走って逃げる犯人をとめる方法
護身の意味において、基本は「逃げる」事です。
その場から、相手から、逃げて物理的距離をおく事が身を守る意味において最も安全です。
しかし例えばひったくりや置き引き、万引き、誘拐などにおいては走って逃げる犯人を追うケースも予想されます。
こういった場合の効果的な「走る相手をとめる方法」を紹介します。
1.相手に追いつける場合
相手を追いかけて止めたい場合、相手に追いつけるか追いつけないのか、追いかける私たちの足の速さが重要な要素です。
もしも相手に追いつける場合(あなたのほうが足が速かった場合)、相手の背中にタックルしたり、強く押したりすると相手は前につんのめり、転びます。これは相手が全力で走っているにもかかわらず、体がもっと前に傾いてしまうため、走っている足が追いつかなくなるからです。
2.相手に追いつけない場合
全力で走ったが追いつけない場合には2つの方法があります。
一つは持っているカバンや近くにある物(道路わきのセールの旗のポールなど)を投げて相手の足に命中させ、転ばせるという方法です。
もう一つは大声で助けを呼ぶ、協力を募るという方法です。これはある程度走って疲労している場合はなおさら効果的です。協力してくれる人はその時点がスタートなのに対し、逃げる犯人は疲労でスピードが落ちているはずなのでスタートダッシュで協力者は犯人に勝ります。この時、犯人が何か武器らしき物を持っているのであれば、その内容も含めて叫んだほうが協力者も判断し易いでしょう。
3.協力を求められた場合
誰かが犯人を追いかけながら協力を求めてくるかもしれません。
こういった場合は可能な限り協力したいものです。
協力をするかどうかの判断に大きく影響するのが「犯人が凶器を持っているのか」です。
犯人が刃物など危険な凶器を持っていて、追いかけた自分自身が危険にさらされる場合は追いかけるべきではないかもしれません。
追いかける場合は上記1、2項を参考にして下さい。
危険で追いかけられない場合でも出来る事はあります。それは大声で周囲に注意を促す事です。そうする事で、危険を察知していない人たちも危険に気付き、非難できるかもしれません。
協力を求められるケースには捕まえた犯人を取り押さえたい、警察を呼んで欲しいといったケースもあるでしょう。こういった場合も野次馬になったり見てみぬ振りをせず、積極的に協力しましょう。警察も到着していないその瞬間、皆の安全を皆の協力で守るという善意の気持ちを常に持ちたいものです。