護身・防犯コラム

護身用品という私たちが合法的に入手できる武器は、その捉え方ひとつで印象は千差万別です。必要だという方もいる中で、必要ないという方も根強く存在します。

そんなとき、私はよく消火器に例えて説明します。ちょっと例えるだけで誰でもなるほどと納得します。

そこで、試しに護身用品が持たれている一般的なイメージをまるごと消火器に置きかえてみると、思いのほか面白かったので公開してみます。

実は護身用品は消火器にそっくり

自分の命を守るという共通の目的を持った「護身用品」と「消火器」。両者は面白いほど似た性質を持っています。なぜかというと、どちらもいつ起きるかわからない危険に備え、自分の命を守るという共通の目的があるからです。両者の違いは世間の印象だけ。マスコミや警察の護身用品に対する扱いの問題や印象操作もあるんですけどね。

日頃の生活で、何かを説明するときに度を超した例え話がキライな私ですが、この護身用品を消火器に例える方法は、聞き手にとって理解がしやすいようで気に入っています。

この際思い切って、護身用品についてよく言われる内容を、そっくりそのまま消火器に置きかえてみましょう。警察関係の方は耳が痛いと思いますが、かちかちに固まった頭をすこし柔らかくして、この現実をしっかりと胸に刻んでくださいね。

それではいってみましょう!

よく聞く護身用品への言葉を消火器で例えてみる

警察あるある

110番すればパトカーが15分で駆けつけるんだから、護身用品は必要ない。

119番すれば消防車が15分で駆けつけるんだから、消火器は必要ない。

え・・火事を目の前にして待てと・・そんな無茶苦茶な。

警察が犯罪を予防しているのだから、一般人は自分の身を守る必要はない。

消防が火事を予防しているのだから、一般人は火を消す必要はない。

予防しきれないから火事が起きてるわけでしょ?

男性なんだから護身用品に頼らず、自分の身くらい自分で守りなさい。

男性なんだから消火器に頼らず、自分の火事くらい自分で消しなさい。

本当に驚きますが、男性だからうんぬん・・多いんですよね。

一般あるある

危険な目になんか遭うかわからないのに護身用品なんてもったいない。

火事なんて起きるかわからないのに消火器なんてもったいない。

あなたの知人がこんなこと言ってたらどう思いますか?

危険なんてあるかわからないのに護身用品なんて大げさな。

火事なんて起きるかわからないのに消火器なんて大げさな。

消火器しか消す方法はないのに、何と比べて大げさなのでしょう?

護身用品はなんだか怖いからいらない。

消火器はなんだか怖いからいらない。

よくわからないから怖い?火事はもっと怖いですよ?

室内や店内が汚れるから危険があっても催涙スプレーはいらない。

室内や店内が汚れるから火事があっても消火器はいらない。

物と自分の命を同じ秤で比べるのですか?

近所の知り合いが助けてくれるから護身用品はいらない。

近所の知り合いが消火してくれるから消火器はいらない。

消してくれるだろう。という人頼みの考え方は危険です・・

防犯カメラがあるから護身用品はいらない。

火災警報器があるから消火器はいらない。

機械は火事を検知するだろうし記録もするだろうけど、目の前の火事はどうするの?

規格も性能保証もない、なんちゃって護身用品でいいや。

規格も性能保証もない、なんちゃって消火器でいいや。

どこの国製とまでは言いませんが、ちゃんと噴射するんでしょうね?噴射剤も確かなものですか?本当に命を預けることができますか?

現実的には消火器(護身用品)がいらないなんてあり得ない

今回、一般的に護身用品についていろいろと言われている理不尽な内容を消火器に置きかえてみましたが、いかがでしたか?

なるほどそういえばと思った方は、少しだけ護身用品への先入観があったり、犯罪被害への意識が少なかったかもしれませんね。今回の記事が、あなたが犯罪被害のリスクとどう向き合い、どう備えるのかを一考するきっかけになれば幸いです。

創業当初から私が繰り返し言っている「護身用品さえあれば防げた犯罪がある」「護身用品さえあれば救えた命がある」という現実は、残念ながら現在も変わっていません。それが本当に悔しくてなりません。

