富山県富山市
富山市南部の住宅街でクマの出没相次ぐ
2014年10月20日
県内でクマの目撃が相次ぐ中、富山市の住宅街でも18日と19日、クマの出没が相次いでいます。
富山市の平野部の住宅街にクマが出没するのは、今年に入って初めてで、県や市は注意するよう呼びかけています。
19日午前6時ごろ、富山市経力の谷口正弘さんの自宅の庭で、カキの木の周辺にクマのフンや爪あとなどが見つかりました。
谷口さんの自宅は住宅街にあり、富山市によりますと、平野部の住宅街でクマが目撃されるのは今年に入って初めてだということです。
また、19日の夜には、そこから3キロほど離れた民家の庭でもクマが目撃されました。
富山市江本の四津谷秀作さん自宅の庭では、2頭の子グマが柿の木の上にいるところを、この家に住む長男の秀之さんが発見しました。通報を受けた警察が現場に駆けつけましたが、子グマは逃げていったということです。
周辺では18日にも2件の目撃情報があり、いずれも子グマ2頭であることから、市は同じクマとみています。
県によりますと、クマの姿や痕跡を見たという情報が去年は10月末までで147件だったのに対し、今年は19日までですでに284件に上っています。
今回、富山市の住宅街でクマが目撃されたことについて、クマの生態に詳しいファミリーパークの山本園長は。「普段いるところと違うところで遭遇すると人にアタックすることがある」
クマが大量出没した4年前には、魚津市で農作業をしていた58歳の男性が頭などを引っかかれるなど被害が発生しています。
県や市では引き続き、クマの出没に注意するよう呼びかけています。
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