大阪府泉佐野市
水鉄砲で狙撃 驚いたスキに350万円盗む
2006年7月28日
突然水鉄砲を発射し、驚いた女性から約３５０万円入りのバッグを盗んだ男が、窃盗の疑いで２７日までに大阪府警泉佐野署に逮捕された。停止中の車に近づきロックされていないことを確かめ、目の付近を狙って“狙撃”。助手席に置いてあるバッグを盗むという手口で、大阪府南部で十数件の犯行を繰り返していたとみられる。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、大阪府泉佐野市の会社員隅野秀征容疑者（４１）。調べでは、隅野容疑者は今年１月１１日午後８時半ごろ、泉佐野市鶴原の路上で、信号待ちで止まっていた乗用車のドアを開け、運転していたピアノ講師の女性（５１）の顔におもちゃの水鉄砲を発射。助手席にあった現金約３５０万円入りのバッグを盗み、さらに財布に入っていたキャッシュカードを使い現金約２００万円を引き出した疑い。盗まれた現金はピアノの購入代金などだった。
泉佐野署によると、隅野容疑者は容疑を認めており、ほかにも昨年３月から今年１月までに、同市や岸和田市など大阪府南部で、同様の手口による十数件の犯行を自供。「借金返済に困っていた」と供述しているという。
被害者らによると、隅野容疑者がターゲットにしていたのは信号待ちなどで停止している車。助手席のロックがかかっていないことを確認し、助手席にバッグが置いてある車に近づく。そして突然ドアを開け、水鉄砲を目の付近めがけて発射。相手が驚いたすきにバッグを盗むという手口で、犯行を繰り返していたものとみられる。犯行時にはサングラスを掛け、顔が分からないようにしていた。
今月２５日夜、同市内の主婦から「家の近くに不審者がいる」と１１０番があり、駆けつけた署員が隅野容疑者を発見。職務質問したところ、ポケットに水鉄砲を隠し持っており、追及すると、犯行を認めたという。
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