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東京都杉並区
床下に住人女性遺体 刺し傷・圧迫痕 室内で殺害か 杉並

2017年4月11日

東京都杉並区清水の民家で9日、台所の床下から女性の遺体が見つかった。警視庁捜査1課は10日、遺体はこの家に住む無職、上田美恵子さん(62)と確認し、死体遺棄事件として捜査。遺体は左胸に複数の深い刺し傷、首に圧迫痕があった。近くにスリッパが落ちていたことなどから、同課は上田さんがこの家の中で殺害された可能性が高いとみて調べている。

捜査関係者によると、上田さんの遺体は、顔と両手足に粘着テープが巻かれ、ブレザーにセーター、ズボンを着用した状態で台所の床下に倒れていた。スリッパは脱げたような形で放置され、遺体とともに床下に遺棄されたとみられる。

同日の司法解剖の結果、上田さんの死因は左胸の刺し傷による失血死か、粘着テープや首の圧迫による窒息死と判明。顔には殴られて骨折した形跡があり、死後約3カ月が経過しているとみられ、室内は施錠されていた。

上田さんは3姉妹の三女で1人暮らし。両親は死亡しており、平成25年にこの家を相続、今年1月上旬から行方不明だった。不審に思った姉夫婦らが2月19日に警察官と一緒に上田さん方を訪れたが、床下は確認しなかった。上田さんは練馬区にもマンションを所有しており、姉が2月27日、練馬署に行方不明届を出していた。両親の墓参りを終えた長女と次女の姉夫婦が9日午後2時25分ごろ、遺体を見つけて通報した。

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