広島県広島市安佐南区
駐車場で男性変死
2005年11月1日
広島市安佐南区西原二丁目の駐車場で10月31日午前5時50分頃、近くの会社員青山雅之さん(61)が血を流して倒れているのを通行人が見つけ、110番通報した。青山さんは病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。広島北署は殺人事件の可能性があるとみて捜査を開始した。
調べでは、青山さんは緑色のスウェットスーツの上下を着ていて、車の近くでうつぶせに倒れていた。首と胸、左手には計3カ所の刺された跡があり、凶器とみられる刃物(柄を含め長さ約20cm)が隣接する別の駐車場に落ちていた。刃物には血が付着しており、柄は布でくるんであった。青山さんは何も持っておらず、財布は自宅にあったという。
北署は30日午後11時頃、妻が二階の寝室に上がった後に青山さんが外出したとみている。現場付近のポスト近くに青山さんが差出人のはがきが落ちていたほか、青山さんが倒れていた現場まで約十数mにわたり、血痕があった。
北署は聞き込み捜査を続けているが、悲鳴を聞いたり誰かと争ったりしたような跡もないことから、事件状況について慎重に捜査を進めている。11月1日も70〜80人態勢で捜査を続ける一方、午前中に遺体を司法解剖し、詳しい死因などを調べる。
現場はJR安芸長束駅の北東約1kmにある国道54号近くの工場や会社、民家が立ち並ぶ密集地。