鉄パイプ?で殴られ男児3人けが 京都の公園
事件概要
7月2日午後3時半ごろ、京都市伏見区深草堀田町の公園で、遊んでいた近くの小学3年の男児(9)と同6年(いずれも11歳)の計3人が、近寄ってきた男に鉄パイプのような棒で殴られた。3人は腕や腰などに軽い打撲。男は通行人の通報で駆けつけたパトカーのサイレンを聞いて徒歩で西へ逃走した。府警伏見署が暴行事件として男の行方を追っている。
近所の人の話では、先月中旬にも同公園で遊んでいた男児7〜8人が鉄パイプのような棒を持った男に追いかけられたことがあったといい、同署が関連を調べている。
調べでは、男は身長160センチ前後で、60歳くらい。3人が帰ろうと公園内に置いていた自転車に乗ろうとした際、男が「邪魔な自転車やな」と言いながら棒を振り回してきたという。3人と一緒に遊んでいた他の小学生の男児6人にけがはなかった。
コメント
無力な子供を狙った、悪質な事件です。
子供にとって、このような襲撃はもはやどうしようもないものでしょう。自転車を置いて逃げる事もできたハズですが、あまりの驚きと恐怖で立ちすくんでしまった事は、容易に想像できますし、無理もありません。
この事件で、護身面で一番注目したいのは「加害者の男が、通行人の通報で駆けつけたパトカーのサイレンの音で逃げた」という点です。
では、子供達が加害者から罵声を浴びせられ、暴力を受けだしてから、どれくらいして通行人に発見されたのでしょうか。通行人がすぐに警察に通報したとしても、パトカーが駆けつけるまでどれだけの時間がかかったのでしょうか。
目の前で、何らかの事件が起こるのは非常に稀です。
しかし、いざそういった現場を目撃する。目の前で子供達が老人から暴行を受けている。こういった現場に出くわした時、その現場で真っ先に被害者を保護できるのは、現場にたまたま居合わせた私たちです。
この事件で、警察に通報した通行人の判断は間違っていません。
しかし、パトカーが到着するまでの15分以上の間、子供達には引き続き、危険な状態が継続した事も事実です。加害者の凶器が鉄パイプだったので、負傷は軽傷で済んだようですが、これが刃物などの場合、その数分間が生死を分けるのは明確です。
ここでもし、警察に通報しながら加害者に対し、スタンガンで威嚇したり催涙スプレーを噴射できていれば、警察が駆けつけるまでの数分間において、私たちはその子供達を守る事ができたかもしれません。
私たちは、この社会の中で子供達を守る義務があります。
私が得た実際の情報においても、警察は「通報があれば急行します。しかし、それまでの間は自分の安全は自分で確保して欲しい。警察として推奨するわけではありませんが、護身用品の携帯も安全確保の手段のひとつでしょう」とはっきり言ってます。
これは、ストーカーのような人にしつこくつきまとわれた女性が警察に相談した時の、警察からの実際の回答なのです。
今回の事件においても同様の事が言えます。
警察は急行します。しかし、それまでの間は・・・・・
護身用品は、自分を守るためだけにあるのではない事を痛感させられる事件です。