LINEで証拠を提出する方法とは?押さえておくメリットについてもご紹介!
TwitterやInstagramなど誰に対しても発信できるオープンなツールが増えてきました。
一方で、1人1人とメッセージを交わせるLINEはかなりパーソナルなツールであるため、恋人が他の人とどのようなやり取りをしているか気になるのも仕方ないのかもしれません。
そこで今回は、LINEで証拠を見つけた場合の提出方法について解説します。
不貞行為の証拠は残しておく
不貞行為の証拠はなかなか手に入れるのが難しいものですが、ご自身が被害者の場合はその後の請求や交渉を有利に進められます。
慰謝料の請求
慰謝料は、不貞行為を始めとした不法行為によって発生した精神的な苦痛に対しての損害賠償のことです。
配偶者の不貞行為の場合、配偶者だけではなく、その不貞相手に対しても慰謝料を請求できます。
不貞行為の際の慰謝料請求では、請求の過程や結果によって慰謝料の額は変わります。
離婚しない場合は100万円から200万円、離婚する場合は200万円から300万円が多く、裁判を起こした場合のほとんどはさらに増加されます。
不貞行為の事実を知ったときだけではなく、交渉中も精神的な負担が大きいので、証拠は残しておいて有利に進められるようにしましょう。
離婚請求・離婚請求棄却
離婚に相手が応じてくれれば離婚が成立するのですが、応じてくれない場合は裁判を起こす必要があります。
裁判を起こす場合は、「離婚原因」が必要で、離婚原因の1つとして「相手の不貞行為」があります。
裁判所に対して相手の不貞行為を立証しなければならないので、離婚請求において証拠が重要な役割を果たすのです。
反対に、証拠を押さえておくことは、不貞行為した相手側からの離婚請求を棄却できる可能性もあります。
不貞行為した側からの離婚請求は、信義誠実の原則に反すると考えられており、3つの要件を全て満たさなければ離婚判決は出ません。
3つの要件とは、長期間の別居・未成熟子がない・離婚によって不貞された側の配偶者が過酷な状況に陥らないことです。
不貞行為された側が離婚を拒否している場合、この要件を満たすことは決して簡単ではありません。
そのため、配偶者が離婚請求した場合、配偶者の不貞行為の証拠を提示することで、相手の離婚請求は認められにくくなるのです。
離婚後の条件
上記のように、相手の不貞行為の証拠を押さえることで、慰謝料請求、離婚請求、離婚請求棄却を有利に進められます。
さらに、離婚が成立した場合には、財産分与や養育費、子どもとの面会交流の条件等を有利に決められるのです。
LINEのトーク履歴の提出方法
今の時代、不貞行為の多くはLINEのトークで発覚します。
LINEのトークも十分な証拠になるので、しっかりと保存しましょう。
1.保存したいトーク画面を開く
保存したいトーク画面を開いたら、右上の三本線のボタンをタップします。
タップ後、写真やアルバムが表示される画面に移るので、一番下にある「その他」をタップします。
2.トーク履歴を送信
「その他」をタップすると、「トーク履歴を送信」という項目が現れるので、その項目をタップします。
「ファイル」「Dropbox」「Keep」の保存方法が表示されますが、相手のスマホで操作している場合は、「別の方に送信」「LINE以外の方法で送信」が表示されるので、自分宛てに送信すると良いでしょう。
トーク履歴は「.txt」ファイルで保存されます。
その際に、そのトーク上でやり取りされた画像が保存されないので、画像は別で保存しましょう。
LINEで送信取消された場合はどうすればいい?
LINEでは、「送信取消」という機能があります。
送信してから24時間であれば、送信したメッセージを取り消せる機能です。
打ち間違えやトーク先を間違えた場合には、とても便利な機能ですが、不貞相手とのやり取りを取り消されてしまう恐れがあります。
また、配偶者が自分に不貞行為を認めたトークも、配偶者によって取り消されてしまい、証拠が残せなくなるかもしれません。
そこで、「スクリーンショット」を適宜使用しましょう。
配偶者から不倫を認めるトークが送信された場合、すぐにその内容をスクリーンショットしておくことで、送信取消から証拠を保護できます。
一方で、配偶者と不貞相手のトークは配偶者のスマホで行われています。
配偶者のスマホでそのトーク画面をスクリーンショットしても、その後その画像が消される恐れがあります。
そのため、配偶者と不貞相手のトークは、そのトーク画面を開いた状態のスマホを自分のスマホで撮影しましょう。
原始的な方法ではありますが、上記で述べた交渉や請求を有利に進められる重要な証拠です。
送信を取り消される前に、証拠を残しておきましょう。
まとめ
今回は、LINEで証拠を見つけた場合の提出方法について解説しました。
不貞行為された側にとっては、とても辛い出来事ですが、証拠を押さえることはこれからの幸せな生活に欠かせない手段です。
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