小6女児連れ去ろうとした小学校教諭逮捕 大阪
事件概要
大阪府警豊能署は7月11日、小学6年生の女児2人(いずれも12歳)を車で連れ去ろうとしたとして、同府池田市神田4、同市立石橋南小学校教諭、川瀬正博容疑者(55)を未成年者誘拐未遂の疑いで逮捕した。大阪教育大付属池田小の乱入殺傷事件を機に同市が始めた携帯電話のメールを使って危険情報を提供する「ANSINメール」の情報が逮捕のきっかけになった。
調べでは、川瀬容疑者は今月5日午後4時10分ごろ、同府能勢町宿野の路上で、下校中の女児2人に1000円札1枚を見せ、「これをあげるから、車に乗って、妙見山までの道を教えて」などと声をかけ、自分の車に乗せようとした疑い。2人は断って逃げ無事だった。川瀬容疑者は「少しでも、この子と一緒にいたかった」と容疑を認めている。
またこの日、約1時間半後にも現場南東約5キロの同府豊能町の路上で、下校中の女子中学生が中年男性に「お金をあげるから、カラオケに行こう」と声をかけられており、川瀬容疑者は「自分がやった」と認めているという。
小学生らが覚えていた川瀬容疑者の車のナンバー情報が同メールで流れ、同容疑者の同僚らが気づき、池田市教委を通じ通報が入ったという。
石橋南小によると、川瀬容疑者は01年に赴任し、現在は5年生の担任。5日は、午後から休んでいた。今春ごろから疲れ気味に見え、5月下旬ごろからは週に1、2度、授業後に1〜2時間程度の休暇を取るようになり、精神安定剤も服用していたという。
コメント
こういった教師達の非道な行為にはうんざりさせられますが、小学生の女児にしても、その後に声をかけられた女子中学生にしても、その行動は立派でした。
やはり、ご両親や地域が一丸となってしっかり教育をしていたのではないかと思います。
また、池田市が行っていた「ANSINメール」というサービスも注目に値します。
狭いエリアでの、緊急警戒の情報を、付近の情報を必要としている人々にどう伝えるか、いかにして瞬時に伝えるかは防犯上重要な要素です。特にその地域で外出している人達にとっては、何よりも大切な重要情報なのです。
それを、今や誰でも持っている携帯電話のメール機能を使って即時に配信するといった手法は、非常に効果的だと考えられます。その情報の緊急度に応じて、ほぼ即時に配信されれば、それだけ人々は警戒を早める事ができます。これは犯罪被害者を減らし、犯罪者を出来るだけ早く確保する為に、非常に有効な手法となるでしょう。