イノシシに気を付けて 餌はあげない・近づかない

危険なイノシシ

兵庫県のイノシシ被害は全国最多のようです。

イノシシは見た目では可愛いらしく、危ないという印象を持っていない方もいるかもしれません。

しかし、実際には気性が荒く危険な牙を持ち、走るスピードも速く、日本全国に分布する危険な動物です。

兵庫県でも過去にはイノシシに襲われて怪我をしたという事件が複数起きています。

兵庫県内では昨年10月9日夜、神戸市中央区の路上で、バイクで走行していた70代の男性がイノシシと接触して転倒し、重傷を負った。同11月5日には同市灘区の路上で、パトロール中だった県警の男性巡査長がイノシシに襲われ、右足を切る軽傷。さらに同12月4日には神戸市と隣接する芦屋市の路上で、散歩していた80代女性がイノシシに左手の薬指をかみちぎられる重傷を負った。

このほか、ハイキング中に尻をかまれたり、路上で食料の入った買い物袋を奪われたりと、さまざまな被害が発生している。

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イノシシは臆病だから人に近づかないだとか、音を出せば、人間の存在をアピールすれば逃げ出すはずだとか、そい言う人もいます。しかし実際、イノシシがその通りならばこのような被害が出るはずがありません。

イノシシでも、クマでも、環境が変われば行動が変わるのが動物です。人間が恐れるほどのものではないとわかれば、人間に対する行動も変わって当然。動物は過去にこうだったらからこれからもこうだとは言い切れないものです。

さらに子連れの動物ともなると、子を守る本能も加勢し攻撃的になることも当然考えられます。

そして最大の問題は、過去の例にならって、過去の動物の習性を信じて、こうすれば逃げてくれるはずと動物の行動に期待したり、決めつけたりすること。人間は野生のことなど全て知り尽くせているはずもないのに、そう決めてかかることが一番の問題です。

今回の兵庫県のイノシシ問題では、イノシシに餌をあげる住人が後を絶たないことも要因のひとつのようです。自ら危険な動物を人間の生活エリアに招き入れているということです。人間による餌付けはイノシシにとっては野生で生きていく能力を失うことに繋がり、人間にとってもイノシシを人間の生活エリアへ招き入れる結果となります。いいことは一つもありません。

イノシシは可愛いとか親近感を持つとか、そういう対象として見るのは危険です。あくまでどう猛で危険な動物です。

イノシシに餌をあげるなどもっての外です。餌付けは絶対にやめましょう。

そして、もしイノシシを見かけたら、絶対に近づかないうように気を付けてください。