3〜4人組、夫婦をテープで縛る 東京・八王子
事件概要
7月12日午前2時半ごろ、東京都八王子市川口町の水道設備会社社長、田中勉さん(65)方に3〜4人の男が押し入り、別々の部屋で寝ていた田中さんと妻シゲ子さん(62)を粘着テープで縛ったうえ、殴るなどの暴行を加えた。シゲ子さんは右腕の骨を折るなど重傷で、田中さんは軽傷。屋内を物色した跡があり、警視庁八王子署は強盗傷害容疑で捜査している。
調べでは、男たちは1階の窓ガラスを割るなどして侵入し、1階でシゲ子さんの手足などを縛って殴り、2階で田中さんの足を縛り暴行したが、田中さんに抵抗されて逃げたらしい。2階の別室で寝ていた長男(29)が物音で目を覚まし、倒れている田中さんたちを見つけ、110番した。
コメント
住居に無理やり侵入して強盗をはかるこういった事件は、なかなか簡単には防げません。
仮に警備会社と警備契約をしていたとしても、侵入者の検知から警備員が駆けつけるまで15分はかかります。その間は住宅の住人と強盗しかその場に居ないのです。かといって、家の全ての窓に鉄格子を入れる訳にもいきません。
対策を考える際に、重要なポイントはいくつかあります。
一つは「侵入者を出来るだけ早く察知する」こと。
これには市販の防犯センサーなどが有効です。
二つ目は「大きな音を出す」こと。
防犯ブザー付きの防犯センサーでもいいでしょう。また、こういったブザーの誤動作による近所への迷惑が心配であれば、寝室や玄関に防犯ブザーをそれぞれ常備するのです。
そして、ここで大切なのはご近所との連携です。防犯ブザーは、それ自体が大変大きな音を出しますので、それだけでの侵入者が躊躇してしまうのは容易に想像できますが、さらにご近所と常日頃から防犯ブザーが聞こえた時の協力体制について話をしておく事で、警官とは比較にならないくらい素早く助けがくるのです。また、強盗たちは、こういった大勢の人達に囲まれる事を極端に嫌います。
三つ目は「自衛の為の護身用品を身近に常備する」こと。
上の事件で見ても、最後に異変に気がついた息子さんが様子を見に行って、事件を認識しています。しかし、まだ強盗がいたらどういう事になっていたでしょうか。はたして息子さんは、なんらかの護身用品、例えば催涙スプレー等を持って様子を見にいったのでしょうか。
結果を見ると無事でしたが、一つ間違えると非常に危険な行動です。
皆さんには是非、不意の侵入者に対する備えの見直しを、強くお勧めします。