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「交番に入ってない」と警官ら口裏合わせ

事件概要

埼玉県草加市の交番で7月14日夜、市内の男性(25)が暴力団員らに連れ去られ、大けがをした事件で、交番の警察官らが事件後、「(男性は)交番に入ってきていない」などと虚偽事実の口裏合わせをして、草加署の聴取に答えていたことが県警の調査で分かった。虚偽の説明をした警部補(39)は、暴行を制止しなかった理由を「内輪もめだと思った」「暴力団に気後れした」などと釈明しているという。県警は、職務執行が適切でないなどとして警部補らを懲戒処分にする方針。

県警監察官室によると、14日午後7時25分ごろ、男性が交番に入って助けを求めたが、数人の男に引きずり出された。しかし、交番内にいた警部補は事件後にパトロールに出た際、一緒にいた巡査(24)に「暴力団の内輪のけんかだから大丈夫。(男性は)交番に入ってきていないしね」と話したという。問題発覚後の17日、警部補は同署幹部の聴取に同様の説明をした。署内の喫煙コーナーでも「交番に入っていないよね」と巡査に念押ししたという。

また、警部補は別の巡査(26)から「あの時、男たちは(男性を)けっていましたよね」と言われると、「まあまあ、それは」などと言い、口裏を合わせるよう促したという。2人の巡査も当初、警部補の説明した虚偽の内容を県警の調査に答えていた。

宮城直樹・県警警務部長は「不適切な職務執行だったと考える。口裏合わせと言われても仕方ない」と話した。

コメント

警官が暴力団員に気後れしたというのも驚きです。私だって、もし怖い人達に追いかけられ、目の前に交番があったら駆け込み、助けを求めるでしょう。

この事件は、交番勤務の警官の意識を問う、大問題と感じます。

もしかしたら、表沙汰にはなっていませんが、こういった警官による見てみぬふりって沢山あってるのかもしれません。