イノシシをドローンで撃退するニュースから感じた危機意識の欠如
今朝のユースによると、東京電力福島第一原発事故の避難指示区域でイノシシが大量に繁殖しているようです。このイノシシが、既に帰宅可能な方々の帰宅を困難にしているとのこと。
ニュースでは実際に町中を駆け回るイノシシの集団や、長期間不在だった民家にイノシシが押し入って家中を荒らした様子などが放送されていました。それにしてもやはりイノシシの攻撃性は激しく、家中がめちゃめちゃになっていました。
ただでさえ危険なイノシシが町中に溢れているわけですから、これはなんとかしないといけないし、イノシシの駆逐が完了するまで住民の方々は帰りたくても帰れないのが実情だと思います。
こんな中、ドローンをぶんぶん飛ばせばイノシシが怖がって逃げていくのではという考えから、実際にドローンを飛ばしてイノシシを追い払う実験が行われていました。場所は田畑の小道で、クルマを止め、テーブルやらモニターを道に置き、すぐ近くにいるイノシシの集団を実験的に追い払っていました。
イノシシは初めて見る空を飛ぶ物体だし、当然ながら驚いて逃げていました。解説では怖がって逃げ出したといったニュアンスでしたが、そのあたりは疑問です。違和感のあるもの、初めて見るものを警戒するのは野生動物として当然だとは思います。でも、ドローンが結果的に危害を及ぼすものではないと学習したら、それでも逃げるのか?私はそうは思いません。怖がって逃げるのと、警戒して去るのとでは意味が全く違うと思うのですが。。
それはさておき、驚いたのは、それだけのイノシシ多発地帯で実験やら取材をしているにも関わらず、誰一人熊よけスプレーを携行してなかった点です。少なくとも放送された画像では熊よけスプレーは一つも目にすることが出来ませんでした。注意して観察したにも関わらずです。
大変危険で恐ろしい生き物がいるから住民が帰宅できない。それを解決するために現地に乗り込む方々が無防備。これはいったいどういった矛盾なのでしょうか。自分だけは襲われないと思うのか?もっとしっかりとした危機意識を持たなければ、いずれ被害者が発生します。
イノシシの撃退に尽力されている方、それを取材して広く知ってもらおうとする取材班、立派だし良いことだと思います。でも、イノシシは決して侮ってはいけません。万が一襲われたら押し倒されて噛みつかれ、あの反り返った牙が足や腕に貫通し、そうなると易々と逃げ出せるものではないし、重傷や、下手したら致命傷を負う可能性もあります。
イノシシの撃退、町の機能回復に尽力されている方々、実際に避難を終えて帰宅される方々は、イノシシ被害の防止と安全が確認されるまでは、自分の命を守る最後の手段として必ず熊よけスプレーを携行してください。
当店の熊よけスプレーはこちら(イノシシにも使用できます)
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