熊よけスプレーが飛行機ではダメな理由と旅先へ持って行く方法
熊よけスプレーは飛行機に載せることは出来ません。
飛行機は、各航空会社ともに圧力スプレー缶の搭載が禁止となっています。熊よけスプレーも圧力缶スプレーに含まれるため、飛行機に載せることはできません。(実際に空港へ確認しました。)
機内持ち込みはもちろんのこと、手荷物預けもNGです。
ここでは熊よけスプレーを飛行機に載せられない理由と、飛行機を使わず旅先へ持って行く方法を説明します。
飛行機に載せられない理由
飛行機に載せられない理由は、高度の上昇による気圧の変化がスプレー缶の破裂を引き起こす恐れがあるという安全上の理由のようです。
実際には航空機は客室も貨物室も与圧され、気圧に大きな変化は生じません。
一見すると問題ないようにも感じますが、何よりも安全を重視する飛行機ですからこの点は仕方ないのかもしれません。
何かのトラブルで与圧ができなくなった場合、貨物室のスプレー缶が次々と破裂すれば、2次被害も起こりうるという事でしょう。
従って、熊よけスプレーは機内持ち込みも、手荷物預けもできません。
禁止されているのは熊よけスプレーのみに留まりません。圧力スプレー製品は殺虫剤、洗剤、塗料、化粧品などあらゆる製品が搭載禁止となっています。
客室についてはさらに、ハイジャック防止の観点からも持ち込みが禁止されています。
飛行機は熊よけスプレーだけでなくスプレー缶は全部ダメ。
一部例外も
例外として、貨物専用機の中にはスプレー缶を搭載する便もあるようです。
貨物専用機なので乗客がいないという観点からの安全判断や、専用の機体構造などが関係しているものと思われます。
情報を得ている限りでは、国内便ではこのようなスプレー缶を搭載する貨物便はありません。
目的地に持って行く方法
遠征する場合などでは飛行機を利用することもあります。
このような場合には、熊よけスプレーだけを先に現地へ送っておく以外に方法はありません。
国内の運送会社は熊よけスプレーの配送自体は問題なく受け付けます。ただし、何も指定しないで発送すると飛行機便を使われてしまう可能性もありますので、発送する際には陸送を指定するように注意してください。陸送を指定すればトラックや貨物列車、船のような飛行機以外の方法で運んでもらえますし、特別に料金がかかるものでもありません。
なお、目的地が海外の場合には船便となるため、到着まである程度の日数を要します。早めに送っておくことをお勧めします。
熊よけスプレーは山行では必需品
遠征山歩きを楽しめるのも安全があってのことです。
また、山岳部での危険動物は熊だけではありません。
熊よけスプレーはイノシシや野犬にも使用できるので、どこの山に行く場合でも必須アイテムとして必ず携行することをお勧めします。
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