これを機に、みなさんの防犯意識が見直され、犯罪被害者が一人でも減ればと願っています。

悪用の問題はきっちりと

最後になりましたが、一つだけはっきりとさせておかなければならない問題があります。それは護身用品の悪用防止です。

護身用品は消火器と違い、悪用される恐れがあります。武器だから当然といえば当然で、悪用はすなわち犯罪であり事件・ニュースになります。このことがマスコミで騒がれ目立つため、護身用品について悪印象を持ってしまう視聴者もいるし、警察だってそういうイメージに偏ってしまうのでしょう(護身用品で救われる事例も相当数あるにもかかわらず!まあ、犯罪を未然に防いだときにはマスコミも警察もその事実を知らないわけだから、当然といえば当然ですが)。

護身用品の悪用は決して許されるものではありませんし、皆さんの安全を守りたいと願っている当店のような護身用品販売店が、悪用を許せるはずもありません。

当店では護身用品の悪用撲滅のため、護身用品販売時に「悪用しないなどの誓約事項」に同意いただいた上で、身分証明書を提示していただいています。この販売自主規制のおかげで、当店から販売した護身用品の悪用事例はほぼ皆無です。販売量は落ちるかもしれませんが、悪用を防ぐという目的がなによりも重要なのです。

幸いにも、当店のお客様は護身用品の悪用防止について、とても協力的です。護身用品の悪用防止は販売店とお客様の両者が協力し合わないと実現できません。そういう意味においても、当店はお客様にとても恵まれており、感謝しています。

今後とも護身用品悪用の防止のため、ご理解とご協力をお願いいたします。

最新警戒警報

女性が路上で襲われ かばんを奪われそうに

2017年6月29日

愛知県豊橋市の路上で、18歳の女性が男2人に首を絞められ、かばんを奪われそうになりました。

29日午前0時すぎ、豊橋市松葉町の路上で、女性が歩いて帰宅途中、後ろからいきなり男2人に首を絞められ、「金を出せ」と脅されて、持っていた手提げかばんを奪われそうになりました。

女性が大声をあげたところ、男2人は何もとらずに走って逃げ、女性にけがはありませんでした。

逃げた男らは、いずれも外国人とみられ、年齢20歳くらい、身長160センチから170センチくらいだということです。

警察は、逃げた男らの行方を追っています。

出典:CBCテレビ

愛知県豊橋市松葉町で深夜に帰宅途中の女性が、外国人からかばんを奪われそうになる強盗未遂事件がありました。

犯人は外国人とみられる2人組で、女性は首を締められたそうです。今回は女性が大声をあげたら犯人は退散したそうですが、とりあえずは何事もなくなによりでした。

犯人はまだ捕まっていません。愛知県豊橋市松葉町付近の方は注意してください。

それにしてもかばんを奪うために男性2人から首を絞められるなど、女性の感じた恐怖は計り知れません。大声を出せただけ良かったのですが、恐怖のあまり声も出せない場合はいったいどうなっていたのか、結末を考えるとぞっとしますね。

今回の事件は、発生した時間帯が深夜0時頃です。完全な深夜です。この時間は人通りが少なかったでしょうし、女性が一人で歩いていたとなると、犯行を計画していた犯人も犯行を実行しやすかった環境だったと考えられます。

夜道の一人歩き、本当に気を付けてください。仕事や用事からの帰宅で、深夜に歩くことは完全には避けられないかもしれませんが、だからといって用心せずに歩くと、どんな犯罪被害に遭うかわかりません。

当店では、夜道を一人で歩くときに気を付けなければならないこと、気を付けたほうがいいことをまとめた記事を公開しています。

夜間に出歩くことが多いかたは是非ご覧になり、安全のためにお役立てください。

ここに注意!夜道の一人歩き防犯対策10+1(某FM局でも放送された良記事です)

重ねて言いますが、今回の事件の犯人は捕まっていません。愛知県豊橋市松葉町付近の方はくれぐれも注意してください。

そして夜道を一人で歩く機会のあるかたは、日頃から警戒を怠らず、事件に巻き込まれないように気を付けてください。

スタンガン

当店のスタンガンはめったに故障しません。

そもそも製品そのものの品質が良いし、出荷直前に当店が徹底して最終動作テストをしてるから当然です。

しかし高品質とはいえ工業製品、不良品や故障品もあります。でもそういう製品はお客様には絶対に出してはいけない。これがKSPのモットーですからね。だから、KSPでは商品をこれでもかと入念にチェックして、合格品のみを出荷しています。

そうは言っても100%故障しない工業製品などありません。今回は、KSPスタンガンの故障や不具合などについて説明します。

スタンガンの故障はゼロではありません

スタンガンは工業製品であり、機械であり、消耗品です。なので、当然ながら壊れることがあります。

スタンガンの寿命についてはこちらを参照してください。

スタンガン本体の寿命について

それでもメーカーが、スタンガンに対して個人用途で3年間、業務用途で1年間という保証をつけているのは、最低でもその期間は壊れないだけの耐久性を考慮して製造しているということです。

