鉄球で女性の顔殴り金奪う 横浜
事件概要
鉄球で女性の顔を殴り、金を奪ったとして、神奈川県警機動捜査隊などは7月26日、横浜市保土ケ谷区上菅田町、警備員、中野隆生容疑者(61)を強盗殺人未遂容疑で逮捕した。今年2〜7月にかけて、同区内の同じ大型スーパーマーケットで買い物をし、自宅に戻る途中の72〜86歳の女性が狙われる事件が十数件起きており、同県警は中野容疑者がかかわっている可能性が高いとみて追及している。
調べでは、中野容疑者は22日午後6時ごろ、同区天王町の団地付近で、スーパーからの買い物帰りの無職女性(84)の頭や顔を、布でくるんだトレーニング用の鉄球(直径9センチ、重さ1.5キロ)で数回殴り、顔面骨折など2カ月の重傷を負わせ、現金約5000円入りの手提げバッグを奪った疑い。
同様の事件が相次いでいることから、スーパー近くで張り込んでいた捜査員が24日、買い物帰りの女性の後をつけるなど不審な行動を繰り返していた中野容疑者に職務質問したところ、鉄球を持っていたため、軽犯罪法違反(凶器携帯)容疑で現行犯逮捕。家宅捜索で被害者の女性の健康保険証が見つかったことから、中野容疑者を追及していた。
中野容疑者は「自分より力が弱く金を持っていそうな高齢の女性を狙った」と容疑を認めている。
コメント
80代などの高齢の女性に顔面骨折などを含む、非常に悪質な暴行を加える今回の事件、しかもその理由は「自分より弱くて、金を持っていそうだったから」という。本当に常識では考えられない事件です。
高齢者の護身は、その身体機能の低下と相まって難しい問題です。
しかしこの事件のように、犯罪者の恰好のターゲットとなり得る事も事実です。
高齢者の皆様は、護身のためにどのような事を心がけているのでしょうか。
また、地域での高齢者に対する安全の呼びかけは、果たして十分なのでしょうか。