方法で疑問を提起していました。

  • 空き缶を叩く
  • 声を出す、歌を歌う
  • ラジオを鳴らしておく

これらが期待する効果はどれも同じで、音さえ聞こえればクマは怯えて逃げるだろうという期待です。

クマよけ鈴に効果がないことが証明されている以上、上記のどの方法をもってしても危険度は同じだと認識すべきです。

気軽に音を鳴らすクマよけ法は過去のものとして決別し、いますぐやめるべきです。

期待と撃退は違う

期待という部分に着目すると、クマよけ鈴がいかに危険で消極的なのかわかります。(実際に相手に何かを期待するというのはクマ相手だけに限ったわけではありません。人間が相手の防犯ブザーでも同じことが言えます。)

相手に何かの効果を期待する。しかし相手が期待通りに行動しない場合、次の手段があるかどうかは重要です。

クマよけ鈴はクマにこちらの存在を気がつかせるのが目的です。本当に恐い話ですが、自らクマに自分の存在を知らせるわけです。それで退散するクマもいるかもしれません。猟師や猟犬に追われた経験のあるクマならば、逃げるという選択をする可能性も大いにあります。しかし、クマよけ鈴を携行していたにも関わらず実際に襲われるというケースが多発している限り、クマはその全てが逃げるわけではないことがわかります。逃げないクマはどうするのか。音を無視する?人に向かってくる?それは誰にもわかりません。

クマが人に気がついた場合、クマには3つの選択肢が考えられます。

  • 逃げる
  • 無視する
  • こちらに向かってくる

逃げる、無視するという行動であれば何の問題もありません。問題はこちらに向かってきた場合です。

このような時には一人の人間がクマを撃退しなければなりません。その場合には確実性のある撃退方法が必要です。

そして、こちらに向かってくる可能性がゼロでない限り、相手がこちらに向かってくることを前提として(常に最悪のケースに対処する用意が重要)何か手段を用意しておかなければなりません。

確実性があるということは、相手に何かを期待するといった希望的観測を完全に排除し、相手の行動に関係なく確実に撃退できる方法ということです。いわゆる積極的な撃退方法です。

希望に頼らない確実な撃退手段 熊よけスプレー

熊よけスプレー

クマに対して人が対抗でき、確実に撃退できる方法はそう多くはありません。

その中で代表的なのが銃と熊よけスプレーです。

猟師さんなど許可があれば国内でも携行できます。実際にはほとんどの人が携行できないため一般的ではありません。クマ撃退方法として考えるときには除外すべきでしょう。

熊よけスプレー

一般の方がどなたでも購入し使用できます。また、クマに命中すれば確実にクマを撃退できます。国内で唯一使用可能かつ確実にクマを撃退できる手段です。

このように、私たち一般人がクマを確実に(何にも期待せず、何の偶然にも左右されず)撃退できる唯一の方法は熊よけスプレーだけです。

クマが出没する山間部においては、クマに備えることが自分の命を守ることになります。そのためにも熊よけスプレーは必須アイテムです。

護身は対人間であっても対動物であっても同じこと

自ら自分の身を守ることを護身といいます。それは、凶悪な犯人相手でも、凶暴な動物相手でも同じことです。

そして護身で一番大切なのは相手に何かの行動を期待しないこと。

これで逃げて欲しい、退散して欲しい、そういった期待を基本要素とした撃退用品は様々ありますし、期待通りにいくこともあるでしょう。もちろん運も味方してくれたらの話です。このような相手に対する期待に運をプラスするような護身は本当の護身とは言えません。

どんな状況でも、相手と一対一で対峙しても、運任せではなく相手を確実に撃退できる確実性を持った手段のみが真の護身手段です。

クマの場合、相手は自然と同じです。人間は自然のことを理解しているつもりで理解できていません。未知数な、不確定要素の多い野生動物を相手にするときに使用するアイテムは、用意しうる最も確実性の高いものでなければなりません。

熊よけスプレーだけが、野生のクマに対して最も確実な撃退ツールなのです。

皆さんもクマの出没の恐れがあるエリアへ出かける際には、クマによる被害者にならないために必ず熊よけスプレーを携行するように徹底してください。

最新警戒警報,熊・イノシシ・害獣

キノコ栽培とスタンガン

今日も熊のニュースです。

タケノコ採り自粛を 去年クマに襲われ4人死亡の秋田 鹿角市

5月18日 13時02分

去年タケノコ採りに来た人が相次いでクマに襲われ4人が死亡した秋田県鹿角市の山林の近くで被害から1年になるのを前に、警察が検問を行ってクマへの注意を呼びかけました。

