熊よけスプレーってどれくらい効果があるの?専門家が解説します

「熊よけスプレーには効果があるのか」「熊よけスプレーを購入したいが使い方が分からない」
「スプレーには有効期限があるのか」
このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか。
そこで今回は、熊よけスプレーの効果と使い方、有効期限について紹介します。

□熊よけスプレーの成分とは

熊よけスプレーは、熊の器官に刺激を与えるものです。
その熊よけスプレーの成分は主に3つあります。

1つ目は、オレオレシン・カプシウムです。
この成分は、唐辛子などの辛味成分から作られています。
辛み成分で、熊の感覚器官に強い刺激を与え、撃退します。
辛み成分は、自然成分で作られているので環境にやさしいです。

しかし、熊の感覚器官に強い刺激を与えるので、人間に噴射すると大きな健康被害がでます。
そのため、使用する際は周りの様子に注意する必要があります。

2つ目は、クロロアセトフェノンです。
昔は、人が暴れるのを止めるときに使用されていました。

人間の健康被害を考慮している分、熊に対しての安全性は不確実です。
近年では、安全性や強力なものを求めている方が多いので、クロロアセトフェノンを用いるケースが減少傾向にあります。

3つ目は、クロロベンジリデンマロノニトリルです。
危険物に分類されているシアン化合物を含むので、一般的には売られていません。
人間に噴射した場合は、健康に悪影響を及ぼします。
時間が経過すると治りますが、痛みや健康被害には個人差があります。

皮膚や目に障害が出ることもあります。
自分に噴射した場合は、水できれいに取り除きましょう。

これらを踏まえると、それぞれの成分の特徴や危険性を知ったうえで、使用することが大切ですね。
特に、成分や特徴を知るだけでなく、予算や、噴射時間など自分が出かける場所に見合ったものを選ぶことが大切ですね。

□熊よけスプレーの使い方

熊よけスプレーには、身体に健康被害を与える成分が含まれることがあります。
そのため、誤射防止のためのセーフティクリップや安全ピンの器具が付いています。
使用する際に、恐怖や不安で器具を取り忘れることがあります。
落ち着いて操作することが大切です。

ここでは、熊よけスプレーを使う際に注意すべきことを3つ紹介します。

1つ目は、噴射距離です。
熊よけスプレーの噴射距離は、小型のものでも9メートルから10メートル程度あります。
確実に熊を撃退するためには約5メートルの至近距離から噴射することが最も有効的です。

2つ目は、噴射する場所です。
熊の場合は、頭や顔を狙って正確に噴射することが確実な撃退方法です。
噴射する際は、本体をしっかりと握り、もう一方の手で発射ノズルを操作して一気に噴射します。
スプレーの大きさによって異なりますが、大きいもので10秒程度の持続性があります。

小型のものでも威力は絶大なのでうまく命中させることが必要です。
しかし、自分の身に熊が迫ってきたときは平常心を保てる方は少ないでしょう。
カバンの中からスプレーを素早く取り出すことは難しいです。
いつでも噴射できるように、スプレー専用のホルスターを購入することをおすすめします。

3つ目は、風向きです。
風向きによって自分に噴射してしまうことがあります。
自分にスプレーがかかった場合、目や身体に大きな影響がでます。
また、風向きは自分に被害を与えるだけでなく、噴射距離も短くなります。
風向きを考えて行動することは難しいですが、細心の注意を払うことが必要です。

4つ目は障害物の有無です。
木の枝や茂みがある際は、障害物を避けながら噴射する必要があります。
そのため、命中させることが難しくなります。
小型のスプレーでも、10秒程度の持続時間があります。

長時間急所に当てる必要はないので、落ち着いて、少しでも熊の急所にあたるように噴射することが大切です。

□熊よけスプレーの有効期限とは

熊よけスプレーの有効期限は、おおよそ3から5年です。
中身の成分が変質したり、劣化したりすることはほとんどありません。
しかし、時間が経つにつれて、ガス圧が下がり噴射距離が伸びなくなるでしょう。
このような問題を防ぐためにも、有効期限は短めに表示されています。

そのため、保存方法が良ければ、10年経っても使用できます。
安全に使用するためには、5年程度で買い替えることをおすすめします。
5年以上経って使用する場合は、1度使用する前に自宅や人が周りにいない環境で噴射して、噴射距離などを見ておくと良いでしょう。

また、少しでも異常を感じたり、噴射距離が短いと感じたりする場合は早急に取り換えるようにしましょう。

□まとめ

「熊から自分の身を守りたい」「いざというときに備えておきたい」「熊よけスプレーの種類や有効期限について知りたい」
このようにお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
当社は、お客様のニーズにお応えし、機能性や使い方を細部にまでこだわって提供します。
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Posted by ksp_weblog