コンパクト?ペン型?ストーカー対策に適しているスタンガンはどっち?
「女性の知り合いがストーカー被害に遭っていて、スタンガンの購入を検討しています。」という相談を受けました。
そのお客様が悩まれていたのは、スタンガンのうち「コンパクトタイプ」と「ペン型」のどちらが最適なのかということでした。
確かに女性の方で、護身用にスタンガンを購入する場合には、コンパクトタイプスタンガンとペン型スタンガンで悩むことが多いのではないかと思います。
結論から言うと、ストーカー対策として考える場合、スタンガンはペン型ではなくコンパクトタイプが適しています。
今回は、ストーカー対策用としてコンパクトスタンガンが適している理由を解説します。
コンパクトタイプスタンガンとペン型スタンガンの違い
まずはコンパクトタイプスタンガンとペン型スタンガンがどういったものかを理解しましょう。
コンパクトタイプスタンガン
タバコの箱ほどの大きさで最新型の130万Vスタンガン。スパーク、威力ともに一級品。
ペン型スタンガン
スティックタイプで携行しやすい最新型110万Vスタンガン。
それぞれのスタンガンをストーカー対策用として比較
それでは、それぞれのスタンガンについて、違いを比較をしながらストーカー対策としてコンパクトスタンガンが適している理由を探っていきましょう。
違いについては、以降から重要度の高い順に説明します。
コンパクトスタンガンのほうが威嚇スパークと威力が強力
威嚇スパークはスタンガンにとって大きな要素です。
威嚇スパークは大きければ大きなほど、相手を効果的に威嚇できます。人間を始めとした動物は、本能的に感電に対して恐怖を覚えます。
130万Vコンパクトスタンガンのスパークは、このようにとても激しく、高い威嚇効果があります。
これに対し、110万Vペン型スタンガンのスパークはこんな感じです。
この比較で分かるとおり、コンパクトスタンガンはスパーク力に優れています。同じ最新型で比較しているにも関わらず、このように比べものにならない程の差があります。
これが、ストーカー対策として選ぶならペン型スタンガンよりもコンパクトスタンガンを選ぶべき最大の理由です。
コンパクトスタンガンのほうがしっかりと握って操作できる
スタンガンにとっては、その握りやすさは重要です。
しっかりと力を入れて握れて、そのままボタン操作ができることが、相手に対してスタンガンをしっかりと押しつけできることにも繋がるし、奪い取られたり払い落とされたりといったリスクを軽減します。
力を込めてしっかりと握ったまま使用できるスタンガンは、護身の成功率を高めるための大きな条件です。
メモ
スタンガンの握り方についてはスタンガンの正しい握り方(持ち方)で詳しく説明しています。また、同ページではペン型スタンガンの握りにくさについても解説しています。
それではまず、コンパクトスタンガンを握った様子を見てみましょう。
このように、手の平全体でしっかりと握ることができます。そして、力を入れて握ったままでも人差し指でスパークボタンの操作が可能です。
次に、ペン型スタンガンの使用時にはどんな握り方になるのか見てみましょう。
このように、ペン型スタンガンではスパークボタンを親指で操作するため、スタンガンをしっかりと握ることができません。
握り方を比較すると、両者には大きな差があることがわかります。ストーカー対策用として考えたとき、しっかりと握れて確実に使用できるコンパクトスタンガンのほうが適していることは明らかです。
コンパクトスタンガンのほうが安全スイッチを直感的に操作できる
スタンガンの安全スイッチの操作性や分かり易さも、スタンガン選びの重要なポイントです。
スタンガンには必ず安全スイッチがあり、安全スイッチがOFFだとスパークボタンを押してもスパークしません。
普段の携帯時や保管時のスパーク誤操作を防止するためにある安全スイッチなので、普段は安全スイッチをOFFにしているのが普通です。そして、実際にスタンガンを使用する時には忘れずに安全スイッチをONに切替えなければなりません。
この安全スイッチをONに切り替える操作が、コンパクトスタンガンとペン型スタンガンで大きく異なります。
