熊よけスプレーで熊との遭遇・襲撃に備える
クマの被害が多発しています。
クマに用心というと山登りやキャンプ、山間部の野外作業といった印象がありますが、実際に事件をチェックしていると傾向がまるで違います。
確かに山間部では当然クマに遭遇する事もあるのでしょうが、事件にまで発展しないようであまりニュースになりません。
問題は市街地や農村など「ヒトの生活圏」に出てきたクマです。
クマは本来里山(※1)を境界としてヒトの生活圏には近づかなかったようですが、自然界の食料不足や里山の減少など様々な理由から、やむを得ずヒトの生活圏に侵入しているようです。
※1 里山とは山村の集落や農村周辺の管理された雑木林などのエリア。管理され見晴らしのよい雑木林は野生動物とヒトの生活圏との境界線としても機能していました。
事件になるのはヒトの生活圏
本質的に臆病といわれているクマ(もちろん野生動物の攻撃力は破壊的です)は、わざわざ危険を冒してまでヒトの生活圏に侵入しようとは思わないはずです。
なのになぜ市街地に現れ、会社や病院に侵入し、ヒトを襲うのでしょうか。
一番有力な理由は「自然界の食料不足」です。
自分の行動圏に十分なエサがなく、追い詰められ、本来避けるべき人間社会にまでエサを求めて侵入してくるのです。
市街地に現れたクマは、その時点で切羽詰っていると思って間違いないでしょう。
もちろんヒトを襲ったり、ヒトを獲物と考え食べるのが目的というわけではありませんその証拠に喰われて殺されたというニュースは聞きません。 エサを求めさまよい、そして人間に出会い、自己防衛のため(又は本能的に)にヒトを襲うという結果になるのだと思います。2016年に4人の被害者の体の一部がクマの体内から発見されるという凄惨な事件が発生しました(また野生動物による死亡事故が発生を参照)。クマはヒトを襲って食べます。
登山などでクマに出遭う場合、ヒトはクマに出遭ったと言いますが別の見方をすると、ヒトが自らの意思でクマの生活圏に侵入していったとも言えます。
その場合、クマには縄張りや子グマを守る防衛本能が働く場合もあります。 市街地などヒトの生活圏で出会うクマは、最も避けたい人間社会に自ら侵入してくるのですから、登山などで出遭うクマより危険と考えたほうがいいでしょう。
使えないクマの撃退方法
一般的にいろいろな方法が紹介されています。
各自治体がアナウンスするクマ避けの王道はこれです。
- クマに出遭ったら背中を向けず、目をにらんだままゆっくり後退しましょう
後ろを見ずに後ろに歩きましょうというわけです。 そしてどれくらい離れたら安全なのかには一切触れていません。そもそも背後は安全だという確証はどこからくるのでしょうか?
その他の方法としては
- クマ避けのスズをつけましょう(クマに存在を知らせ、逃げるのを期待する)
- 大声で歌を歌いましょう(同上)
- 音量を上げた携帯ラジオを持つ(同上)
大きな音をたてながら歩いて、周囲の音に耳を貸さずに注意せず歩きましょうという事ですね。
人間にも聴覚があり、物音で危険を察知できるかもしれないのに、それを自ら放棄しましょうということです。
遠くで何かが動く音、枝が踏まれ折れる音、茂みがかき分けられる音、それらに耳を澄まさずに安全な山歩きなど絶対にあり得ません。
そして論外なのがこちら。(ほとんど迷信の域)
- 木に登る(クマは木に登ります。木を揺らします。)
- 死んだフリ(そんな事でクマが私たちに興味を失ったりしません)
- 鼻先にパンチ(その前にクマのカギ爪で大怪我します。クマの手は長いですから。)
まさかこのような方法が効くと信じている方はいないと思います。
最後に唯一ぎりぎり実用的な方法があります。
- 人がぎりぎり入れるくらいの小さな洞穴に逃げ込む
たまたま偶然自分は通れるけれどクマが通れないような小さな洞窟があり、たまたまクマより先に洞窟に逃げ込むことができ、洞窟内にヘビなど先客がいなければ助かる可能性がありますが。。。もしクマも洞窟に入ってこられたら?暗い洞窟で熊と2人きり・・ぞっとします。そもそもヒトがぎりぎりってことは、入るときにもそれなりに時間がかかりそう。。
真剣にクマに備えるなら
真剣にクマに備えるなら方法は限られています。
それは熊よけスプレーの携帯です。
対人用としても使用可能なこのスプレーは、主成分がOC(自然由来のカプサイシン)で出来ており、ヒトを始めあらゆる動物に効果があります。
- 噴射距離は、ある程度の風があっても5mは飛びます。
- 主に目や鼻に激痛を与え、目を開けることが出来ません。
- その効果は数時間持続します。
- 例えクマであってもそれは例外でなく、目が見えないクマはヒトを追う事が出来ません。
- 成分は自然由来で自然界に害はありませんし、噴射を受けたクマも数時間で正常に戻ります。
- 殺したり怪我をさせる心配はありません。(動物保護)
熊よけスプレーは大袈裟だとお考えの方は、もう一度よく考えることをお勧めします。
過去には多くの方々が被害にあい、怪我をし、命を落としました。その理由のひとつは、何も対抗手段を持っていなかったからです。
熊よけスプレーの備えは、自分を守るためでもありますし、同行者など襲われている(襲われそうになっている)人を助けるためでもあります。
少しでも熊に遭遇する可能性のある場所に行く時、付近で熊の目撃例があった時などは、どうか真剣に熊よけスプレーの導入をお考えください。
信頼性の高い当店の熊よけスプレーはこちらです。
※当店の熊よけスプレーは護身用としてヒトにも使用出来ます(これは当店の熊よけスプレーに限りますのでご注意ください)。当店の熊よけスプレーブランドのポリスマグナムは、米軍の厳しい要求性能にパスして採用されている世界基準の超一流催涙スプレーです。クマの撃退は命がけの瞬間勝負なので、このような即効性のある本格的な熊よけスプレーが適しています。
出来れば人が周囲にいない場所で、練習のために一度噴射し、噴射のイメージを掴んでおくことをお勧めします。噴射距離や噴射力に慣れておき、ぶっつけ本番は出来るだけ避けてください。
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