催涙スプレーのホルスターケースは必要なのか

催涙スプレーとホルスターケース

当店の催涙スプレーのほとんどの機種には、その催涙スプレーに適合する専用ホルスターケースが存在します。

また、人気の催涙スプレーには、ホルスターケースとセットにしたセット商品も販売しています。

今回は、催涙スプレー購入時にホルスターケースも購入したほうがいい場合と、そうではない場合について解説します。

催涙スプレーのホルスターケースの役割

催涙スプレーのホルスターケースの主な目的は、催涙スプレーを腰のベルトに装着することです。

そのため催涙スプレー用のホルスターケースには、裏型に腰のベルトに通すためのベルト通しが付いています。

ホルスターケースのベルト通し
▲指を差し込んでいる部分にベルトを通すことで催涙スプレーを腰に装着できる

催涙スプレーを持ち歩くとき、常に身に付けることができ、最も素早く取り出せる位置が腰への装着です。

腰ベルトに装着した催涙スプレーホルスター
▲利き手側の腰ベルトに装着した催涙スプレーホルスターと催涙スプレー

催涙スプレーを腰に装着すると、目立たず、邪魔にならず、いつでも素早く取り出すことができます。

右利きの人は腰の右側、左利きの人は腰の左側というように、腰の利き手側に装備します。

また、ベルト通しを応用して様々な物に取り付けることもできます。横向きに何かを通すことが出来れば何にでも取り付け可能で、催涙スプレーをしっかりとホールドすることができます。

催涙スプレーをホルスターケースを使用して柱に固定
▲例えば結束バンドを使用すれば柱のような場所にも固定が可能

つまり、催涙スプレーのホルスターケースの役割は、催涙スプレーをそこに保持するということです。

催涙スプレーの傷防止や、誤噴射防止のための保護ケースという目的ではありません。

催涙スプレーはどんな時でもホルスターケースに入れておくべきではない

よくある質問に、催涙スプレーをバッグに入れて持ち歩きたいのですが、ホルスターケースにいれてないと危ないでしょうか?というものがあります。

確かにバッグに入れておく場合でも、ホルスターケースに入れておけば、むき出しで入れておくよりも誤噴射のリスクは軽減されます。

しかし、そういった理由でホルスターケースに入れてからバッグに収納すれば、使用時にはバッグから取り出した後にホルスターケースから催涙スプレーを出すという2重の手間が必要になります。

▲バッグから取り出した後にホルスターから取り出すことになる

当然ながら、催涙スプレーを使用するという場面では、一刻を争う非常事態のはずです。このような時に、ホルスターケースから催涙スプレーを取り出すという余計な動作で失う数秒は、命取りになりかねません。

催涙スプレーを始めとする護身用品は、どれだけ素早く使用できるのかがとても大切です。そういった意味で、催涙スプレーをホルスターケースに入れてからバッグに入れるという収納方法はお勧めできません。

なお、催涙スプレーはそれぞれに誤噴射防止の安全構造が備わっており、簡単には誤噴射が起こらないように作られています。

▲例えば推奨のフリップトップ方式はボタンの上に開閉するボタン保護カバーが付いている

催涙スプレーの誤噴射を心配する場合、最大の原因は他の異物が誤って噴射ボタンを押してしまうことです。バッグの中に入っている様々な荷物がその原因になります。

催涙スプレーをバッグに入れて運用する場合に気をつけるべきこと

催涙スプレーをバッグに入れておく時に注意すべきは、催涙スプレーの場所をしっかりと決めてあげることです。

バッグの中の他の荷物と混在させず、内ポケットなり、外ポケットなり、その催涙スプレー専用の場所を決めて、常にそこに入れておくことが大切です。こうして場所を決めることで、他の荷物に接触することがなくなるため、誤噴射の心配は完全に無くなります。

さらに、いつも同じ場所にある事と、その場所には他の荷物が混在していないということから、万が一の際には催涙スプレーをバッグの中で探すことなく、素早く取り出すことが出来るようになります。同時に、探さなくて良いということは、暗闇でも手探りで取り出せることを意味します。

この素早く取り出せるということは、護身を確実なものにするためには非常に重要です。

まとめ

催涙スプレー用のホルスターケースは、腰のベルトに装着したり、ホルスターケースのベルト通しを応用して何かに催涙スプレーを保持させたい場合にはとても有効です。

しかし、誤噴射の防止を目的としてホルスターケースに入れた状態でバッグに収納したりすると、万が一の時に対応がワンアクション遅れてしまう場合があるのでご注意ください。

ホルスターケースが必要な方は、催涙スプレー購入時にセット商品を利用すると割安になるのでお勧めです。是非ご活用ください。