特に個人用途で3年間という期間は破格の長期保証です。

護身用品の常識を覆す!スタンガンの3年間完全保証サービス

故障なのか?わかりにくいスタンガンの故障の症状

さてそれでは、スタンガンはどのように壊れるのでしょうか。特に初めてスタンガンを所有される方にとっては、どうなったら故障なのかわかりずらいかもしれません。

スタンガンは購入されて手元に届いたときはもちろん正常に動作します。それが正常時ですね。だから、正常時はどなたでもわかると思います。

問題は正常ではないと感じたとき。そのときに、これは故障なのか、使い方なのか、自分で判断しなければなりません。でも慣れないスタンガンですから、故障なのか判断は難しいと思います。もちろん不安を感じればいつでも電話一本(KSP:0940-42-9042 年中無休24時間対応)で質問して確認することはできますが、まあ今回それは置いておきましょう。

当店も創業から13年を過ぎ、ほぼ全てのスタンガンの故障は経験したと自負していますので、今回はその内容を公開してみます。多分、問い合わせに躊躇しているユーザーにとって貴重な内容になると思います。

それでは具体的な内容にいってみましょう!

スタンガンの故障一覧

スタンガンの故障の症状を、経験上多かった順に表にしてみました。

症状判定対策 
スパークせずピーというかすかな音がする内部回路の故障 販売店へ相談
スパークの大きさが小さくなり、髪の毛のような細いスパークになった内部回路の故障販売店へ相談 
スパークが発生せず本体内部でぽこぽこ音がする内部回路の故障販売店へ相談 
スパークの回数が極端に間延びしたが金属に近づけると勢いが増す電池の消耗電池の交換 
スパークも音もしない内部回路の故障 販売店へ相談 
部品が外れた故障販売店へ相談 
コードが切れた故障 販売店へ相談 

スタンガンの故障例をまとめると以上のような感じです。これらに該当したら、少なくとも正常ではありません。すぐに使用をやめ、当店に相談してください。保証期間内であればもちろん保証対応も可能です。

スタンガンの正常維持の重要ポイントは2つ

万が一のときにスタンガンを使用して確実に身を守るためには、当然ながらスタンガンが正常に機能していることが絶対条件です。

スタンガンが正常に機能する条件は、

  1. 故障していない(故障の症状は本ページで解説)
  2. 電池残量が十分である(残量の重要性についてはスタンガンの保管と電池の交換・維持を参照)

の2点です。

とにかくスタンガンは異常を感じたら使ってはダメ。これは鉄則です。

少しでも違和感を感じたら、故障か電池を疑い、わからなければ当店にお問い合わせください。

熊・イノシシ・害獣,熊よけスプレー

クマ対策の新常識「クマよけ鈴は効果なし」 音効果の期待と現実

近年急速に疑問視されだしたクマよけ鈴の効果について、皆さんはどう思いますか?

今回はクマよけ鈴を始めとした、音による熊対策の危険性についてじっくり考えてみたいと思います。

疑問視される熊よけ鈴の効果

「音を出して人間の存在を熊に知らせれば熊は逃げていく」という通説について、一つの参考動画があります。

まずはこちらをご覧ください。(音量注意)

成人男性が声を振り絞って大声で威嚇しても襲ってくる。そういうケースもあるという実例です。

熊は人間を怖がって逃げているように見えますか?

相手は大自然、物事が全て人間の想定通りにはいかないというとても参考になる実例です。

「登山や山歩きのときは、リュックやベルトにクマよけ鈴を付けましょう」という案内は、昔から言われてきた方法です。

歩く度に鈴がちりんりちんと鳴れば、臆病なクマはその音に気がつき、クマ自ら退散してくれるという期待からのものです。

クマよけ鈴
▲一般的なクマよけ鈴

私の記憶によれば、ほんの数年前までは各地でクマ被害のニュースが流れるたびに「クマよけ鈴を携行しましょう」とマスコミや警察が注意喚起していました。各アウトドアショップなどでも「クマよけにはこれ!」という形でクマよけ鈴が販売されていた時代です。

