大阪府松原市
出所後も「事件起こす」、動向確認中にフォーク刺傷事件…病院側には知らされず
2014年6月9日
大阪府松原市の病院で9日早朝、入院中の男が別の入院患者の男性の首をフォークで刺した殺人未遂容疑事件で、同容疑で逮捕された住所不定、無職、金泰官容疑者(63)が5月24日に刑務所を出所したが、周囲に「事件を起こす」と発言し、大阪府警の警察官が動向確認を続けていたことが、捜査関係者への取材でわかった。ただ、こうした経緯はプライバシーの問題もあり、病院側には伝えられていなかったという。
今回の逮捕容疑は9日午前4時20分ごろ、松原市岡の寺下病院3階の病室で、同じ病室に入院していた男性患者(71)の首をフォークで刺したとしている。男性は命に別条はないとみられる。
松原署によると、金容疑者は「刑務所に恨みがあった。大きな事件を起こそうと思った」などと供述しているという。
捜査関係者によると、金容疑者は平成24年10月、無差別殺人を予告する封書を新聞社に送りつけたとして逮捕され、先月24日まで刑務所に服役していた。