【催眠スプレー】は催涙スプレーの記憶違いです
タイトルがややこしくて申し訳ありません。
今回はよくお問合せを受ける質問を解説します。
その質問とは、「催眠(さいみん)スプレーはありますか?」というものです。
まずは結論から。
催眠スプレーというものは存在しません。
詳しく解説します。
つい間違えそうな似た印象の漢字
質問内容の漢字をよく見てください。
催涙(さいるい)ではなく催眠(さいみん)です。
ぱっと見た感じでは似た漢字なので、テレビなどで「催涙スプレー」という文字を見た時に、読み間違いや先入観から恐らく「催眠スプレー」と間違えて記憶されたのではないかと思います。
確かに無理もないかもしれません。私たちの日常では、テレビや雑誌、ネットなどを含め、少なくとも「催涙(さいるい)」という熟語よりも「催眠(さいみん)」という熟語のほうを遙かに多く目にします。
詳しく聞くと全員が「催涙スプレー」のことを指している
そして、催眠スプレーのことを質問される方に、詳しく内容を聞いていくと、結局のところ催涙スプレーのことを質問していることがすぐにわかります。
身を守りたい、相手を撃退したい、防犯や護身に使いたい、テレビや雑誌で見たという具合です。
そこで催涙スプレーのことを説明すると、「ああ、聞きたいのはそれです」となるわけです。
催眠と催涙の違い
「催眠」と「催涙」は漢字の印象は似ていますが、全く違う意味です。
簡単に調べてみてもすぐにわかります。
催眠(さいみん)
催眠暗示によって特殊な心理・生理的状態をひき起こすこと,およびその状態をいう。欧米語はギリシア語のhypnos(眠り,その擬人化Hypnosは眠りをつかさどる神)に由来する。催眠という言葉が示すように睡眠と同一に考えられやすいが,今日その十分な解明はまだなされていないものの,種々の点で睡眠と異なる。心理的には被暗示性が亢進し,受動的な注意の集中がみられ,暗示によってカタレプシーなど異常な行為が可能となり,感覚閾値(いきち)の変化や特異な記憶,思考が生じる。
https://kotobank.jp/word/催眠-68251 コトバンク(世界大百科事典)
催涙(さいるい)
涙を出させること。涙をもよおすこと。
https://kotobank.jp/word/催涙-508649 コトバンク(日本国語大辞典)
催眠(さいみん)の意味は説明が長いので、大切な部分だけ赤文字にしました。催涙(さいるい)はまさに字のごとくですね。
催眠(さいみん)については恐らく皆さんの印象に間違いはありません。最も大切なのは科学的根拠がないということです。そもそも人間の意識自体が科学的に解明されていない以上、催眠には科学的根拠がないと言わざるを得ません。現段階では催眠は、お化けや幽霊、超常現象、おまじない、東洋医学(ツボなどの効果は科学的に立証されていません)と大差はないということです。信じる人は信じるでしょうし、信じない人は信じないでしょう。そしてそれを立証する根拠はないということです。
対して催涙(さいるい)は説明も単純明快です。涙を催すこと。つまり催涙スプレーは相手に涙を催させるスプレーということになります。ただここで言っておきたいのは、催涙スプレーの効果は単に涙が出るというだけでは想像できないほど強力であり、催涙スプレーを浴びると当然涙も出ますが、鼻水も出ますし、涙などただのオマケと言えるほど強烈な刺激で目が全く開かなくなり、激痛のあまり全く動けなくなる。これが催涙スプレーの本当の効果です(ただし当店の催涙スプレーに限ります。全ての催涙スプレーに当てはまりませんのでその点はご注意を。)。そして大切なのは、その効果を科学的に与えるのがカプサイシンという成分であり、それは絶対値にSHU(スコヴィル・ヒート・ユニット)という単位が与えられた科学的に証明されている成分だということです。
催眠(さいみん)スプレーは存在しません
催眠スプレーは存在しません。そもそも催眠というものが存在するのかも立証されていません。
とは言え、私たちの日常では催涙(さいるい)などという言葉は使用しません。対して催眠(さいみん)という言葉は身近に存在するし、誰でもその言葉は知っています。
こういった理由と、漢字自体が似ていることもあり、催涙スプレーを催眠スプレーと誤って記憶してしまうのは無理もないかなあとも思ったり思わなかったりします。(こうして執筆している今でも、私でさえうっかり読み間違えそうになります。)
ですので、お問合せの会話の中では言葉の違いは正しますが、珍しい記憶違いでもありませんので、その点はあまり気にされなくていいかと思います。
何よりも大事なのは、何かの事態が起き、又は不安を感じ、催涙スプレーが必要だと思い立ったことです。その状況から身を守りたいと考えたときに、役立つ何かのスプレーがあったはずだ。どこかで聞いた、どこかで見た。それだけのきっかけさえあれば、必ず当店に辿り着くことが出来ます。
そして、催涙スプレーを含め、護身用品の購入には覚悟や勇気が必要ですが、お客様が自分の身を積極的に守るという考えに至ったことこそが最も大切なことです。
世の中にはまだ多くの、護身用品があれば防げた事件が沢山存在します。これまで起きた事件や被害はどうしようもありません。しかし正しく備えることで、これから起きる事件は防ぐことができます。
そのために当店がお役に立てれば幸いです。
当店の催涙スプレーはこちら
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