防犯ブザーは大人でも効果ある?実態をご紹介します!
大きな音を鳴らして、緊急事態であることを周囲に知らせる「防犯ブザー」には「本当に効果があるのか」という懸念点があるのも事実です。
護身用品は人の生命を守る大切なツールなので、いざという時にしっかり役立ってくれるものであってほしいですよね。
今回は、防犯ブザーの実態や大人が使っても効果があるのかについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
防犯ブザーの実態について
私たちが生活する社会は、様々な電子音であふれています。
そのせいか、住宅密集地や集合住宅内で防犯ブザーを鳴らした時に、周囲の反応が全くなかったという声もあるようです。
周囲の建物には明かりが灯り、夕飯の準備をする家庭が多い夕方の住宅街で、ある女性は防犯ブザーを鳴らして周囲を観察しました。
建物間でブザー音がこだまし、音が大音量で鳴り響きます。
ところが驚いたことに、カーテンや窓をあけたり、音を確認しに外に出てくるような人は誰1人いなかったそうです。
これが音慣れ社会の実情でしょうか。
その女性は、音に無関心な現代社会の実態を目の当たりにし、防犯ブザーの効果を過信することのリスクを身をもって体験したそうです。
これらの事から子供が使用する場合を除き、防犯ブザーの使用は積極的におすすめできません。
防犯ブザーよりも、相手を動けなくして逃げる時間を十分に確保できる催涙スプレーをおすすめしています。
防犯ブザーがあっても危険だった事例
1つ目の事例は、「防犯ブザーが長いひもで取り付けられていたので、襲われた時にブザー本体をすぐに手に取れなかった」というものです。
せっかく防犯ブザーを持っていても、音を鳴らせなければ効果は皆無です。
すぐに手に取れるような場所に取り付けておきましょう。
2つ目の事例は、「防犯ブザーを取り付けた位置が高すぎて、犯罪者に抱きしめられたときに手が腰以上に上がらなかった」というものです。
こちらの事例からも、防犯ブザーの脆弱性が良くわかるかと思います。
3つ目の事例は、「防犯ブザーの電池が切れていて、ひもを引いたが鳴らなかった」というものです。
防犯ブザーはそこまで頻繁に使用するものではないので、充電の有無は意識的に確認しなければなりません。
4つ目の事例は、「防犯ブザーは鳴ったが、誰も来なかった」というものです。
先ほど述べたように、現代人は周囲の音に無関心になってきており、防犯ブザーの電子音だけでは危険を知らせられません。
また、子どもがふざけて鳴らしているだけなんじゃないか、と疑われてしまうこともあります。
5つ目の事例は、「防犯ブザーも鳴って人もかけつけたが、その人が助けに来るまでに体を触られてしまった」というものです。
こちらは、助けを呼べたものの犯罪行為の被害を受けてしまった例です。
防犯ブザーの音が届きにくい現状
防犯ブザーに期待される効果は主に3つあります。
まず、1つ目は、周りに見えるように付けて、視覚的に犯行を抑止することです。
2つ目は、大きな音で犯罪者を撃退することです。
そして、3つ目が最も重要で周りの人に対して、「自分が危ない目に遭っている」とアピールすることです。
しかし、ブザーの音だけでは人の関心が集まりにくいという事実を犯罪者は知っています。
防犯ブザーは子どもの「いたずら鳴らし」が多いため、周りの人は「やれやれ、またか」と無視してしまいがちです。
これは多くの人に共通する認識であり、このことは当然、犯罪者も承知しています。
多くの人が防犯ブザーに無関心な現状は、犯罪者にとって好都合なのです。
よって、防犯ブザーを有効に活用するためには、周囲の人々の「意識の改善」が鍵になります。
結局のところ、「間違いやいたずらなら、それに越したことはない」という寛大さと「10回に1回くらいは本当に助けを求めているしれない」という気払いが重要なのです。
もし、あなたの周りで防犯ブザーを鳴らしている人がいたら、「何かあったのかもしれない」と注意を払ってください。
犯罪をしようとしている人がもっとも嫌がるのは、大きな音を出されることです。
そこで,防犯ブザーに頼らずに大声を出す練習をしてみましょう。
ただし、本当に助けを求めて叫んでいると誤解されてしまわないように、布団の中や走っている車の中など、大きな声を出せる場所で練習してください。
また、子どもの場合、防犯ブザーの他に護身の手段がありません。
そのため、大きな音で助けを求める防犯ブザーも、まず事前に使い方を練習させましょう。鳴らし方や止め方、ひもを引くときにどれ位の力が必要なのかを知ってるのと知らないのでは、危ない時にとる行動が違ってきます。
まとめ
今回は、防犯ブザーの実態や大人が使っても効果があるのかについて主に解説しました。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。
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