夜道を歩く時に気をつけることとは?防犯対策として電話してるふりは効果的なのか
夜道の防犯対策においてどのような方法が効果的だと思いますか。
警戒心を持って歩くことや明るい道を歩くことなど様々な対策方法が思い浮かぶかと思いますが、中には「電話をしているふり」を挙げる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は電話をしているふりをするという行為は危険が伴う行為でもあります。
そこで今回は夜道に電話をしているふりが危険な理由や夜道を歩く際の対策方法について解説します。
防犯対策において夜道に電話してるふりは効果的?
防犯対策として夜道に「電話しているふりをして歩く」という方法が効果的だと思っている、または実践している方もいらっしゃるかもしれませんが、実は逆効果です。
その理由は注意力が散漫になり、不審者の接近や周囲の異変に気付きにくくなるからです。
たとえ電話の向こうの相手に危険をすぐに伝えられたとしても、すぐに助けに来られないことを見越して不審者は犯行に及びます。
夜道を歩いて帰宅する時は電話しているふりではなく、周囲を警戒しながらキビキビと歩くことを意識しましょう。
しかし、電話しているふりは状況によっては効果的な場合もあります。
マンションにお住まいの場合、不審者がオートロック式の出入り口を上手く通り抜け、エレベーターに同乗した女性に強制わいせつをする可能性があります。
そのため、もしエレベーターに同乗した人に違和感や不信感を抱いた場合には電話がかかってきたふりをしてすぐにエレベーターを降りましょう。
この方法であれば相手が不審者ではなかったとしても悪い印象を与えることなく、マナーを配慮した行動だと思われます。
次に、電話するふり以外の防犯対策についても少しご紹介します。
家に入る時は背中を外に向けるため無防備な状態です。
この隙を狙って家に押し入られるというケースも少なくありません。
そのため、家の中に入る前に一度周囲を確認して素早く自宅に入り、すぐに鍵を閉めましょう。
さらに一人暮らしの場合、家に入る時に大きな声で「ただいま」と言い、同居人がいるように振る舞うことも重要です。
夜の帰宅時に気をつけることとは?
夜遅くに帰宅する時は常に狙われるかもしれないという気持ちでいることが重要です。
そこでここでは特に夜の帰宅時に気をつけて欲しいことを3つお伝えします。
ひったくりに注意を払う
ひったくりは車やバイクでゆっくりと近づき一瞬で荷物を奪い取ります。
夜道は暗くて視界が良くないため、夜道を歩く時は車道側の手で荷物を持たないように日頃から意識しましょう。
また、自転車に乗る場合も気をつける必要があります。
自転車の前のカゴは無防備な状態で荷物が置かれていることが多いため、ひったくりが狙ってくる場所です。
防犯ネットをつけるか、前カゴには荷物は入れずたすき掛けで持つようにするなどで対策しましょう。
駅を降りる時にできるだけ1人にならない
駅の改札口を出る時はできるだけ乗客の集団に交じって改札を出るようにしましょう。
お手洗いに行ったり、駅で用事を済ませたりなどで一人で改札を出るのは目立つため、不審者に目をつけられやすくなります。
仕事や学校帰りは疲れていて近道を選んでしまいがちですが、夜道の場合は多少遠回りであっても人通りが多く明るい道を選んで帰宅しましょう。
ぼんやりと他ごとをしながら歩かない
夜の帰宅時に考え事をしたり、スマホを見たり、イヤホンで音楽を聞いたりしながら歩く行為は非常に危険です。
注意力が違う部分に向いているため、危険の察知がどうしても遅れてしまいます。
特に人通りも少ない夜道ならなおさら、周囲の状況を確認しながら歩くようにしてくださいね。
自分は大丈夫だと思わないで!
「自分は犯罪に巻き込まれないだろう」と油断するのは危険です。
特に女性の方は注意が必要で、夜道は「女性に不利」かつ「犯罪者に有利」になる要素が多くあります。
いつ、どこで犯罪に巻き込まれてもおかしくない夜道で身の安全を守るためには高い防犯意識を持って細心の注意を払って行動することが重要です。
また、夜道は昼間とは異なり不審者の判別がつきにくいのが特徴です。
格好がその場に合っていなかったり、辺りをキョロキョロして様子を窺っていたりなど、不審者っぽさを感じる要素が、夜道の場合は近くまで寄らないとわかりにくい傾向にあります。
そのため、ただ犯罪に遭う可能性が高くなるだけでなく、暗くて不審者の特徴を捉えにくく覚えづらいことから、不審者を捕らえることも難しくなってしまうというのです。
なお、夜道の危険な所は「人目が少ない」ということです。
人目が少ないと犯罪が起こっても目撃されにくく、不審者にとっては好都合ですので、どれだけ警戒心を持って歩いているかが重要です。
夜道での犯罪に巻き込まれるリスクを軽減するために、以下のポイントを意識して今日から夜道対策を始めましょう。
- 過剰なくらい周囲を確認し警戒心を見せる
- 早歩きで歩く
- すぐに助けを呼べる状況をつくる
- 人目の多い道を選ぶ
まとめ
今回は夜道の防犯対策において電話をしたふりは効果的なのか、注意すべき点を中心に解説しました。
夜道は暗くて人通りも少ないですから、十分に防犯対策をした状態で歩くことを心がけましょう。
ただ、電話をしているふりは防犯対策として安全とは言えないため、避けるのが賢明です。
決して自分は大丈夫と思わずしっかりと対策しましょう。
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