青森との県境に近い秋田県鹿角市の山林では去年の5月から6月にかけて、タケノコ採りに来た男女4人が相次いでクマに襲われて死亡し、警察が今もタケノコ採りなどの自粛を求めています。

最初の被害から1年になるのを前に、18日朝秋田県と青森県の警察が山林に通じる道路で検問を行ってクマへの注意を呼びかけました。1台1台車を止めては行き先を尋ね、ほとんどの人は通勤の途中でしたが、山菜採りに来た人がいると、山に入らないよう声をかけていました。

北秋田市の66歳の女性は「10年近くこの場所に山菜採りに来ていたので、ことしもつい来てしまった」と話していました。

警察が17日現場の周辺をヘリコプターから見たところ、クマ1頭がいるのが確認されたということです。

鹿角警察署の高橋俊之地域課長は「検問では山菜採りの人をほとんど見かけず、これまでの呼びかけに一定の効果があったと思う。周辺が危険なのは変わらないので今後も入らないでほしい」と話していました。

警察によりますと、秋田県内では、ことしに入って17日までにクマを目撃したという情報は、去年の同じ時期より7件少ない45件だということです。

NHK NEWS WEB

去年発生した痛ましい熊による死亡事件から1年が経ちました。それでもあの時の受けた衝撃は少しも薄れていません。

熊に襲われても、瞬時に殺されるわけではないはずです。他の熊被害ニュースなどでは、ひっかかれたり、かみつかれたり、数十メートル引きずられたりしていますが、それでも生還しています。この死亡事件の被害者が、もし十分に熊を警戒し、万一の時のために熊よけスプレーを携行していれば、助かる可能性はあったはずです。

何度考えても、それが悔やまれてなりません。

みなさん本当に、山菜、タケノコ取りには気を付けてください(>_<)

熊に確実に備えておきたい方は是非熊よけスプレーを。

熊・イノシシ・害獣

また害獣の被害による死亡者が出ました。

群馬県の桐生市で、ワナにかかったイノシシがワナから逃れ人を襲い、被害者が死亡した事故です。

自宅敷地でイノシシに襲われ男性死亡、妻もけが

2016年11月12日

11日午後9時半頃、群馬県桐生市広沢町、酪農業丹羽正雄さん(67)が、自宅敷地内でイノシシに襲われた。

丹羽さんは両脚の太ももをかまれ、出血性ショックで死亡。妻(60)も腰などにけがをした。

桐生署の発表によると、倉庫に保管している米や牧草などが動物に荒らされる被害があったため、丹羽さんが同日午後4時頃にわなを仕掛けた。物音に気付いて2人で外に出ると、わなにイノシシがかかって暴れていた。丹羽さんが牧草などを集める農業用フォークを持って近づいたところ、わなが外れ、イノシシが2人を襲ったという。イノシシは体長約1・5メートルとみられ、現場から逃走した。

いくらワナにかかっていたとはいえ、ワナも完璧ではありません。当然ながらワナが外れ、イノシシが自由になる可能性はあります。イノシシも必死で暴れるだろうから、近づくには相応の危険が伴うことでしょう。

被害者は念のため農業用の柄の長いフォークを持って近づいたのでしょうが、それでは不十分です。このような場合には、万一に備えて万全の対策が必要であり、熊よけスプレーは必須です。今回の被害者が熊よけスプレーを使用していれば、命を落とすことはなかったかもしれないと考えると、残念でなりません。

動物による死亡事故では、秋田県の人食いクマが記憶に新しいところです。

クマから人体の一部発見 4人死亡の山林で射殺

2016年6月13日

秋田県自然保護課は13日、クマに襲撃されたとみられる4人の遺体が相次いで発見された同県鹿角市十和田大湯の山林で10日に射殺したクマの体内から、人体の一部が見つかったと明らかにした。

現場の山林付近では5月下旬以降、タケノコや山菜を採りに来ていた男性3人と女性1人の計4人が死亡した。県警によると、ひっかき傷など遺体の状況から、いずれもクマに襲われた可能性が高い。

4人目の遺体が見つかった10日、地元猟友会が体長1.3メートルの雌のツキノワグマを射殺。解体して調べていた。

人間を一度襲ったクマは人を恐れなくなることから「同じクマが襲った可能性が高い」と指摘する専門家もいるが、県や県警は引き続き、入山者に対し、クマへの警戒を呼び掛けている。

