子どもと一緒に確認しよう!不審者から身を守る方法とは?
新学期が始まり、小学生になると、登下校だけでなく習い事やお出かけといった、子どもだけで出歩くことが増えてきます。
そのような状況の場合、もし何かあったら、自分の身を自分で守らなくてはならなくなります。
そこで今回は、もし不審者に遭ってしまったらどう対応するのかについて・子供に伝える工夫・不審者から身を守る方法をご紹介します。
ぜひ親子で一緒に確認しながら、最後までご一読ください。
もし下校中に不審者に遭ってしまったら?
もし下校中に不審者に遭ってしまったら、まず最低6メートルの距離があるかどうかを確認しましょう。
6メートルという距離は、不審者から逃げ切るために必要な最低限の距離のため、6メートル先に不審者が確認できた場合、すぐに逃げなくてはなりません。
6メートルといわれてもどれくらいの距離かわからない方も多いので、子どもと一緒に測って体感させることがおすすめです。
もし、6メートル以内の距離まで詰められてしまった場合には、ランドセルや手荷物をその場に手放して身軽になり逃げましょう。
そうすることで、逃げ切れる可能性が高まります。
また、大きな声を出して助けを求めることも非常に重要です。
これらのことは、教えるだけでは身につかないことが多いため、実践することが大切です。
子どもに防犯について伝える時の工夫
子どもに防犯について伝える時は、年齢に応じて段階的に伝えていくことで、子どもがイメージしやすくなります。
1.幼児期
小学校入学前の子どもの場合、「知らない人についていったらダメだよ」と教えたとしても、近所でよく見かけるおじさんは知っている人と認識します。
また、優しそうな人なら大丈夫だと判断することもあります。
この段階では、親が子どもの手を離さない・目を離さないことが重要です。
防犯の入口として、絵本を使って一緒に確認していくことがおすすめです。
2.6歳から8歳
小学校入学前後になったら、防犯についてしっかりと教えていきましょう。
一度伝えて終わりではなく、何度も繰り返し具体的に伝えることが重要です。
以下、4つの約束を伝えて、危険を察知する力を身につけさせましょう。
- 1人でいる時は特に周囲に注意する
- 危険な場所には近づかない
- 家族以外の人について行かない
- 親に何でも話す
3.9歳から13歳
この時期は、行動範囲がさらに広がり犯罪のリスクが高くなります。
この段階では、「危険察知力」「危険対応力」「危険脱出力」の3つの防犯力を伝えて、理解を深めることが重要です。
「危険察知力」とは、何がどのように危ないかを知り、危険が起きそうな状況を避ける力のことです。
例えば、人気のない場所は第三者に見られる可能性が低く、犯罪者が犯罪行為をしやすい場所になるため、むやみに入らないようにするというように具体的に伝えましょう。
「危険対応力」とは、怖い、何か変、怪しい、おかしいなど、身の危険を少しでも感じた時に対応する力のことで、すぐにその場を離れる、引き返すなど状況に応じて行動することです。
「危機脱出力」とは、万が一危険な状態にいる時に、人がいる場所まで逃げたり、大声で助けを呼んだりして、その危機から脱出する力のことです。
子どもが被害に遭わないために!不審者から身を守る方法とは?
子どもが被害に遭わないためには、家族で以下のポイントについて共有しておく必要があります。
1:「いかのおすし」を守る
防犯標語である「いかのおすし」をご紹介します。
- 「いか」は、行かない
- 「の」は、乗らない
- 「お」は、大声で叫ぶ
- 「す」は、すぐに逃げる
- 「し」は、知らせる
この標語は、登下校時のお約束としてご存じの方も多い方もしれませんが、家庭でも繰り返し具体的に伝えましょう。
2:知らない人とは誰を指すのかを具体的に教える
子どもにいくら説明しても、子どもと親の解釈が一致しないこともあり得ます。
「知らない人について行ってはいけない」と繰り返し伝えたとしても、「知らない人」の線引きが子どもと大人で異なる場合があります。
そのため、親は具体的に知っている人の名前を挙げ、それ以外は「知らない人」と子どもに認識させる必要があります。
3:通学路や危険性が高そうな近所の場所を把握する
親子で一緒に通学路や習い事で通る道を歩いて、危険性が高い場所を子どもに教えることも重要です。
子どもにとっては、信号のない交差点のことを危険な場所と捉えていることがあります。
そのため、人気が少ない場所や暗い場所、見通しの悪い場所など、どこがどのように危険な場所なのかということを説明しましょう。
また、交番やこども110番の家など、何かあった際に逃げ込める場所も一緒に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
子どもが犯罪被害に遭わないためには、親子で一緒に不審者対策を確認することが大切です。
確認する際のポイントは、より具体的に伝えることです。
「知らない人にはついて行かないでね」と抽象的に述べるのではなく、知らない人と知っている人との線引きを親子で一致させておきましょう。
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