【クマ情報】秋〜冬にかけ熊出没が激増の恐れ 福井

2014年9月3日

熊に注意

今年秋以降、熊の出没が激増するとみて福井県では警戒を強めています。

熊の食料である木の実が去年豊作だったため、活発な繁殖活動によって個体数が増えたうえ、今年の木の実凶作で熊が食料不足に陥るとみられ、エサを求めて里山や民家近くに出没する可能性が高いという予測です。

今年の熊出没数は8月現在で、既に過去の年間出没数を上回っています。さらに過去のデータでは、熊が多い年は9月以降の出没数が、8月までの出没数の6倍以上となった事もあるようです。

今年の熊は、例年にないほど特別に警戒する必要があります。

山間部や熊出没の恐れのある地域に出かける際には、万が一に備えて熊よけスプレーを携行してください。

クマ出没200件超 秋も増加懸念 福井

産経新聞 9月3日(水)7時55分配信

 県内のクマの出没が急増するなか、冬眠を前に餌を求めて活動が活発化する時期を迎えた。出没件数は今年度に入ってすでに209件(1日現在)となり、前年度1年間の173件を上回って23年度以降最多に。県は、今月中旬まで出没の目安となる木の実(堅果類)の調査を行っているが、秋になってもクマの出没が落ち着く気配がないことから、木の実の出来がよくないと見ており、さらなるクマの出没増加を懸念している。

県は各市町に早めの対策を求めるとともに、11日には市町担当者を集めた出没対策連絡会で状況を示す。

県自然環境課によると、クマの出没(目撃・痕跡・捕獲)件数は4月から209件で、23年度以降では年間の出没件数を上回っている。同課は、ここ3年ほどはドングリなどの木の実が良好だったため繁殖。このため、里山にも現われ、目撃される頭数が増えたのではないかとみている。

捕獲数は32頭と23年度以降で最も多く、うち捕殺が29頭となっているが、幸い人への被害は出ていない。

だが、過去5年間で年間841件と最多だった22年度は4~8月が116件で、冬眠前の9~12月が721件と激増しており、今秋、激増する恐れがある。

同課は、これまでの木の実調査では出来がよくないとみており、山際の集落では生ごみを放置しないなど早めの対策が必要という。

大野市では出没件数が26件あり、4頭を捕獲。人里に近づいて危険なクマ1頭を捕殺、残りを放獣している。木の実については「全般的に悪い」とみている。

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