この事件は日本中に衝撃を与えました。クマが人を襲い、食べるという事実は恐怖以外の何ものでもありません。被害者の方はほとんどが山菜の収穫のために山に入っていった人たちです。日頃から生業としている方もいて、クマや動物の危険性を知っており、警戒していた方も被害に遭っています。

イノシシやクマによる被害をみて、ひとつ言えることは、人間は素手では野生の動物にとても太刀打ちできないということです。特に興奮して攻撃性を持った動物は、日頃テレビや動物園で知っているそれとは全く違います。

山間部の渓流で釣りをするために歩いていた釣り人が、突然クマから襲われ、偶然撮影された貴重な動画があります。

次の動画の1分45秒付近からご覧ください。(音量に注意)

一般的に臆病で人を避けるとか、襲われるとしてもそれはクマに不用意に近づいたからだとか、クマについては諸説ありますが、このように背後から突然襲いかかるクマの行動には驚きを隠せません。

また、注目して欲しいのは一旦走り去ったクマがもう一度突進してくる時の速さです。このような足場の悪い森の中でもかなりのスピードで走ってきます。このスピードのまま突進を受けたら、例え棒やナイフなどを持っていても歯が立ちません。数十キロの重量を持った個体が、これだけのスピードをもって体当たりしてきたら、それに耐えられる人はいないでしょう。はね飛ばされ、倒れ込み、クマの下敷きになって襲われるという様子は容易に想像できます。

動画の場合には、再度突進してきたクマが倒木によって勢いを削がれ、そのまま姿を消しています。倒木1本のせいで、クマの攻撃心理が一瞬変化したのかもしれません。もし倒木が無かったどうなっていたか、想像するだけで恐ろしいのですが、まずは撮影者が無事でなによりでした。

野生の動物は、クマであれ、イノシシであれ、野犬であれ、猿であれ、決して侮ることはできません。野生の動物は私たち人間が想像するより遙かに俊敏で、攻撃的な場合があり、爪や牙など生まれ持った武器を備えています。野生の動物と人間では圧倒的な力の差があり、決して野生動物を甘く考えないことが大切です。

野生動物に人間が対応し撃退できる唯一の道具は熊よけスプレーです。

熊よけスプレーさえあれば、催涙剤で煙幕を張り(熊よけスプレーは催涙液を霧状に噴射します)、動物を近づけないようにしたり撃退することが可能です。

山間部でこれ以上被害が拡大しないように、山林での行動時には周囲に警戒を怠らず、出来れば単独行動は避け、熊よけスプレーを必ず携行してください。

熊・イノシシ・害獣

 残暑もあるなか確実に秋の気配が増してきています。

そんななか、最近ではハイキング時の熊対策という目的での問合せが増えてきました。

山歩きにとって秋はとても良い季節なのでしょうね。

山歩き、特に熊などの猛獣対策の基本となるのは熊よけスプレーです。

中でも熊などの危険動物撃退に最も適しているのがポリスマグナムのファイヤーマスターという構造の熊よけスプレーです。

このページでは、熊よけスプレーとして最適なものを具体的に紹介します。

B-610 大型大容量 大型のため携帯性では劣る 据え置き向き

熊よけスプレー大型モデルB-610

B-609 中型中容量 小型で携帯性に優れる

熊よけスプレー中型モデルB-609

それぞれに適した用途

テントや山小屋などに常備するのであれば、大型のB-610が良いですね。万が一の時には、熊よけスプレーの容量は大きければ大きなほど安心です。

野外活動時に常に腰に下げて携帯したりする場合は中型のB-609の方が適しています。小型軽量でどなたでも持ち運べるサイズなので一番お勧めの熊よけスプレーです。

大型のB-610でも専用のケースを使用するれば携帯は不可能ではありません。学術調査隊など本格的に山岳部に長期滞在するようなケースでは、好んで大型のB-610が使用されています。

それぞれの熊よけスプレーには専用のホルスターを組み合わせたセット商品があります。ホルスターを使用すれば熊よけスプレーを腰のベルトに装着して携帯することができます。熊よけスプレーはできるだけ腰などに装着し、両手はフリーにしておくことをお勧めします。

