相手への反撃ポイントと期待できる結果
反撃のポイントは「背後」と「弱点」
万が一あなたが危険な状況に陥り、相手を実際に攻撃しなければならない場合は、可能な限り相手の背後を攻撃ポイントとします。
この事を出来るだけ意識していてください。
あなたが反撃の手段を持っており、実際に反撃をする事自体が、攻撃者にとっては驚きの要素となり得ます。
しかし、その驚きの要素をさらに増大させるのが「不安の要素」です。
例えば背中にスタンガンによって攻撃を受けた相手は、背中に激痛を感じ、体に異変を感じます。これは驚きの要素です。
そして、相手は自分の背中を直接見ることが出来ません。これが不安の要素です。
強烈な痛みを感じた部分を見る事ができない。
その部分がどうなっているかわからないといった不安は、相手の精神的不安と混乱を増長させます。どのような武器が自分に使用されたのか、その攻撃を受けた部分がどうなっているのか、そういった基本的な事を把握出来ない相手は、大きな不安と混乱に陥ります。
背後への攻撃が不可能な場合は、相手の弱点である目、股、喉などの弱いポイントを意識して反撃してください。その際は躊躇しないように意識し、全力で反撃してください。
気の迷いや躊躇、遠慮による攻撃の手加減は、あなた自身に大きな危険を招きます。それらの躊躇は、相手に絶好の「攻撃に対する心の準備」をする機会を与える結果にも繋がります。
護身のため反撃する時の、相手へのダメージの効果を決定付ける大きな要素は「驚き」と「不安」です。
相手に心の準備をする時間を与える事や、中途半端な反撃で相手に痛みへの対応準備ができてしまうと、せっかくの反撃手段による効果が半減してしまう危険性があります。
反撃をする時は、迷わず徹底的に行う事が重要です。
その結果、あなたはなによりも大切な「逃げる時間」を確保できるのです。