ところが、2〜3年前からこの考え方が一気に覆りました。その最大の原因はなんといってもクマよけ鈴を携行しているにも関わらずクマから襲われる事故が頻発したからです。

今や、クマよけ鈴はクマ対策には効果がないという見方が一般的になりました。

最近のクマによる被害においても、クマよけ鈴を携行していたという被害者がみられます。これはクマよけ鈴にはすでに効果がないという事実を知らされていないことが大きな要因です。もしこの記事を見ている読者の周りにクマよけ鈴を利用している人がいたら、注意を促してください。

証明が難しいクマよけ鈴の効果

クマよけ鈴による熊撃退の効果は、実際のところわかりません。過去も含め、クマよけ鈴は本当に効果があったのか。少なくとも現在においては効果がないケースが存在することだけが事実として把握されています。

もしかしたらクマよけ鈴には多少の撃退効果はあるのかもしれません。ちりんちりんと音を鳴らしながら歩いて、歩行者はそれを気がつかないだけで、クマははるか遠方でその音をききつけ逃げ出しているかもしれませんから。その証明はなかなか困難ですが、可能性はゼロではないでしょう。

鈴を使用している人のクマによる被害はゼロで、鈴を使用していない人のクマによる被害が100%ならば、それは全てクマよけ鈴の効果だと断定しても良いのかもしれません。しかし現実はそうではありません。クマに襲われたという被害者の相当数がクマよけ鈴を使用していたという事実が、クマよけ鈴に効果を期待できないということを裏付けています。

そもそも鈴の効果とは音に対する期待

危険動物に対して自ら音を発するという行為は、実はハイリスクです。その音によって相手を100%退散させることができるのであれば、それは有効は手段でしょう。しかし相手が退散しない可能性が残る場合、こちらが発する音は相手にこちらの存在を知る機会を与えることになります。

こちらが風下であれば、クマは匂いではこちらの存在に気がつきません。また、クマとこちらとの間に草木や丘など障害物があれば、クマはこちらを目視できません。嗅覚や視覚によってこちらの存在に気がつかないクマとは、そのままこちらが通り過ぎれば事なきを得る可能性があり、実際にこのようなことは気がつかないうちに起こっているでしょう。

ところがクマよけ鈴を携行している場合、せっかくこちらに気がついていないクマに対し、音によってこちらの存在を自ら教えてしまうことになります。この行為はどれほど危険か、冷静に考えればわかります。

これまでは、クマは少しでも鈴の音が聞こえれば、それは人なのだと理解し、危険だから逃げるものと考えられてきました。逃げてくれるとクマに期待していたわけです。その確実性が高いと思われていたクマの判断と行動に期待して、クマよけ鈴なるものが世に出てきて、多くの人に使用されてきたということです。しかし、自然界で生きる猛獣に対し、こう行動するだろうという期待だけで安心するのは大変危険です。あまりにも確実性が低すぎます。

あなたは遠くの(こちらに気がついていない)クマを見つけたら、手に持った鈴を自ら鳴らし、クマを退散させようと思いますか?実際にそういう行動をとりますか?自分の命を掛けてでも鈴を信頼できますか?

私ならクマに気がつかれないようにそっと(そして可能な限り急いで)クマから離れるでしょう。

このように自らの存在をクマに知らせる行為を、クマよけ鈴を携行することによって無意識に実行していたことになるのです。

効果がないのは鈴だけじゃない

クマよけ対策として昔から定番とされていた様々な方法については、KSPでは以前から危険動物対策(熊・野犬・猪・猿を撃退)怪しい対策方法で疑問を提起していました。

  • 空き缶を叩く
  • 声を出す、歌を歌う
  • ラジオを鳴らしておく

これらが期待する効果はどれも同じで、音さえ聞こえればクマは怯えて逃げるだろうという期待です。

クマよけ鈴に効果がないことが証明されている以上、上記のどの方法をもってしても危険度は同じだと認識すべきです。

気軽に音を鳴らすクマよけ法は過去のものとして決別し、いますぐやめるべきです。

期待と撃退は違う

期待という部分に着目すると、クマよけ鈴がいかに危険で消極的なのかわかります。(実際に相手に何かを期待するというのはクマ相手だけに限ったわけではありません。人間が相手の防犯ブザーでも同じことが言えます。)

相手に何かの効果を期待する。しかし相手が期待通りに行動しない場合、次の手段があるかどうかは重要です。

クマよけ鈴はクマにこちらの存在を気がつかせるのが目的です。本当に恐い話ですが、自らクマに自分の存在を知らせるわけです。それで退散するクマもいるかもしれません。猟師や猟犬に追われた経験のあるクマならば、逃げるという選択をする可能性も大いにあります。しかし、クマよけ鈴を携行していたにも関わらず実際に襲われるというケースが多発している限り、クマはその全てが逃げるわけではないことがわかります。逃げないクマはどうするのか。音を無視する?人に向かってくる?それは誰にもわかりません。

