災害に便乗した犯罪にはくれぐれも注意を!

2018年7月13日

コンビニ強盗
写真はイメージです

西日本豪雨の被災地で、被災者を狙った犯罪が発生したようです。被災地のコンビニATMが狙われました。

男ら3人を逮捕 豪雨被害のコンビニで窃盗未遂

 今回の豪雨で被災した岡山県内のコンビニエンスストアから現金を盗もうとしたとして、男ら3人が逮捕されました。

 窃盗未遂や建造物侵入の疑いで逮捕された岡山県倉敷市の建設業・杉本一史容疑者(22)と19歳の少年2人は、9日午前11時半から10日午前4時ごろまでの間に岡山県高梁市のコンビニに侵入し、店にあったATMをこじ開けて現金を盗もうとした疑いです。このコンビニは豪雨による浸水被害で店を閉めていて、当時は無人でした。警備会社からの110番通報で事件が発覚したもので、調べに対して少年2人は容疑を認め、杉本容疑者は「事実と違う」と否認しています。

出典:テレ朝ニュース

東日本大震災でもそうでしたが、大きな災害の後には必ず被災者を狙った犯罪が発生します。

ただでさえ災害で大きな痛手を受けた被災者から、追い打ちをかけるように窃盗を行うこのような犯罪は許せません。

犯罪者は善悪の観念がありませんし、良心の欠けらもありません。洪水や津波、原発事故などで被災者が避難をすると、今がチャンスとばかりに空き巣を働きます。特に大きな災害の後は通信網や交通網も寸断され、110番が機能しなくなることがあります。こういった社会の弱みにつけ込むのが災害時の犯罪者たちです。

東日本大震災では、マスコミは災害の被害ばかりを取り上げました。しかし、その裏では治安の急速な悪化があり、沢山の被災者の方々が自己防衛のために護身用品を購入されました。送り先が避難所というケースが多く、輸送のインフラも破壊されていたため、配送や受け取りも混乱しました。しかし、自然だけでなく人までもが危害を加えてくるという窮地に置かれたお客様のため、必死に配送対応をしました。このとき、当店では通常の10倍を超える注文が長期間に渡り殺到しました。

当時の当店ブログの記事がこちらです。

大震災によって発生した停電すら、犯罪者は利用します。

被災地や避難後の住宅・店舗の窃盗、暴行行為、防犯カメラが機能していないことの悪用、100番通報の無効化を利用した犯罪、さらには被災者を語るオレオレ詐欺、災害見舞金給付詐欺、家宅の修理点検を装う訪問販売詐欺など、思わず感心してしまうほど犯罪者はありとあらゆる弱みにつけ込んで来ます。

今回の西日本豪雨では、九州から四国・関西まで広範囲に渡り甚大な被害をもたらしました。未だ主要交通インフラも回復せず、被災地では復興どころか必死の生存者の捜索が続いています。このような状況ですら、犯罪者は着々とチャンスを伺っているはずです。

災害で気持ちに余裕が無くなり、正しい判断力も鈍ることと思います。しかし、ここで犯罪の被害に遭えばさらにダメージを受けることになります。被災者の皆さんはくれぐれもご注意ください。

護身用品専門店KSP店長 白石