熊よけスプレー大型モデルB-610ホルスターセット

熊よけスプレー中型モデルB-609ホルスターセット

非常時には対人用催涙スプレーでも使用可能

当店が一番お勧めしているF-605も、催涙成分自体はOC(唐辛子成分)でB-610やB-609と同じ成分です。

強力催涙スプレー中型モデルF-605

こちらは日常は対人用(護身用)として使用するための催涙スプレーです。

非常時には動物にも命中しさえすれば効果は同じですが、動物は動きが俊敏なため命中は困難です。

普段の外出や通勤通学、散歩やジョギングなどのときには不審者対策としてF-605を携帯する方が多いですが、こういった時に野犬や狂犬と遭遇した場合には、F-605であっても躊躇なく使用することで被害を最小限に留めることができます。(但しこれは当店の催涙スプレーのように威力が強力であることが前提なのでご注意ください。)

熊・イノシシ・害獣

今年も熊被害の季節が到来しています。

毎年ながら、この夏に差し掛かる時期から秋にかけて、熊被害が急増します。

今のところニュースからピックアップした事故は以下の通りですが、大事には至らなかった熊遭遇事故は、この何倍も起きているのではないかと想像できます。

(当店コラム危険動物対策より)

当店においても、山間部に出かけるので熊対策に購入するというお客様が急増するのがこの時期です。季節的に熊の活動が活発になるばかりでなく、人も山間部で行動することが増えるためでしょう。

ニュースでは熊被害ばかりが注目されますが、当店の相談例ではイノシシや野犬対策の相談も増えています。危険な野生動物は熊だけではありません。熊だけでなくイノシシや野犬であっても、本気で襲われれば大けがしかねませんし、ましてやすぐには助けを呼べない山間部であれば、事態はとても深刻なものになります。

山間部にお出掛けの際は、万が一の時のために必ず熊よけスプレーの携行を徹底しましょう。

熊対策について詳しくは当店コラムのクマの事件を考える(熊事故を未然に防ぐ)をご覧ください。また、野生動物全般については危険動物対策(熊・野犬・猪・猿)を、推奨催涙スプレーについて知りたい方は熊・野犬・猪・危険動物に最適な熊よけスプレーも併せてご覧ください。

自然をなめてはいけません。アウトドアは確かな安全管理があってはじめて楽しめるものです。

皆さんも万が一の対策をしっかり準備し、夏を心ゆくまで楽しみましょう(^-^)

熊に備えたい方はこちら。

熊・イノシシ・害獣

福井件、岩手県、富山県、滋賀県に続き、新潟県と宮城件でもクマ大量出没の警戒を強めています。

該当地域の方は万一の遭遇に備え、万全の準備をしておきましょう。

過去には、クマ避け鈴など音を出すグッズを携行していたにも関わらず襲われた例もあります。

熊を確実に撃退するためには熊よけスプレーを携行してください。

餌不足…クマ大量出没警報! 新潟県が対策会議 <新潟県>

産経新聞 9月6日(土)7時55分配信

 県は5日、今秋、ツキノワグマが大量出没する可能性が高いとして、県庁で関係者による被害防止対策連絡会議を開いた。山中にブナやミズナラなどクマの餌が不作となっていることから、冬眠前に餌を求めて山里へ出没する可能性が高いと指摘。出没時の連絡態勢を確認したり、「クマハザードマップ」を活用したりして注意を徹底するよう呼びかけた。

会議にはクマの出没情報があった市町村や県地域振興局、県警の担当者ら約50人が出席した。

今年4~8月の出没件数は平成25年度1年間を上回る374件と急増している。自治体別では村上市が最多の52件で、4月には市内の公園で山菜採りをしていた山形市の男性(64)がクマに襲われ、重傷を負ったほか、近くの路上で無職女性(81)がクマに襲われて死亡した可能性が高いとされている。次いで妙高市(45件)、長岡市(39件)、上越市(36件)となっている。

急増の背景に、今年は全県でクマの好物であるブナやミズナラが凶作または不作となっていることがある。

新潟大農学部の箕口秀夫教授によると、ブナなどは豊作の翌年に凶作となるパターンがあるという。「今年はこのケースで、冬眠に備えて食い溜めようとするクマが餌を求めて広範囲に移動し、人里に現われる可能性が高い」と警告している。

県は各市町村に、高齢者への注意喚起▽クマが身を潜めやすいやぶなどの草刈り▽出没時の迅速な連絡態勢の確認-などに重点的に取り組むよう呼びかけた。県のデータを基に新潟大が作成した「クマ出没ハザードマップ」の活用も促した。