クマが人に気がついた場合、クマには3つの選択肢が考えられます。

  • 逃げる
  • 無視する
  • こちらに向かってくる

逃げる、無視するという行動であれば何の問題もありません。問題はこちらに向かってきた場合です。

このような時には一人の人間がクマを撃退しなければなりません。その場合には確実性のある撃退方法が必要です。

そして、こちらに向かってくる可能性がゼロでない限り、相手がこちらに向かってくることを前提として(常に最悪のケースに対処する用意が重要)何か手段を用意しておかなければなりません。

確実性があるということは、相手に何かを期待するといった希望的観測を完全に排除し、相手の行動に関係なく確実に撃退できる方法ということです。いわゆる積極的な撃退方法です。

希望に頼らない確実な撃退手段 熊よけスプレー

熊よけスプレー

クマに対して人が対抗でき、確実に撃退できる方法はそう多くはありません。

その中で代表的なのが銃と熊よけスプレーです。

猟師さんなど許可があれば国内でも携行できます。実際にはほとんどの人が携行できないため一般的ではありません。クマ撃退方法として考えるときには除外すべきでしょう。

熊よけスプレー

一般の方がどなたでも購入し使用できます。また、クマに命中すれば確実にクマを撃退できます。国内で唯一使用可能かつ確実にクマを撃退できる手段です。

このように、私たち一般人がクマを確実に(何にも期待せず、何の偶然にも左右されず)撃退できる唯一の方法は熊よけスプレーだけです。

クマが出没する山間部においては、クマに備えることが自分の命を守ることになります。そのためにも熊よけスプレーは必須アイテムです。

護身は対人間であっても対動物であっても同じこと

自ら自分の身を守ることを護身といいます。それは、凶悪な犯人相手でも、凶暴な動物相手でも同じことです。

そして護身で一番大切なのは相手に何かの行動を期待しないこと。

これで逃げて欲しい、退散して欲しい、そういった期待を基本要素とした撃退用品は様々ありますし、期待通りにいくこともあるでしょう。もちろん運も味方してくれたらの話です。このような相手に対する期待に運をプラスするような護身は本当の護身とは言えません。

どんな状況でも、相手と一対一で対峙しても、運任せではなく相手を確実に撃退できる確実性を持った手段のみが真の護身手段です。

クマの場合、相手は自然と同じです。人間は自然のことを理解しているつもりで理解できていません。未知数な、不確定要素の多い野生動物を相手にするときに使用するアイテムは、用意しうる最も確実性の高いものでなければなりません。

熊よけスプレーだけが、野生のクマに対して最も確実な撃退ツールなのです。

皆さんもクマの出没の恐れがあるエリアへ出かける際には、クマによる被害者にならないために必ず熊よけスプレーを携行するように徹底してください。

スタンガン

ニッケル水素電池

当店のスタンガンのうち、最新型を含む新型のスタンガンには充電式電池が使えます。(対応機種は充電式電池と対応スタンガンを参照)

これらのスタンガンは、従来通りのアルカリ乾電池も使用でき、なおかつ充電式電池も使用できるハイブリッドスタンガンです。

スタンガンの電池の維持の重要性についてはスタンガンの保管と電池の交換・維持をご覧ください。

旧来のスタンガンと充電式電池対応スタンガンとの比較

 モデル使用可能電池特徴
旧来機種アルカリ乾電池電池交換時に新品電池に買い替える
新型機種アルカリ乾電池
充電式電池
充電式電池を使用すると繰り返し充電して使用できる
電池切れなど非常時にはアルカリ乾電池が使用できる

スタンガンの運用時に大きなネックになるのが電池代。ところが充電式電池対応の新型スタンガンは、充電式電池を使用することで500回繰り返し同じ電池を使用できます。

スタンガンの電池は2ヶ月に1回新品に交換

スタンガンを運用するとき、一番大切なことは電池のメンテナンスです。

私たちは普段、電池を使用するときは電池がなくなるまで使います。当たり前ですよね。ところがスタンガンはそうではありません。

スタンガンは使用時に大きなパワーを必要とします。そのため、スタンガンには常にほぼ満タンの新品に近い電池を入れておく必要があります。もし電池に十分な残量がなければ、いざというときに十分にスタンガンを使用できず、護身に失敗する恐れがあります。

