熊用の催涙スプレーを検討している方へ!携行する際の注意点を解説します

2021年5月12日

熊が人間を襲ったという旨のニュースを見た経験がありますか。

このようなニュースを目にすると、山奥で生活している方は特に恐ろしい気分になりますよね。

このような被害に遭わないためにも、催涙スプレーの購入をお考えの方も多いでしょう。

この記事では、催涙スプレーを携行する際の注意点について解説します。

催涙スプレーの効果について

催涙スプレーは、自分が危険な状況に置かれた際に自身を守るための護身アイテムとして非常に優れています。

このスプレーを相手にめがけて噴射すると、強い刺激成分が含まれた催涙液の効果で目を開いておくのが困難になります。

そのため、スプレーの効果が効いている間に自分の安全を確保できます。

一方で、催涙スプレーを使うような緊迫した状況であれば上手く相手の目をめがけて噴射できない場合もあるでしょう。

しかし、目に直接ダメージを与えられなくても、このスプレーは強力なので皮膚に触れただけでも激痛が走ります。

また、スプレーを体内に取り込んだ際には喉の辺りにも激痛が伴い、咳を押さえられない状況に陥ります。

このようにたとえ狙っている箇所に上手く噴射できなくても、安全を確保するための十分な時間稼ぎにはなるでしょう。

野生動物は人間が思っているよりも狂暴で、丸腰の状況で襲われると私たちになすすべはありません。

山奥で生活をしている方は、このアイテムを護身用として持っておきたいものです。

クマに対して対人用のスプレーは効果があるのか?

催涙スプレーには、対人用のタイプと対熊用のタイプがあります。

この2つは同じ成分でできているので、対人用のタイプでも適切な箇所にスプレーを噴射できれば熊の撃退には効果が期待できます。

しかし、対人用のタイプは射程距離が短いという欠点があります。

距離の目安としては2メートルから3メートルです。

クマと対峙している状況下で、この射程範囲内からスプレーを狙った箇所に向けて噴射するのは非常に困難が予想されます。

また、この距離まで詰め寄るのはリスクが大きいです。

これらを踏まえると、対人用のタイプは熊に対しても使用しても効果は期待できますが、実際に熊を撃退するのは難しいと言えるでしょう。

そうは言っても、熊と遭遇した際に催涙スプレーを持っているのか持っていないのかでは、雲泥の差があります。

熊が段々と近づいて来て至近距離での攻防になった際に、自分がスプレーを所持していれば撃退できる可能性は高くなります。

しかし、何も所持していない丸腰の状態であれば、抗う術がありません。

対人用のタイプだとしても、所持していれば九死に一生を得る可能性が十分にあるので覚えておきましょう。

対熊用のスプレーを携行する際の注意点について

対熊用のスプレーを携行する際には、いくつかの注意点があります。

このスプレーは護身目的のアイテムであるため、ルールを守らずに野外で所持していると軽犯罪法に触れてしまうので注意しましょう。

ここからは、スプレーを野外に持ち出す際の注意点について紹介します。

1、単体で携行しない

登山をする際や仕事で山奥を訪れる際に、対熊用のスプレーを所持するのは認められています。

しかし、このスプレーを単体で所持するのは避けるようにしましょう。

スプレーを持って行く場合は、登山で使うアイテムなどの他の荷物と一緒にしてカバンの中に収納してください。

そうしておけば仮に警察の方から持ち物を確認された際でも、山奥へ行くための必需品として証明できるので軽犯罪法には触れていないという説明ができます。

細心の注意を払っていても勘違いされる可能性がある

先ほど紹介したように、他の荷物とまとめてカバンの中に収納しておくのは軽犯罪法ではないというアピールをするために効果的な方法です。

しかし、100%軽犯罪法には該当しないという保証はありません。

道中で突然警察の方に持ちものを確認された際に、対熊用のスプレーがカバンの中から見つかれば隠し持っていたと勘違いされる可能性も0ではありません。

このように判断されてしまうと、いくら他の荷物とまとめて持ち歩いていたとしても軽犯罪法違反に該当する場合があります。

このような予想もできないリスクを避けるためには、自分が滞在する施設にトラック便などを用いてあらかじめ送っておくと良いでしょう。

飛行機には持ち込めない

基本的にスプレーは危険物として分類されているため、飛行機には持ち込めないので注意しましょう。

そのため、代わりにトラック便などの陸送便を利用するのが良いです。

保管方法について

スプレーは保管方法に気をつけておかなければ、爆発などの大きな事故につながる恐れがあるので注意が必要です。

使わない際には、直接日光に当たらない場所に保管するようにしましょう。

また、寒暖差の激しい場所は避けるのが良いです。

万が一のためにポリ袋などで覆っておけば、さらに安心です。

まとめ

この記事では、催涙スプレーを携行する際の注意点について解説しました。

熊が目の前に現れた際に、最悪の事態になるのを避けるためにもできる限りの対策を講じておきましょう。

その対策の1つとして、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。

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Posted by ksp_weblog