東京都品川区
家族ら切られ4人死傷、男逮捕 東京・品川
2015年5月23日
23日午前7時40分ごろ、東京都品川区南大井3のマンションの付近住民から、「刃物を持っている男がいる。女性の声で『助けて』と聞こえた」と110番があった。警視庁大井署員がマンションに駆け付けると、2階に住む韓国籍で会社員の李容旻(イ・ヨンミン)さん(47)が首を切られて心肺停止の状態で見つかり、その後に死亡が確認された。妻(48)と大学生の長女(21)も首や手を切られ重傷を負ったが、生命に別条はないという。同署は、約50メートル離れた路上で中国籍の男(25)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
同庁組織犯罪対策2課によると、逮捕されたのは長女の交際相手で留学生の徐海培容疑者=さいたま市西区内野本郷。徐容疑者は李さん方にベランダから侵入し、3人を包丁で襲ったとみられる。長女が最寄りの交番に駆け込み、現場に駆けつけた女性巡査長(24)も切られて軽傷を負った。
同課は、徐容疑者が長女との関係を巡りトラブルになった可能性があるとみて詳しい経緯を調べている。
現場は京急電鉄大森海岸駅の北約500メートルの住宅街。近くに住む自営業の男性は、徐容疑者が路上で警察官に取り押さえられたのを見たといい、「男は顔中血だらけで、取り押さえられた後は路上に座り込んでうなだれていた」と話した。
近くの洋食店を経営する男性(41)は「女性2人がマンションから飛び出し、それを追い掛ける男の姿が見えた。女性の1人は足が血だらけだった」と話した。
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