電池が減ってしまってから交換では遅いという点が、スタンガンの電池維持の考え方です。そのため、スタンガンの電池は約60日(約2ヶ月)に一度、新品に交換しなければなりません。

スタンガンの電池交換と心理的、経済的負担

理屈はわかっていても、もったいないと思うところが日本人の美徳です。

スタンガンに使用する9V角形電池(デュラセル製またはパナソニック製のみ使用可能)は、一般的な電気店でおよそ500円ほどです。電池を2個使用するスタンガンであれば電池交換1回に約1,000円もかかります。

もったいないという気持ちと電池交換にかかる費用、この2つが心理的・経済的な負担として存在し、スタンガンの電池交換を怠る原因にもなっています。(当店のお客様では最大で2年間も電池交換をしていない人がいました。電池の消耗でかろうじてスパークはしていましたが、これでは万一のときに十分な使用時間を確保できず大変危険です!)

充電式電池で心理的、経済的負担からの解放

もし充電式電池を使用したら、500回繰り返し充電して使用できるため、「もったいない」「お金がかかる」といった負担から一気に開放されます。

電池を充電するだけで良いのですから気軽に充電できますし、その結果スタンガンを常にベストコンディションに維持することができます。これはとても大きなメリットです。

受電式電池「対応」というメリット

充電式電池対応スタンガンは、その「対応」という部分も大きなメリットです。

充電式だからといって、充電のみでの使用では、電池が切れると充電を待たなければなりません。そして、危険はスタンガンの充電中に待ってくれるわけではありません。

充電式電池に対応したスタンガンは、アルカリ乾電池でも使用できます。非常時には予備のアルカリ乾電池を装着すすれば充電池の充電を待たず、スタンガンを使用すことができます。いわゆるハイブリットスタンガンともいえるこの機能は、非常時に備えるスタンガンならではの便利な特徴です。

スタンガンは充電式電池対応の新型がお勧め

このような理由から、スタンガンは充電式電池対応のスタンガンがお勧めです。実際に当店でも9割以上はこの充電式電池対応のスタンガンが売れています。やはり、スタンガンの現実的な実用性と使用スタイルにぴったりマッチしているということが、人気ぶりからもわかります。

スタンガンは購入時だけではなく、購入後の維持も考慮し、充電式電池対応のスタンガンを選ぶことを強くお勧めします。

充電式電池対応スタンガンと、それぞれに必要な電池の数量については、当店メインサイトの充電式電池と対応スタンガンをご覧ください。必要な電池の数量はスタンガンの機種によって異なりますので注意してください

スタンガンは電池の維持が何よりも大切です。是非充電式電池を活用し、スタンガンを常にベストコンディションで維持し、安全のためにお役立てください。

催涙スプレー

みなさんこんにちは。いろいろサイト更新以外の仕事があり、なかなか忙しいKSP店長の白石です。

今日はyoutubeのほうで、催涙スプレーは購入したけど威力を考えると怖いというお声をいただきました。

確かに催涙スプレーを顔面に浴びる私の動画を見ると、怖くなりますよね(苦笑)

これですよこれ・・すごく痛かったし、怖かった。

そして結果は、今のところ私の生涯で最大の痛みでした。

これを見て「ああ、こんなに威力があるのなら間違いない」という方が購入し、実際には怖くなって使用できないというパターン(このパターン意外と多い)ですが、それはすごくもったいない。

問題は考え方です。護身用品は一人の人間を行動不能にして、逃げる時間を作るためのもの。一人の人間を確実に行動不能にできる威力となると、普通じゃ考えられないくらい強力で当たり前です。

強力だから相手も怖じ気づくし、強力だから実際に相手を行動不能にできるし、強力だから自分の逃げる時間を得ることができます。当たり前ですが、強力でなければ無理な話。

強力な護身用品が怖いからといって、あなたは威力が弱いほうの護身用品を選びますか?それで本当に安心ですか?

考えたら答えは出ています。

護身用品は怖いほどに強力だからこそ、万が一の時には頼りになるのです。そうでなければ、中途半端な護身用品なら、自分の命を預けることなんかできません。犯罪の餌食になるなんて、想像するだけで恐ろしいでしょ?

