東京都国立市
古美術店で強盗殺人 73歳・経営者刺される
2014年5月3日
東京都国立市の古美術品店「孤董(ことう)館」の事務所で3日午後8時50分頃、経営者の田代正美さん(73)=東京都八王子市=が胸から血を流して倒れているのを妻が発見し、110番した。胸と腰に刺し傷があり、間もなく死亡が確認された。失血死とみられる。
店からつぼなど古美術品7、8点がなくなっており、警視庁は強盗殺人事件として立川署に特別捜査本部を設置した。
捜査本部によると、事務所は道路に面した店舗の奥にあり、田代さんは流し場で流しに寄りかかるような状態で倒れていた。店は無施錠だった。
妻が同日午後5時頃に電話した際、田代さんは「客が来ていて、まだ帰れない」と話したが、午後6時頃の電話には出なかったため、様子を見に行ったという。
JR国立駅前で1975年から営業する孤董館は、古伊万里などの陶磁器や茶道具などを扱う店。鑑定や買い取りを行い、茶室や庭園もある。愛好家には知られた店だった。東京西部屈指の高級住宅地での惨劇に現場付近には衝撃が広がった。