箕口教授も被害対策の成功事例を広めたり、IT(情報技術)を駆使した獣害情報対策の確立が必要だとしている。

クマ出没増加 栗原市、被害防止呼び掛け <宮城県>

河北新報 9月7日(日)6時5分配信

 広い中山間地を抱える栗原市で本年度、ツキノワグマの目撃情報が増えている。8月31日現在で既に185件に達し、2013年度の1年間(101件)の1.8倍に達している。クマは例年10月ごろまで出没する。市はごみを屋外に置かないなど、被害防止策を取るよう呼び掛けている。

合併によって栗原市が発足した05年度以降の目撃件数は表の通り。年度ごとの増減が激しく、13年度は最多だった12年度の半分以下だった。
本年度は4月に初めて目撃され、5、6月に増えた。7月の51件、8月の84件はそれぞれの月としては過去最多。8月21日には花山地区で男性会社員がクマに襲われ、けがをした。
県は「クマの増減の原因は分からないが、ドングリの作柄に関係があるらしい」と説明する。市によると、13年度はドングリなどの餌が豊富でベビーラッシュだったといい、担当者は本年度の増加の理由の一つとして「個体数が増え、縄張り争いに敗れた雄が里に下りてきているのではないか」と推測する。
目撃情報の増加には、高齢化や過疎化に伴って耕作放棄地や遊休農地が増え、クマが潜みやすくなったという背景もある。市はクマとの出合い頭の接触を避けるため、畑の周辺の草むらを刈り払うよう求めている。
県や市は目撃情報を基に、わなや電気柵を民家の周辺に設置できる。ただ、栗原市では中山間地や山間地を中心に「クマが出没しても当たり前」という意識が強く、通報しない住民もいるという。
市は(1)ごみを屋外に置かない(2)食料や飼料の保管を厳重にする(3)山野に入る場合に鈴などを携行する-といった被害防止策を取るよう呼び掛けている。
市農林振興課の担当者は「安全を確保するため、クマを目撃したら情報を提供してもらいたい。例年10月ごろまでは出没する。被害に遭わないよう、まずは自己防衛に努めてほしい」と話した。

熊・イノシシ・害獣

熊に注意

今年秋以降、熊の出没が激増するとみて福井県では警戒を強めています。

熊の食料である木の実が去年豊作だったため、活発な繁殖活動によって個体数が増えたうえ、今年の木の実凶作で熊が食料不足に陥るとみられ、エサを求めて里山や民家近くに出没する可能性が高いという予測です。

今年の熊出没数は8月現在で、既に過去の年間出没数を上回っています。さらに過去のデータでは、熊が多い年は9月以降の出没数が、8月までの出没数の6倍以上となった事もあるようです。

今年の熊は、例年にないほど特別に警戒する必要があります。

山間部や熊出没の恐れのある地域に出かける際には、万が一に備えて熊よけスプレーを携行してください。

クマ出没200件超 秋も増加懸念 福井

産経新聞 9月3日(水)7時55分配信

 県内のクマの出没が急増するなか、冬眠を前に餌を求めて活動が活発化する時期を迎えた。出没件数は今年度に入ってすでに209件(1日現在)となり、前年度1年間の173件を上回って23年度以降最多に。県は、今月中旬まで出没の目安となる木の実(堅果類)の調査を行っているが、秋になってもクマの出没が落ち着く気配がないことから、木の実の出来がよくないと見ており、さらなるクマの出没増加を懸念している。

県は各市町に早めの対策を求めるとともに、11日には市町担当者を集めた出没対策連絡会で状況を示す。

県自然環境課によると、クマの出没(目撃・痕跡・捕獲)件数は4月から209件で、23年度以降では年間の出没件数を上回っている。同課は、ここ3年ほどはドングリなどの木の実が良好だったため繁殖。このため、里山にも現われ、目撃される頭数が増えたのではないかとみている。

捕獲数は32頭と23年度以降で最も多く、うち捕殺が29頭となっているが、幸い人への被害は出ていない。

だが、過去5年間で年間841件と最多だった22年度は4~8月が116件で、冬眠前の9~12月が721件と激増しており、今秋、激増する恐れがある。

同課は、これまでの木の実調査では出来がよくないとみており、山際の集落では生ごみを放置しないなど早めの対策が必要という。

大野市では出没件数が26件あり、4頭を捕獲。人里に近づいて危険なクマ1頭を捕殺、残りを放獣している。木の実については「全般的に悪い」とみている。

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