催涙スプレーの交換タイミングとメンテナンス(詰め替えやボンベの交換)

2016年11月5日

催涙スプレーの買い替え交換のタイミングには、実際に使用した場合と、使用せず有効期限を迎えた場合があります。

ここでは具体的に、催涙スプレーはどういった場合に買い替え交換をしたほうがいいのかと、普段から注意すべき管理ポイントを、具体的に説明します。

交換タイミング1 = 使用したとき

万が一の時に催涙スプレーを使った場合には、どの程度噴射したのかは明確ではありません。その時には2秒程度使ったから、まだ本体に残りが入っているはず。なので次回にも使用できるだろうからこのまま持っていよう、という考えは危険です。

人は緊張したり興奮状態(恐怖やパニックも含めて)になると、時間的な感覚が曖昧になります。こういった時に使用した催涙スプレーは、思ったよりも多く、長い時間噴射したかもしれません。残りの量が何秒ほどの使用量なのかは未知数です。次回に使用するときにはほんの少しの噴射で空になってしまう恐れもあります。また、残り量があったとしても、次に必要になったときには残ってる量では足りないかもしれません。

催涙スプレーはできるだけ新品状態で、有事の際には最大限の容量を使用できるように維持することが、命を守る護身用品として大切なことです。1秒以内のテスト噴射を除き、少しでも実際に使用した催涙スプレーは、次回には使わず新しい催涙スプレーに買い替えるようにしてください。

この買い替えはコストが気になるかもしませんが、命を守るための備えなので、目的の大きさと重要性を考え、必要な費用として考えるべきです。

交換タイミング2 = 有効期限が切れたとき

催涙スプレーにはそれぞれ有効期限が存在します。有効期限はそれぞれの催涙スプレーに表示しています。

催涙スプレーはボンベ内部の噴射剤の不可避的な漏れから、期間を経ることによって徐々に噴射力が低下してゆきます。噴射力が弱まると、実際の使用時にカタログスペック通りの射程距離が得られない可能性があり、相手に届かない事態が起こりえます。催涙スプレーにとって、相手に届かないという事態は致命的であり、護身の失敗は命に関わる問題です。

このことから、催涙スプレーの有効期限が満了した場合には、それ以降は無理して使用せず、新品に買い替えてください。なお、噴射する催涙液そのものは、経年によって劣化したり効力が弱まったりすることはありません。

催涙スプレーの中身の詰め替えやボンベのみの交換はできません

当店が取り扱っている催涙スプレーは、内部のボンベ(スプレー缶のみ)の交換や、催涙液の補充、詰め替えはできません。使用して空になったり、有効期限の満了で新しい催涙スプレーが必要な場合には、催涙スプレーそのものを買い替えてください。

催涙スプレーの廃棄には注意が必要です。催涙スプレーの廃棄方法と無料廃棄代行サービスでは、涙スプレーの廃棄方法や当店(KSP)が行っている廃棄無料サービスについて詳しく解説しています。

催涙スプレーを含め、護身用品は命を守る大切な道具です。万が一の非常時に正常に機能するように、有効期限の確認など定期的なメンテナンスを怠らないように注意しましょう。