本当に撃退力のある護身用品は怖くて当たり前です。だから誰が使っても相手を確実に撃退できるのです。

強力だからこそ持ち歩いたり、使用するのに慎重さや勇気が求められます。でも、犯人と一対一で対峙したときに丸腰でいたくないなら、最低限自分の身を守りたいなら、あなたに必要なのはただ一つ。それは強力な護身用品を勇気を持って携帯し、有事の際には勇気を持って使用することです。

自分の身を大きな危険から守るため、少しだけ勇気を持って、本物の護身用品をお役立てください。

KSP店長 白石

催涙スプレー

最近ピストル型(拳銃型)催涙スプレーの問い合わせが連続しています。

過去に当店で扱っていたこともあったので、それで問い合わせが来てるのかなと考えたりしてますが(^_^;)

外観はこんな感じのものですね。

ピストル型催涙スプレー

この催涙スプレーは、ドイツのカールホーネックというメーカーが作っていたディプロマットという名前の催涙スプレーでした。

なぜ過去形なのか?それは、現在はもう日本に入ってきてないと思われるからです。(カールホーネックとFOXが終了したようです参照)

ところでピストル型催涙スプレーはそんなに良いものでしょうか。

実はそれほど良いものではなく、数年前に当店で販売していたときもお勧めしていませんでした。

なぜ良くないかというと、最大の要因はその外観です。拳銃と同じ形なのでさぞ使いやすいだろう、狙いやすいだろう、かっこいいなどと思われがちですが、実際に使用するときに相手に与える印象に問題があるのです。

護身として身を守るとき、相手に拳銃型催涙スプレーを向けたとします。相手はそれを見て、これは拳銃の形はしているけど実は催涙スプレーだってわかるでしょうか。距離が離れていたり、周囲が暗かったりするとなおさら本物の拳銃に見えるはずです。

では、本物の拳銃を向けられたと思った相手はどうするでしょう。相手が丸腰で素直なら手を上げるかもしれませんね。ギブアップです。でも、相手もポケットに拳銃を持っていたら?相手に仲間がいて、その仲間が拳銃を持っていたら?拳銃は先に撃ったほうが勝ちです。これは海外では当たり前。あなたが相手に向けた催涙スプレーを拳銃と勘違いした相手は、果たして反撃に躊躇するでしょうか?もし相手が拳銃を持っていなくても、撃たれたら仲間が死ぬと思い込めば、物を投げる、クルマで突進する、など死にものぐるいで仲間を守ろうとするかもしれません。

実際に海外では、相手が持っていたホウキを銃と見間違い、射殺してしまうといった事件も過去に起きています。

結論として、催涙スプレーは拳銃に似ていないほうがよく、催涙スプレーは催涙スプレーらしい形であるべきなのです。さらにいうと、催涙スプレーだから威嚇力がゼロというわけではありません。催涙スプレーであっても、それが催涙スプレーだと相手にわかれば、威力は当然かなりのものと相手もわかりますので、相手は躊躇しますし、逃げだす可能性すらあります。

まあもう一点、ディプロマットの欠点を言うと、実は噴射力が異常に弱く、しゅ〜っと透明の液体を噴霧するような性能しかありませんでした。少しでも風がある屋外では、恐らく相手の顔面から20cmほどが射程圏内でしょう。せっかく相手から離れても使用できる催涙スプレーなのに、そんなに近づくなんて危険過ぎます。多分、護身は成功しないでしょう。

拳銃型催涙スプレーを探している方は、今回説明した内容をよく考えてください。

当店では、少しでも危機的状況を悪化させる恐れのある護身用品はお勧めできません。

KSP店長 白石

護身・防犯コラム

性犯罪を厳罰化=告訴なくても起訴―改正刑法が成立

6/16(金) 17:53配信 時事通信

性犯罪を厳罰化する改正刑法が16日午後の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。

強姦(ごうかん)罪の刑を重くし、男性も被害者になり得る「強制性交等罪」に改めるのが柱。被害者の心理的負担を軽くするため、被害の訴えがなくても検察官が起訴できる「非親告罪」にする。性犯罪に関する規定の抜本的な見直しは、1907年の現行刑法制定以来初めてで、7月13日に施行される見込み。

強姦罪について、「女子を姦淫」との文言を削った上で、名称を強制性交等罪とする。従来は強制わいせつ罪で対応してきた、性交や性交類似行為の男性への強要も対象に加える。法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げ、殺人と同等にする。致死傷罪も5年から6年に引き上げる。

改正刑法が成立しました。中でも性犯罪を厳罰化した点が注目されています。

性犯罪は己の欲を満たすために、被害者の人間として尊厳を奪う最低の行為です。今回の改正で、強姦罪の呼び名と適用性別が変更されたのと同時に、殺人と同等にするといった厳罰化が図られています。

