痴漢を撃退するために。夜道で女性を狙う痴漢の実態と対策方法を伝授します。
「夜歩いていたら、痴漢にあった」「夜道で痴漢に押し倒された」こんな経験のある方はいらっしゃいませんか?
お仕事や生活スタイルの関係で、1人で夜道歩かなくてはならない方は多くいらっしゃいますよね。
夜は、女性が最も犯罪に巻き込まれやすい時間帯です。
冒頭のような経験をされる女性を1人でも少なくするためには、どうすれば良いのでしょうか。
そこで今回は、夜道での痴漢について、その実態と対策方法をお伝えいたします。
年代問わず被害にあう可能性がある
痴漢にあうのは若い女性だけだと思っていませんか?
たしかに平成26年の警視庁によれば、年齢別の痴漢被害者と、強制わいせつ被害者は10・20代女性の割合がともに8割近く、若い女性に被害が集中していました。
ですが30・40・50代の女性が性犯罪のターゲットにならないというわけではなく、実際に被害に遭った件数もゼロではありません。
「自分は若くないし」と思われている方も注意が必要です。
痴漢を撃退する方法
ここからは具体的に、痴漢を撃退する方法についてお話ししたいと思います。
交通機関を利用する際から気をつける
痴漢の犯人は、交通機関に乗った時からターゲットにする女性を定めている可能性が高いです。
仕事や飲み会で帰りが遅くなり、電車やバスの中で寝てしまう方もいらっしゃるかと思いますが、これが大変危険です。
電車やバスを降りてから、不審な人物がいないかどうかを警戒しましょう。
帰り道のルートを複数用意する
いつも同じ道を通って帰る方も多いですよね。
でももしみなさんが犯罪者のターゲットになっている場合、毎日同じルートを使用していると、行動パターンを把握されてしまう可能性があります。
できるだけ家までのルートを増やし、犯罪者の気をそらすようにしましょう。
安全な場所と危険な場所を把握する
さきほど、帰り道のルートを増やすとお伝えしましたが、ルートを増やすことが物理的に難しいという方もいらっしゃるのではないかと思います。
そのような場合、自分が利用するルートで、どの場所が安全もしくは危険なのか把握しておくことが大切になります。
たとえば安全な場所としては、交番やコンビニなど、危険な目に遭いそうになった時にすぐに駆け込める場所があげられます。
そして危険な場所としては、トンネルや人通りが特に少ない場所があげられます。
これらの場所をそれぞれ特定し、事前に対策することが望ましいといえるでしょう。
安全であり危険?!コンビニには気をつけて
安全な場所としてコンビニを例に出しましたが、ですが実はコンビニには注意すべき点があります。
それはコンビニがターゲットを探すための場所としても利用されるからです。
犯罪者は、どんな女性が夜にコンビニを訪れるのか観察しています。
何を買っているか、どんな振る舞いをしているかといった行動パターンから、犯行に及べそうかどうか見ているのです。
実際にコンビニから後をつけられたという女性もいます。
そのため帰り道でコンビニに立ち寄るには注意が必要です。
コンビニに立ち寄らないということも対策になりますし、また一人暮らしだということを悟られないように二人分の量を買ったり、お箸やスプーンをあえて二人分頼んだりすることも有効な方法でしょう。
背後に気をつける
帰り道では、後ろを振り返る癖をつけましょう。
よく「危険は背後から」という言葉があるように、自分と同方向に向かう人に警戒心をもって、できるだけ背後から人が来ないようにできると良いでしょう。
また自宅マンションに到着し、エントランスを通るとき、エレベーターに乗るとき、自宅に入る直前にも、後ろを振り返って不審な人物がいないか確認しましょう。
夜道で別のことに熱中しない
帰り道で友達や知り合いから電話が掛かってきたり、イヤホンで音楽を聴いたりすることってありますよね。これらは一人で夜道を歩く際には特に気をつけるべき行為です。
音楽を聴くことに限らず、LINEやメールをしたり、ゲームをしたりといった「ながら歩き」は大変危険です。
また人と通話しながら帰ることに関して言えば、だれかと通話していることで、犯罪者に狙われにくいという考え方もあります。
ですが犯罪者に会話の内容を聞かれるという点では、個人情報の漏洩といえますし、会話に熱中しすぎると周りへの警戒心が低下することにもつながります。
ですから、もし携帯電話によって防犯したいと考えるのであれば、いつでも110番に通報できるように準備してくと良いのではないでしょうか。
ここまで、夜道の痴漢の実態と対策方法についてお話ししてきました。
女性が夜道を歩く際には、年代を問わず注意することが必要であることがご理解いただけたでしょうか。
小さなことではありますが、これらの積み重ねが犯罪防止につながります。
性犯罪は、被害者はもちろん、その周りの人々にも深いショックを与えるものです。
みなさんも、「いつ自分が被害に遭うかわからない」という当事者意識をもって、犯罪防止に取り組めると良いですね。
最近のコメント