コンパクトスタンガンの安全スイッチは正面から見て左側面に付いています。
コンパクトスタンガンの安全スイッチはスライド式スイッチです。上の図におけるスライド方向は上下方向で、上にスライドさせるとONになります。スタンガンを握ったときにはさらに分かり易く、スタンガンを相手に向けた上で安全スイッチを相手方向にスライドさせるとONになります。とても直感的な操作です。
コンパクトスタンガンの安全スイッチの操作は、パニック時でも直感的に操作でき、安全スイッチを見なくても指先だけで確実に操作できる優れたものです。
これに対しペン型スタンガンはどうでしょう。
ペン型スタンガンの安全スイッチは、上図の正面から見て中央にあるスパークボタンの上に付いています。スライド方向は左右で、ボタンも小さめです。
問題なのは、左右だとどちらがONなのか直感的に確信が持てないことです。そのためペン型スタンガンの安全スイッチを操作するときは、必ずスイッチのプレートを見ながら「ON」側にスライドさせていることを確認しなければなりません。この確認行為は、実際の使用時には相手から目を離すことになりますし、手元が暗ければ確認できないという危険性もあります。
安全スイッチをONに切り替えて、スタンガンを使用できる状態にする操作は、スタンガンを使用する上での最も大切な準備操作です。この操作が直感的に、スイッチを見ずとも、間違えようもなく確実に行えることは、スタンガンにとってとても大切な要素です。
こうした観点から比較すると、コンパクトスタンガンのほうがペン型スタンガンよりも遙かに確実に安全スイッチをONにできると言えます。
ストーカー対策用としてはペン型スタンガンよりもコンパクトスタンガンがベスト
今回はストーカー対策用として考えたときに、コンパクトスタンガンとペン型スタンガンであればコンパクトスタンガンが適しているという理由を、様々な角度から比較解説しました。
もしも、ストーカー対策用としてコンパクトスタンガンとペン型スタンガンのどちらにしようか迷っている場合には、不可能でない限りコンパクトスタンガンを選ぶようにしてください。
なお、ストーカーから実被害があったり、脅迫を受けたなど明らかな危険が迫っている場合には、多少大型ではありますが最強の威力を誇るマグナム-XセダンS-315(150万V)をお勧めしていることも加えておきます。なぜなら、最大限の威力こそが最も確実に護身を成功させるからです。
ストーカー被害は、エスカレートすると被害者の生死に関わる大きな問題となります。くれぐれも油断せず、注意を怠らないようにしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
スタンガンというと女性から見ると大げさすぎて持つのをためらう人が多いと思います。
女性が持っていても目立たないスタンガンがあれば購入する人も多くなり、性被害の軽減につながるのではないかと思います。
今回提案しますのは、LEDライトとスタンガンを合体させた、スマートな物があればどうかなと思います。普段は夜間の外出時にライトとして使用でき、そこで痴漢・ストーカー等に遭遇した時即座にスタンガンとして使用できる物があれば良いと思います。
片手で使用でき、いざという時ボタン一つでスタンガンの使用が出来る物、持っていいてもLEDライトにしか見えない物、男性の悪い奴に販売しないようシリアルNOを入れ女性専用に販売する等検討・作成していただければと思います。
ご提案ありがとうございます。
ライト兼用スタンガンという発想は、実は既に存在するのですが、実質おもちゃ同然のものとなっています。
スタンガンは非常に電源パワーを要するため、電源自体をライトと併用できないという技術的問題もあります。
こちらの記事でも詳しく解説しました。
ライト付き?ブザー付き?多用途スタンガンの落とし穴
https://www.ksp-web.com/blog/sutangan_kenyo/
ご提案はありがたく、より安全な社会の実現に向け、参考にさせていただきます。
ありがとうございまいた。