これまでは罪が軽すぎたのではと思いますし、今回の厳罰化で「強姦は殺人と同じ」と明確になったので、今後の性犯罪の減少に期待したいところです。

また、恥ずかしながら男性が被害に遭うケースがあることは知りませんでした。今回の改正で男女の区別なく法的に対処できるようですので、これも良かったということでしょう。

法律の罰則などの強化は、少なからず犯罪抑止効果が期待できます。しかし、犯罪者の中には麻薬や脱法ドラッグ、飲酒、興奮状態、錯乱状態、集団心理などで後先を考えない者が相当数いるのも確かです。法の改正と厳罰化は政治家ができる性犯罪対策として正しい行いですが、これをもって性犯罪を完全に防げると安心するのは間違いです。どんなに刑罰が重くなっても、実際に被害に遭うときに自分の身を守れるのは自分だけです。女性の方は特に、最低限身を守るための護身用品は備えておくことをお勧めします。

KSP店長 白石

護身・防犯コラム,Q&Aコーナー

2018/8/25更新 スタンガンはOKになりました。

護身用品の飛行機への持ち込み

護身用品は飛行機に載せられる?

旅行や引っ越しで飛行機を使うんだけど、護身用品を持って行っても大丈夫?

催涙スプレーはNG、スタンガンと特殊警棒はOK

催涙スプレーは圧力スプレーということから飛行機に載せられません。

スタンガンと特殊警棒は手荷物とし預ければ問題ありません。

ただし、機内持ち込みは当然NGです(^_^;)

解説

旅先が危険なので護身用品を購入し、持って行きたいというお客様からの「護身用品を飛行機で持って行けるのか」という質問が多く寄せられています。この質問をされるのは、治安が悪い海外へ出かけるお客様がほとんどです。

結論としては、911テロ以降は航空機のハイジャック防止やテロ防止対策が強化され、護身用品は全て機内持ち込みが禁止されました。

手荷物預けについては、催涙スプレーが圧力缶スプレーとして破裂の危険からNGです。その他護身用品は問題ありません。

航空機搭載禁止の詳細や、それでも海外で護身用品を利用する方法などは、KSPメインサイトにてQ&Aページを追加して解説しましたのでご覧ください。

護身用品は飛行機に載せられますか?

なお、一部のお客様では催涙スプレーが入ったカバンを手荷物で預けたら、ちゃんと飛行機に載せられたという場合もあるようですが、それはあくまで検査漏れから起きた偶然です。毎回その通りにはいかないものと考えたほうが無難ですね。

旅先で必要な護身用品を空港で没収されないように、皆さんくれぐれもお気をつけください。

それでは、良い旅を!

KSP

某テレビ局の報道部から画像分析の依頼がありました。

メールで入手した画像を添付するから、その画像を詳しく分析して、見解を欲しいとのこと。

メールで届いた画像を見てみると…

そこに写っていたのは例の半島の北のお方のものでした。刈り上げヘアーがトレードマークの太ったあの人です。

その写真の内容や、テレビ局が依頼してきた分析の依頼内容は伏せますが、できる限りの分析をしてお答えしました。

まあ私の知識を持ってした分析にどれくらい価値があるのかは置いておくとして、テレビ局の担当の方は私の回答にとても感謝されていたので少しは役に立てたのではないかと思います。(^_^;)

最近いろんなマスコミから、護身用品の専門家としての意見を求めるような問い合わせが頻繁にあります。

それぞれ知りうる限りのことを丁寧にお答えしていますが、こうしたことも社会貢献のひとつだと思っています。私の護身用品や護身、防犯の知識が役に立っているようで、とても嬉しく思うこの頃です。

たまに護身用品を最初から悪と決めつけたような問い合わせもありますが、そういったときは相手の誤解や先入観を解き、護身用品を取り巻く現実も率直に説明しています。

特にテレビ番組では、最初から番組の意図ありきで希望する答えを得ようとする質問が多いように感じますが、相手がテレビ局であれ新聞社であれ警察や検察であれ、相手の望むように答えることは絶対にしません。たまに私の答えが意外過ぎて、テレビの番組構成が変わってしまうこともしばしばです。

常に冷静に、客観的に、事実をありのままに伝えることが一番大事ですよね。

これからも護身用品の専門家として、情報発信においても皆さんの役に立れてばと思っています。